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2005/07/02(土)
オーバーナイト
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夜、雨の降る中を東京に向かって走りつづける。
国道1号線の由比あたりは海と山の間のわずかな土地に道路と鉄道が詰め込まれている。 ここは関西へ向かう夜行列車の車窓から見えた場所だ。 地図を見ると、昼間晴れていると富士山が綺麗に見えそうだ。
地図ではこの先東京との間に山がそびえ立っており、平地を抜けるルートは無い。 昔の人が、箱根の向こうはこの世の果てと言ったのが判る様な気がする。 東名高速道は大きく北へと迂回しているし、国道一号線は芦ノ湖の辺りまで、くねくねと山を登って行く。 そこで、三島から少し南へおりて、鉄道の丹那トンネル沿いに峠を越え、熱海へ抜ける事にする。 地図の道は、それ程曲がりくねっておらず穏やかな様に思える。
熱海に抜ける道は、深夜という事もあって本当に車が走っていない。 それに濃い霧が出で怪談話の舞台に格好の雰囲気になってきた。 時に濃密な霧が流れて来るのが見え、途中サナトリウムなんかがあったりする。 途中、大急ぎで走る空車のタクシーに抜かれた。 普通なら少しでも早くこの場所から離れたい様な空気が感じられるのだが、幽霊が居るなら見てみたいという気持ちもある。
残念ながら、幽霊の気配すら感じられないままに峠を越えて一気に熱海へと下っていく。 その坂が半端でなく急で、幽霊よりもタチが悪く感じられる。 所々にブレーキの効かなくなった車が突っ込む為の避難場所が設けてある。 逆に登って行きたくないと思う程の急坂だった。
熱海では、せっかくだからと熱海の海岸を散歩したりする。 真夜中なので何も見えなかった・・・
小田原で国道1号線に合流、茅ヶ崎あたりで夜が明けて来る。 運転をしなくてはならないぶん、夜明けの時間を楽しむ余裕はない。 いつのまにか夜が明けていたという感じだった。 何故か猛烈にカレーが食べたくなって、藤沢あたりのすき家でカレーを食べる。 食べたい物が食べられただけに美味く感じる。
アパートに到着したのは、午前6時頃だった。 結局14時間の旅となった。 高速道路使うと8時間なので、6時間余計にかかる事になったが、結構面白いうえに約1万円の節約となった。
帰宅後洗濯をして、郵便局に不在郵便物を受け取りに行ったりした。 近所の公園の中を流れる水路の水位が下がっていた。 東京は雨は降らなかったのだろうか・・・ ボラらしき魚が大量に泳いでいるのが見えた。
寝たのが11時頃で、再び起きたのは夕方だった。 今夜は眠れそうにもないでいる。
<一日一撮> ボラの大群・江東区仙台堀川
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