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2011/08/29(月)
無花果の想い出
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秋が近づくと果物の豊富な季節になる、手近な物では無花果、この無花果に関しては想い出があり同級生と集まればよくこの話が出る、と言うのは終戦後私の卒業した中学は広島市内でも少しはずれの方にあり、何とか原爆の被害から逃れた無花果畑がすぐ近くに有った、この季節に其の無花果畑に入り込み良く熟れた物を採って食べ、持ち主に見つかり学校に逃げ帰ったが、当然何度も学校に抗議されその都度叱られた思い出がある、ただ当時は何もない時代食べる物さえままならぬ、ましてや育ち盛りの年齢何時も腹ペコ、無花果畑の持ち主も先生もその辺は心掛け、『同じ悪さをするんなら見つからんようにやれ』半分黙認状態と言う暖かさがあった、そんな悪戯ざかりの想い出がこの無花果にはある。
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