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2004/03/12(金)
Sing a song.
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小さい頃から音楽は大好きだった。 エレクトーンを習っていたけど、 楽譜の通りに弾くのがイヤで、7年間でやめた。 エレクトーンでも音は作れたけど、 シンセサイザーの存在を知って、そっちに移った。 そこそこ楽しかったけど、ただそれだけ。
音楽が好き。音で表現したい。 でもシンセじゃ歯がゆい。
イライラしながら考えた。 イライラが治まらなくて、大声で歌をうたった。 その時、すごく気持ち良かった。 振り返れば、それまでも「唄う」ことは楽しかったけど あまりに当たり前の行為すぎて意識したことはなかった。
私は唄うことで表現できるんだ。
14歳でやっと気づいた。
それから毎日唄わなかったことってない。 嘘。入院してた時は唄えなかった。 でもそれ以外は本当に、毎日唄っている。 ボイストレーニングも受けたけど、成果はイマイチ。 「自分ってへったくそだな〜」と思うまま高校卒業。 しばし音楽を離れてコンピュータへ。 レポートに追われても、試験が迫っても はなうたまじりには唄ってた。
21歳で就職。すぐに退社。 やり場のない感情は、言葉にならず 歌詞のない唄となって空気を振るわせた。 張り上げて、気張って歌う事の無意味さ。 本当に唄が上手いっていうのは 伝えたいことが伝わること。
それから、ため息交じりのゆるい唄を 毎日毎日こぼした。
24歳、唄に目覚めて10年。 自分で曲を書けないもどかしさに 重い腰を上げ、作曲の勉強。
形になったものは、まだ数曲だけど 自分の想いがメロディになった。
25歳。愛して止まない人ができた。 忙しい時間のなかで、曲はなかなか書けないけど、 私の喉は、相変わらず空気を震わせている。
うたをうたおう。
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