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2005/03/10(木)
東京大虐殺
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今日出勤時に、いつも通る道沿いにある馬頭観音に、祭りでもないのにのぼりが立っていた。 その前で女学生が待合せをしていた。
彼女らは、このノボリの意味は判っていないのだろうなぁ・・・
60年前の3月10日の未明、アメリカ軍は東京で日本人の一般市民10万人の無差別虐殺を行った。 俗に呼ぶ東京大空襲だ。
人々が寝静まった夜中を狙って、まず江東区・葛飾区・足立区と東京の街の外側を取り囲む様に焼夷弾を落として街を焼き、炎の壁をつくり東京の中心から人が逃げられない様にしてから徹底的に爆撃を行ったそうだ。
このあたりの話は、「ガラスのウサギ」等の本に書かれている。 あと、空襲地下鉄などの話があるが、どれも悲惨なものだ。
戦争に勝てば、数十万人単位の無差別虐殺も許される。
死んだのは人間だけでなく、当時物流の主流だった馬車を引いていた馬達も含まれる。 この辺りは運送業者が多かったので、これらの馬達の為馬頭観音が建立された。
今日はその鎮魂の日でもある。 それでノボリが立っていたのだ。
アメリカ軍は7日後の3月17日、私の故郷神戸でも航空機による市民の大虐殺を行った。
<今日の写真> 江東馬頭観音
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