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2005/02/10(木)
ドロッセルマイヤーの魂
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仕事帰りのバスの中、先日購入した小説(ハードカバーの文芸書で重いゼ!)を読み始める。 新井素子の「ハッピーバースディ」
プロローグは新緑の5月の、穏やかで優しい幸せに包まれた中で始まっている。 読み進めて行き、気が付くと頭の中で歌が繰り返し流れていた。 遊佐未森の「バースデイ」。 ECHOというアルバムの1曲目だ。 これも穏やかで優く、幸せに弾んだ曲。 無意識のうちに脳内BGMに選ぶ程、よく小説とマッチしている。 ちなみにサンプルが聞けます↓ http://www.ongen.net/search_detail_album/album_id/al0000000214/
久しぶりに本の世界へ引きずり込まれた。 普通は文字を目で読んでいるという意識があった上で、脳内で作者が書いた物語を再構成するのだが、本の世界へ引きずり込まれている感覚は、文字を読んでいるという意識が無く、ダイレクトに脳内に物語が再構成されている感覚なのだ。
だから、読むという行為を行いながら、音楽を頭の中で口ずさめたり、その物語の映像をリアルに想像出来たりする。 私の脳内に5月の新緑の街角と遊佐の歌声が構成されていた。 ・・・バスの中での僅かな時間だけど、幸せな擬似体験。
でも新井素子という小説家、昔読んだ別の小説のあとがきでは、そして二人は幸せに暮らしましたとさ・・・というハッピーエンドを否定していたりもする。
・・・さあ、どんな悲劇が待ち受けているのか・・・お話を聞かせておくれ。 <今日の写真> 今朝の空・江東区
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