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2006/01/12(木)
あらしのよるに
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今日は、いつも写真のモデルになって貰っている娘からの誘いで映画を観に行った。 映画の他にもプラネタリウムへ行ったり、どろ焼きというモノを食べに行ったりして、お昼前に待合せをして別れたのが9時過ぎという、ちょっとしたデートだった(嬉 デートだとしたら、最近の高校生でもしない様な健全なデートで、実際は仲の良い友達で遊びに行ったという雰囲気だ。
まず明石でたこ焼き(明石焼き)でお昼ゴハンして明石の天文台へ行った。 ここのプラネタリウムは解説者が機械を操作して説明してくれる、最近では珍しくなったライブ解説だ。 大抵のプラネタリウムは、予め用意されたプログラムに従ってオートで動き解説もテープなので、ライブ解説は嬉しい。
映画は「あらしのよるに」という絵本が原作のアニメーション。 一人では観に行こうとも思わなかった映画だったが、観てみると奥が深い良作だった。 友情を語っているのはもちろんの事、映画を観終わった時には個人のアイデンティティーや相手の認識なんていうモノにまで想いを巡らせてしまう程の奥の深さだった。
動物が登場するアニメでは「レオのジレンマ」と言われるものがあり、それを語ると世界が崩壊してしまう。 レオと言うのは、あの手塚治虫のジャングル大帝(ライオンキングがパクったのでも有名)の主人公にして、森の動物達を守る王であるライオンの名前だ。 森の動物達はレオを王として迎え、彼に従って生活をしている。 でもレオは食物連鎖の頂点に居り、他の動物達は彼のゴハンでもあるのだ。 肉食であるレオは、何を食べて生きているのだろうか・・・ 王ならば、守るべき森の民をゴハンにする事が出来ないのではないのか・・・ レオのゴハンの立場からすると、レオは王ではなく敵じゃないのか・・・などなど、考えると矛盾だらけになってしまう。
「あらしのよるに」は、それに真っ向から挑んで、それが見事な物語になっている。 友情があれば、友の為に死ぬ事だって出来るんですよね(これだけだと、よくある陳腐な物語のひとつ)。 どちらかが生き延びる為には、友のゴハンになってもいいと思うんですよね。 でも、単なる弱肉強食の関係からすると、ゴハンだからといって大人しく食べられたりしないんですよね。 ゴハンになる事には変わりないのにね・・・
ふと、家族や友人が死にかけている時は、全力でそれを阻止しようとするが、遠い国で何万人の人間が死んでいるというニュースを聞いても心が痛まないなぁ・・・という事も考えてしまったりもした。 同じ命なのに、その重さに違いがある。 それは何故かという事にまで思いを巡らせる映画だった。
そんな事より、オオカミのガブに感情移入してしまったよぉ・・・ 本能に任せて喰ってしまえばよかったんだよ。 友達になってしまったら、もう喰えなくなるんだから・・・
<一日一撮> プラネタリウム ・ 兵庫県 明石天文科学館 カールツァイスのオールドタイマーです☆
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