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2005/01/14(金)
でびら
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冬の冷たい風が吹き始めると『でびら』の時季である 瀬戸内海とれた掌大を中心とした鰈を干した物で、金槌で叩き骨を砕いて火にあぶり食べると最高である、骨まで食べられるのでカルシュームが充分とれる、瀬戸内海の冬の風にさらされ、身は堅くなり叩いて柔らかくする
私の息子はこのでびらが好きで時折送り届けることにしているが随分懐かしがっているようだ、又自分がして貰っていた様に我が子(私の孫)にも与え食べさせている事だと思う 処が私自身は子供の頃、祖母からこのでビラをおやつ代わりに貰っていたが、沢山居た従兄弟の中で一番年少のため、私の手には最後に残った頭の部分だった、祖母は私に手渡すとき『頭を食うとようすけの頭もようなるけんのう(良くなる)』と言っていたので私はずっとそれを信じ、でかなり後年まで、でびらと言えば頭の部分から食べる癖が付いていた。
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