YOHのしゅうまつ日記
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2005/11/10(木) この胸いっぱいの○○を
 映画「この胸いっぱいの愛を」を観に行って来た。
 一日一回の上映で、レイトショーの設定がないので一般料金1800円を払って観覧。
 3日前の「オールウェイズ 三丁目の夕日」に続いて、連続しての邦画の観覧になる。

 この映画は、私の好きなSF小説家の梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」が原作。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257770104/ref=lm_lb_1/249-1808405-3386767
 少し切なくほろ苦く、それでいてハッピーエンドな物語をどうアレンジされて映像化されているのか期待していた作品だった。

 映画館が暗くなり、予告編が終わって本編が始まり出す。
 スクリーンに「TBS」の文字!
 TV屋が製作した映画だ・・・悪い予感がする。

 もう、日本映画の悪いところを凝縮して作った様な駄作だった。
 出来の悪い2時間ドラマ以下で、到底映画と呼べる代物じゃなかった。
 オールウェイズが素晴らしい邦画だったので、悪さが際立つ際立つ!
 金返せと言いたいどころか、途中で観るのが苦痛になる映画だった。
 原作と表記されている「クロノス・ジョウンターの伝説」とは1ミリも関わっていないモノだった。

 1986年の世界にタイムスリップするのだが、ディテールが全くダメダメ。
 映画の始めの方で子供が「お前ムカツク!」と喋っている。
 20年前には「ムカツク」なんて感情表現は無かった筈だ。

 雨の中、タクシーに乗って去っていく母親を見送るシーンのタクシーが、日産のクルーという車種。
 もちろん20年前には存在しない車だ。
 もう、TV屋のいいかげんさが全面大噴出で萎え萎えになる。

 ストーリー展開もテンポが悪く、ストーリーも話がグダグダになって、何が言いたいのか判らない展開が続く上に、”ここ泣く所!”と言わんばかりの台詞と音楽が入って逆に白けてしまう。
 原作ではタイムパラドックスも見事なストーリーで辻褄を合わせるどころか感動までさせてくれたのだが、一切無視して客観的に破綻してしまっている。
 タイムリミットを設定して、それに向かって話を盛り上げて行けば、娯楽映画(ドラマ?)として見られるモノになったかもしれないが、最後までテンポが悪いままでホントに苦痛だった。

 結局物語を収めきれなくなって、最後は天国の風景の中登場人物総出演だよ。
 ・・・とりあえず殺してお涙頂戴なんて、日本映画の亡霊的なラストシーンに唖然としてしまったぜい。
 原作では死ぬ事無く、どんでん返しのハッピーエンドで収めているのに・・・

 もう、天国のイメージの場面で、羽根を生やした子供の天使まで出て来るんですよ。
 ワタシゃ、フランダースの犬の最終回のラストシーンを連想しちゃいました。
 映画でコレやられるとは思ってなかったですよ。
 心の中で「パトラッシュ、なんだか僕、眠くなってきたよ(映画がつまらなくて)」とつぶやいてしまいました、ハイ。

 原作の梶尾真治様・・・ご愁傷様です。
 どうりで上映期間が短かった訳だ。

 映画館から出てショッピングモールに行けば、クリスマスモードになっていた。

<一日一撮>
 クリスマスの灯 ・ 草津Aスクエア
 写真右側のクリスタルな感じのツリーは、近くで見ると500mlのペットボトルの廃品で出来ていました(びっくり!)。 


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