―思いのまま気の向くまま―
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2005/12/23(金) 懐かしい街
朝から小雪がちらついていたが午後は雨に変わった、冷たい一日だ、
入院中のMさんの見舞いに朝早めに家を出た、早めに出たのは、途中の街に古くからある喫茶店の『モーニング珈琲』が目的でもあった、以前から其方の方面に行く度其の店に立ち寄りしかもモーニングサービスの時間に合わせて出かける、其の店のモーニング珈琲を楽しむ事と、実を言うともう一つの隠れた目的もある、それは今から四十数年前私たちが結婚する前に妻が住んでいた街なので、其の想い出が沢山詰まっている場所なのだ、つまり其の喫茶店も街も私たち二人の青春の思い出の場所でもある、勿論妻が住んでいたアパートは今はビル変わっているが、随所に当時のものは残って居り懐かしく大切な街なのだ、
話が横道に逸れたが、病院に行けば色々な病に苦しむ人の余りに多いのに驚かされる、と同時に健康なわが身を振り返り其の幸せを再確認させられる、ベットに寝たきりの人、車椅子で行く人、点滴の薬をぶら下げながら力なく歩く人、さまざまである、唯幸いに私たちが見舞っているMさんは患部が内臓ではなく術後も順調で間もなく退院の様子、笑いながら話が出来た、同じ見舞いに行ってもこれなら気も軽く見舞うことが出来る、
病室で冗談話をしMさんと別れた後、デパートに立ち寄り何時もの野菜売り場に行き、画題になるものを探してみた、葉のついた橙を見つけた、正月の鏡餅の上に置く丁度良い品だった、ただ鏡餅には些か早い気もしたが、付いている葉と橙の色合いが良いので一個買い求めた、帰宅後早速描いて見た


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