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2004/03/08(月)
トマト
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私はトマトにはある思いがある、とは言うのは生のトマトはどうも好きになれない、それは終戦後一年経った原爆の後の焼け野原の、誰の持ち物かは判らない畠に、中間達と侵入し熟れかけた未だ青いトマトを採り、空腹を満たしていた、真夏の太陽にトマトのは生ぬるく、異様な味がしていた、しかし11歳そこそこの子供にとって味より空腹を満たすこともだが、他人の畠に入り悪さをするスリルの方が優先していた、なぜか其の頃の味が蘇り、 トマトは生で食べることが出来ない、ところが何時の頃からか、 パスタ料理を作り、人に振舞うことを楽しみとするようになった、当然のことながらパスタ料理といえば、トマトをふんだんに使う、こうして料理として火を通したものは抵抗が無い、 ついでにパスタ料理はレパートリーを何種類かもち、自慢の出来るものだ それでも尚サラダに入ったトマトは漸く食べるが、丸かじりで食べるなんて身震いがする、生のトマト恐怖症である
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