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2005/10/25(火)
廃墟探訪
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昨夜、ネットで廃墟系のサイトを見てまわって、思い立って土倉鉱山の廃墟へ行く事にした。 他の廃墟と違い、立入り禁止にもなっておらず車ですぐ近くまで行けそうなお手軽感がある。
国道8号線を木之本から303号線に入る。 道路の改善工事が進んでいる様で、立派な2車線道路で走りやすい。 途中、杉野の集落の観光案内図に「土倉鉱山跡」と記されており、観光地のひとつと位置付けられているのだろうか・・・
一部旧道のままの、ダンプがようやく通れる幅の道も残っているが、予想以上に走りやすい道だった。 金居原の案内図にも「土倉鉱山跡」が描かれている。 ネットでは、「地図に載っていない砂利道を、マニアの嗅覚で見つけ出し左折する」と書いてあったのに拍子抜けだ。 その左折場所にも、手製だが矢印付きで「土倉鉱山跡」の看板が立ててあった・・・
廃墟に続く砂利道は、雨水が流れた跡が大きな段差となっており、車高の低い車だと苦しいかもしれない。 表面の土が流されて、角の鋭い石や礫が露出している場所があるので、パンクが怖くてスピードが出せない。
でも、数百メートル進んだ所で廃墟に到着。
鉱山跡というから、かなり大規模かと想像していたのだが、思いの外コンパクトだった。 コンクリートが時を経て茶色く変色し、自然物の石に近くなっており、土が積もった場所に草が生えている。 木で出来ていたと思われる所は完全に朽ちており、ギリシャ時代の遺跡の様にも思える。
町の案内図にも記され、半ば観光地化されているせいか、私が遺跡探訪している間に、他の観光客もやって来てた・・・平日の午後なのに。
坑道の入り口は鉄格子があり、中へ入れない様になっていた。 覗きこんでも闇があるだけで、フラッシュを焚いて写真を撮っても、光は闇に吸い込まれ何も写らなかった。
適当に遺跡観光を切り上げて、岐阜の県境の八草峠を目指して、山奥へと車を走らせる。 ここからの道は車1台分の険道がくねくねと山を登って行く。
谷を越えるバイパスの橋の工事をしているのが見える。 その橋の高さまで登った所で、立派なトンネルが出来ていた。 たぶん高速道路規格で設計されていると思う。 トンネルを抜けると、また車一台分の狭い道だ。 ここで、トンネルが出来る以前の旧道を使って峠へ向かう。 旧道は随分昔から土砂崩れで通れなくなっているが、途中まで行ってみる事にする。
途中までは中型車が入れる道幅だったが、途中から車幅2.1m全長10m以上の車は通行出来ないと表示がある。 道幅も狭い上にガードレールが無く、道を外れると数十メートル下の谷にまっ逆さまに転落する様な険しさだ。 結局峠の手前で日没を迎えたので引き返す事にした。
先ほど通った八草トンネル(全長3km以上)の真ん中で車を停めてみる。 高速道路規格なので、トンネル内の照明は明るい。 10分程停まっていたが、車1台通らなかった。 現実感が欠落した雰囲気で、まるで映画のセットの中にいる様に感じる。
帰路、多賀のサービスエリアで蕎麦が食べたくなり、そのためだけに彦根〜八日市を高速道路を使う。 ここのキノコ蕎麦は、生蕎麦なうえにキノコたっぷりで嬉しいのだが、出汁が名古屋風で黒くてしょっぱくて甘辛いのが残念。 モンブラン・ソフトクリームというのが売っていたので、ソフトクリーム好きとして味見をしてみる。 栗の風味が程よく効いているにも係わらず、思ったより後味がさっぱりしており美味だった。 メニューに「和風ソフトクリーム」というのもあったが、これは次回に食べてみよう・・・
<今日の撮影> 今は昔 ・ 滋賀県、土倉鉱山跡
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