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2006/08/12(土)
盆灯篭
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広島に住んでいる人なら殆ど理解していると思うが、安芸門徒以外の人には珍しいことだと思う、安芸門徒(浄土真宗)のお寺には8月に入るとカラフルな盆灯篭が立ち並ぶ、初盆の墓には白い灯篭、その他はカラフルな物を親類縁者がお互いに灯篭を墓前に供えあう、処が最近は其の後の処理に困り、お寺自体が禁止するところもあるらしい、然し灯篭の業者は後始末を責任持つという条件でお寺の門前で売っているとか、兎に角こういった旧い習慣も徐々に廃れていくのではなかろうか、 我が家は『真言宗』でこの灯篭は立てないが、母方の実家が『浄土真宗』なので以前は盆になると灯篭を担いで母方の親戚関係を廻ったものだ、又宗旨は異なっても母方の親戚から、我が家の墓前に灯篭が立てられていた、然し私の両親も亡くなった今それも無くなっている、 お盆の時季遠くから広島を訪れたり又通過する人達は、お寺にカラフルな灯篭が立ち並ぶのを見て一様に珍しく思うようだ、 昔はこの灯篭に蝋燭の火を灯していた、然し貼った紙に火が燃え移り危ないというので蝋燭は立てなくなった、 そもそもこの灯篭をたて始めたのは殿様が母親の墓前に供えたとか、大店の娘が無くなり父親が其の供養の為灯篭を供えたとか、説は色々あるようだそれにしても、安芸門徒だけのしきたりとは面白いことでもある
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