―思いのまま気の向くまま―
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2005年8月
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2005/08/03(水) 原爆
出雲市にいる私の妹が小学生の孫を二人連れて昨夜墓参りに帰ってきた、今朝皆で墓参りをし、其の足で平和公園のほうに出向いた、子供たちの勉強も兼ね平和公園の各施設を廻った、私たちも久し振りだった、原爆ドーム・動員学徒慰霊搭・原爆供養等・資料館など小学生には少し強行軍だったがすべての施設を廻った、
其の中でも祈念館での彼らにとっては曾祖父・曾祖母の遺影との対面、資料館での凄惨な陳列物は相当強烈な印象を与えたようだ、
私自身も久し振りにそうした物を見て当時の事が鮮明に蘇ってきた
特に当時十歳の私が最も忘れられない事は、8月6日原爆投下と同時に私の兄を探しに出かけた両親を待って、幼い弟を背負い
国道に出て見た際直面したあまりにも惨い光景だった、
広島の方から山口方面に向けて走るトラックの荷台に見た異様な姿、見たことも無い光景だった、何故か男女の見極めも付かないように黒く晴れ上がった顔、(其の黒さは後で知った事だが黒い雨に打たれた為だ)殆ど裸に近い状態でどす黒い顔、体に赤い血が流れるまま唯目ばかり光らせ、物もも言わぬまま運ばれる人達、
子供心に恐怖と憤りで涙があふれ声を出し泣き、そして立ちすくんだあの時の光景、一生忘れる事の出来ない事実だ、然しその後私も市内に入りそれどころではない悲惨な状況を嫌と言うほど直面し、幼いながらも戦争の悲惨さを実感した、
そのような事に思いを馳せながら今日一日炎天下の中を歩いた


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