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2005/10/28(金)
最後の菊の華
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昨日の夜、写真仲間で失業者仲間(?)のY氏から枚方パークへ行こうという誘いがあって、朝から出掛ける。
Y氏は、まつりやステージなどの動きのある写真を撮る技術では、越えられない壁の向こうにいる人だ。 なんでも、枚方パークで期間限定で公開中の上海雑技団ステージが凄かったから撮りに行こうという事だ。
そういえば、長年続いていた秋の菊人形展も今年限りとの事だし・・・ 昔、関西の遊園地は秋になると恒例の様に菊人形をやっていたっけ。 秋といえば、菊人形を俳句の季語にしてもよいと思える程、遊園地には菊人形だったような気がする。
そして菊人形をするのが枚方パークだけになってしまい(阪神パークも宝塚ファミリーランドも存在自体が無くなってしまった)、その枚方パークも今年限りで菊人形はやらなくなるとの事。 テレビのCMでも「今年最後」を強調していた。
午前10時、枚方公園駅から枚方パークへ向かう道は、年寄りと中年のオバサングループが人波をつくっていた。 とても遊園地へ向かう道とは思えない。 お寺へ向かう道か、プチ巣鴨もようだ。 Y氏は開園と同時に場所取りへ向かったらしい・・・ 平日の遊園地で、11時からのステージなのに1時間前から場所取りなんて、そこまでやる必要があるのか?と思いながら10時10分過ぎにステージ前に到着すると、半分以上の席に荷物が置かれて場所取りされていた。
でも、Y氏のお陰で最前列中央の席を確保する事が出来た。 離れた所にある菊人形館の入り口にも人が集まっている。 雑技団開園まで時間を、お茶菓子持参でのんびり待っている年寄りの集団も多い。
大人入園料1300円と低価格な事もあって、近隣の年寄りの社交場になっている様な感じだ。 絶叫マシンよりもバラ園や庭園など、年寄りにアピールする経営路線を選んだんだろうか。 ベンチの多さも目立つ。 雑技の開演時間が近づくと、ステージの周りは人で一杯になり、席の後ろも立ち見の人で一杯になっていた。 Y氏によると人気も高くリピーターも多くいるとの事。 ステージも飛んで、跳ねて、スピーディーに動き回り、棒に登りロープを渡りと迫力のあるものだった。
その動きを満足にカメラで追う事が出来ず、ピント合わせも難しくて、フレーミングまで考えていたらシャッターを押すタイミングをいくつも逸してしまい、ステージ写真のいい訓練になった(爆!
1回目のステージが終わって、2回目のステージまで1時間半程あるが、席を立たずに待ち続ける年寄りも多く居る。 そのまま弁当を広げたり、話をして過ごしている。 ・・・ ここは遊園地だよね。 高級老人ホームの中庭じゃないよね。
2回目のステージの後、最後の菊人形を見に行く。 人の多さで、前に進むのも難しい程賑わっていた。 美しく物語の場面が作られており、時々歓声が上がっているのが聞える。 今年は「義経」で、96年の歴史に幕を下ろす事になる。
<今日の写真> 最後の菊人形展 ・ 大阪府枚方パーク
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