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2002/03/11(月) FROM NY
テロ事件から半年が経った。今日のお天気はあの日と同じような快晴。
「わー今日はなんていいお天気だろう。」って気持ち良く朝をむかえた日にあの事件は起った。今でも澄みきった青空を見る度にあの日を思い出し、胸が痛む。

  今朝午前8時46分に黙祷が捧げられた。夜にはトレードセンターが光りで写し出されるそうな。誰が考えたんだろう。こんなことしてなんかおかしいぞ、と思うのは私だけだろうか。テレビのインタビューでも「忘れずに胸に刻んでおくためにも良いことだと思う。」なんて言っている人がいた。跡地にまたトレードセンターを再建しようという人もいっぱいいる。あそこにまだ眠っている人がいるのに。すべて形にしなくては気がすまない人達がいっぱいいるのだ。どうして形のないものを大事にしようとしないのだろうか。なんでも埋め尽くしてしまう。
 これは西洋的な文化の違いと東洋的な文化の違いだろうか。

 こちらでは「沈黙は金」ではなかったりすることが実際多い。これでもかこれでもかと自分を正当化しようとして、自分が間違ってても死ぬまで言い訳するヤツがいる。「素直に認めろよ。」と言いたくなる。かの天才マイルス・デイビスは日本画や書道に大変興味をもったらしい。彼は「空間の中のたった1本の線」その美しさにひかれたと、ドナルド・バード(私がクイーンズカレッジにいたころの教授。トランペット奏者)が言っていた。確かにマイルスの演奏には「間」が多い。それだからこそ出てきた音が光るのかもしれない。これは日本の伝統芸 能の「間」にも通じることだと思う。(勉強不足な私ですが。)武満徹の音楽にもそれがある。ジャズの場合その与えられた空間(たとえば1小節)何をやったってよいわけです。山下洋輔さんのように肘打ちしたりもオッケー。すべてはその人にゆだねられているわけで、音を100個敷き詰めようが、(そんなに入るか?)マイルスのように1音だけプ〜っとかますか。(失礼)

 私はどちらかというと「間」のあるほうが好き。テクニックないからいっぱい早く弾けないっていうのもある(笑)。頭の回転が遅いっていうのもある。でも1音でも心にしみいる音をだせたらなって思います。


 今夜は寝る前にもう一度お線香たててお祈りして寝ます。皆さんも遠くからお祈りしてあげてくださいね。そうした一人一人の小さな「沈黙」の祈りが本当の 意味でこれからいきていくことを願って・・・。


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