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2004/03/17(水)
でべら
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尾道を中心とした瀬戸内海の特産品「でべら」は11月頃から漁が始まり水揚げされた「出平鰈」を冬の潮風に干しあげたもの、 この「出平鰈」が「でべら」と呼ばれるとも伝えられている、又 この「でべら」は11月から3月にかけ、季節限定で販売される、 この「でべら」には子供の頃の懐かしくほろ苦い想い出がある、子供の頃私の家は、広島市内のいわゆる下町の 母方の本家の近くにあった、「でべら」が出回るこの時期、母方の祖母はよく孫たちを集め3時のお八つ時分になると、当時安価に手に入ったこの「でべら」を金槌でたたいて骨を砕き、七輪の火で焙り小さくちぎって孫達に配ってくれた、年の順に配って貰っていたが、一番年下だった私は、当然何時も最後のビリッケツ差し出す掌には何時もの事「でべら」の頭、其の都度祖母は「頭は一番美味いところじゃけぇの頭を食べたらえろう成れるんじゃけぇのぉよう噛んで食えぇよ」この言葉を私は後々まで(でべらは頭が一番美味い)と信じていた、其の祖母も私がその言葉の真意に気が付いた時には、従兄の何人かと原爆で亡くなっていた。 コーヒーフィルターに描く絵手紙も面白い
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