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2005/08/12(金)
盆提灯
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我が家では明日からのお盆に備え毎年12日の今日仏間にお盆提灯を出す、父が生きている間はこれは父の担当になっていたが、父が亡くなってから当然私の仕事と成った、部品を一つづつ組み立てながら黙々と一人仏間にこもりやっていた父の姿を思い出す、原爆で長男を亡くし、しかも其の遺体すら手にすることなく消息も不明のまま、死を認めざるをえなかった父の思いは、息子である私にも計り知れない物がある、 晩年は木彫りの仏像を彫り其の一体一体、鑿の一打ち一打ちに其の悲しみと憤りを込め、『南無大師遍照金剛』を唱えながら終日アトリエに座る姿が見えるようだ お盆ともなればあの世とやらで、父も母もそして兄も打ち揃い話し込んでいる事だと思う・・こうして私が組み立てている盆提灯の傍に・・・・・・ 合掌
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