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2005/06/16(木)
ローズ・シアターの悲劇
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コロンバス・サークルに新しくできたジャズ・アット・リンカーン・センターのローズ・シアターに行ってきました。チケット代をけちったためにステージの右脇で、いわゆるパーシャル・ビューの席になってしまった。ある人曰く、「あのへんに座った人は皆席を移動してたよ。」私達も2nd setで移ろうと休憩時間にオーケストラ席に侵入し、うろうろ下見したあと、まだ時間があるからとトイレに行ったのが間違いだった。戻ったら係員がチケット見せろと立っている。なかなかきびしい。あきらめてまたパーシャル・ビュー席へ戻ったのでした。 ところで演奏はというと、4人のピアニストがエヴァンス、モンク、ハンコック、エリントンに捧げてそれぞれソロで弾いたあと、レイ・ドラモンドとアル・フォスターが出てきてトリオで弾くというプログラム。一緒に行った友達が「あのハゲのおじさんが良かった」(笑)という通り、ケニー・バロンは最高に聴かせてくれました。モンクに関連して、センチメンタル・オーバー・ユー、アスク・ミー・ナウや、エリントンのプレリュード・トュー・ア・キッス、あとオリジナル(Cook's Bay?)も良かったです。共演の2人も超ノリノリ。あとランディ・ウェストンもいい味を出してました。あいかわらずかなりデカイ。エリントン・メドレーのソロが素晴しかった。私の好きなスター・クロスト・ラバーズも入っていてうっとり。トリオではスローのブルースがかっこ良かった。確かストレイホーンのブルース・トゥ・リヴと言っていたような。トリオのかけひきが楽しかった。あのテンポであの音数の少なさ。スペースがゆったりしてました。それぞれの個性に合わせて演奏するレイ・ドラモンドとアル・フォスターもスゴイけど、逆にうまいピアニストは、お客さんだけでなく、共演者も楽しませちゃう才能が備わっているんだな、と実感したのでした。
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