YOHのしゅうまつ日記
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2005/11/17(木) 山の中をドライブ
 今日は思い立ってお昼過ぎから、山の中の険道ドライブへ出かけた。
 目的は国道306号で、滋賀県と三重県の県境の鞍掛峠を越える事。
 十数年前は土砂崩れでずっと通行止めになり、地図ですら道が途切れて書かれていたものが、最近の地図では繋がっているので、とりあえず越えてみようというもの。

 気の向くままに、まず306号ではなく八日市から永源寺に向かう国道421を走り石樽峠を越えて三重県に入る事する。
 永源寺は紅葉の名所で、平日というのに駐車場に出入する車や観光バスで混雑している。
 国道からも紅葉が見えたが、深い谷間に位置して日の光が差していないので、暗くくすんだ紅葉で美しくはなかった。
 日の光が入る午前中なら美しいのかもしれない。

 永源寺ダムを越えて石樽峠へと鈴鹿山脈を登っていく。
 道は狭く険しく、つづら折りのカーブが続いて空が近くなっていく。
 淀んだ空気の上に出たせいか、空の天辺の色が青を通り越して藍になっている。
 重量2トン、車幅2メートル以上通行禁止の道は乗用車が通るのがやっとで、とても国道と呼べる様なものでない険しさだが、空に登って行く様な感覚が楽しい。

 石樽峠の頂上からは、遠くに伊勢湾の海が青く見えて美しかった。

 眼下に見える三重県いなべ市へ一気に山を下りて、国道306号線を今度は滋賀県側へと向かい、本日の目的地の鞍掛峠を目指す。
 途中三岐鉄道三岐線の終着駅の西藤原駅へ寄ってみる。

 駅前の敷地は公園になっており、ライブスチーム(蒸気で動く大型鉄道模型)のレールがかなりの長さで敷かれて、ターンテーブルや作業場まであった。
 まるでテレビで観た事のある、英国のライブスチーマー・クラブの様に設備が充実している。
 公園と駅の境界には、三岐鉄道で使われていた蒸気機関車や古い電気機関車・ディーゼルのスイッチャーが触れる事が出来る状態で静態保存されていた。

 駅を後にして306号で鞍掛峠を越えたが、全線2車線の綺麗な道になっていた。
 坂とカーブが急なのでスピードは出せないが、全然険道でなくて物足りない。
 このまま多賀へ抜けても面白くないので、国道を離れて犬上ダムへ続く山道に入る。

 途中山間の集落を抜けると道が狭くなり、「降雨時や夜間は極力通らないで下さい」の看板が立っている。
 ちょうど日が暮れて、辺りが急に暗くなりはじめ、不安感が大きくなるが、それもまた楽しい。
 道幅は乗用車がやっと通れるだけの幅しかなく、ガードレールもなく道の向こうは崖という場所も多い。
 転落事故の恐怖で、物の怪の出る恐怖など考えている余裕がない(笑!

 犬上ダムを過ぎ、湖東三山を迂回する形で百済寺へ向かう道を走る。
 このあたりの道も対向出来ない程の道の狭さのうえ、街灯なんて物も無く闇が続いている。
 百済寺に近づくにつれて、道の脇にお地蔵様が多くなり不気味に感じる。
 突然道路脇の闇の中に等身大の観音様の像が現れた時は驚いた。

 西へと向かう闇の中、木々が途切れると前方に明るく光る金星が見える。
 その光に導かれる様に走り、百済町に入ると眼下に近江平野と街の明かりが広がる。
 暗く細く不安な闇の中を走ってきたせいか、人工の灯りが心強く感じる。

 百済寺の駐車場で空を見上げると、満天の星空が広がっていた。
 正面にはひときわ明るい青白い光の金星、少しふり返ると山際に赤く輝く火星が見えた。
 そなん星空の中、いくつも移動する赤と青の光があった。
 旅客機の翼端灯だ。
 琵琶湖の上空は、いくつもの航路が交差して、ひっきりなしに飛行機が飛んでいた。

 八日市の街に下りてきて、国道8号を通り帰宅するルートは通らずに、山の中を枚方に抜ける幹線国道の307号線で信楽まで出て、そこから阿星山を越えて栗東を目指す。
 途中第二名神高速の工事現場の近くを通る。
 深い谷や山の斜面をぶち抜くルートのせいか、巨大な橋梁がいくつも連続している。

 夜9時前に帰宅。
 充実の一日だった。

<一日一撮>
 空へ続く道 ・ 三重県 国道421号線 石樽峠付近


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