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2005/02/10(木)
軽石の灯篭
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我が家の庭の片隅に、軽石で作った灯篭と家がある、どちらも小さいもので灯篭は高さ約25センチ、家のほうは高さ15センチほどのものだ、
いかにも旧いと言う様に緑色の苔まで付いている、これは私の母の父親、つまり私の母方の祖父が彫ったもので60年以上経っている、
原爆投下の1ヶ月前家屋疎開をした時私の父が大切にして手放さなかったもので、今でもこうして庭の隅に鎮座している、母方の祖父の思い出に繋がる唯一の品だ
其の祖父も原爆投下後2年目に亡くなった、祖父は戦前ランプの販売をしていた、今ではインテリアとして用いられるが私の子供の頃はまだまだ実用品として重宝がられていた、
よく『ホヤを磨け』といわれランプのシェードを磨かされたものだ、其の祖父が趣味と実益を兼ね軽石で、灯篭や、家などのミニチュァを彫っていた、
庭に残る作品を見ると、ゴリゴリ音をさせて軽石を彫る祖父の姿を思い出す
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