稽古場日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年10月
前の月 次の月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新の絵日記ダイジェスト
2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

直接移動: 20074 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2004/10/31(日) 生身の役者たち/山南
 いよいよ「愛の乞食」公演までカウントダウンが始まった。
 
 夢桟敷25年!そして、第3次の活動に入って5年!
 恐らく、古くて若い劇団は全国でも珍しいのではないだろうか。
 古いということは劇作りが合理的におこなわれる。それは経験がそうさせる。
 若いということは、とにかく新鮮に見える。未完成な肉体が計算外の表現力を出してくれる。
 経験と可能性がぶつかり合う時、演劇の現在が見えて来るから不思議である。

 ラスト場面を除いて劇はほぼ見えてきたが、まだまだ不満が残っている。
 稽古が終わって座長と飲みながら演出的な話し合いをした。
 役者の位置関係や舞台美術の設定、ひとりひとりの役者の力量まで話は及んだ。抽象論はない。・・・私の演出の甘さも指摘された。
 
 劇は紙の上では進行しないものだ。
 生身の役者たちと、これから本番に向けてどう付き合っていくか。
 すべては「劇の面白さ」に焦点を絞っていこう。
 役者ひとりひとりが、その気になっている。
 磨けばダイヤモンドの原石であることを確信している。
 ライバルはアングラ劇の先輩たち!
 まずは高すぎるハードルを飛び越えなければ・・・・!

2004/10/30(土) 衣装/山南
 朝から吉野先生から電話があった。
 吉野先生とは吉野スタジオのオーナーである。何故、先生と呼ぶかは元・小学校の先生をしていたからである。
 今は退職されて、老人医療の問題や憲法9条を守る活動や障害者の自立支援、合唱や川柳、書道や絵画など市民運動・サークル活動で多忙な日々を送ってらっしゃる76才の元気なお姐さん!である。

 吉野先生からの電話は、「スタジオにリサイクル用の衣装があるから、舞台で使えそうなのがあれば見ておきなさい」という連絡であった。
 早速、稽古前に劇団員で山のようにある衣装を物色した。
 値札は100円〜500円。「やまびこ作業所」がバザーで売り出す衣装だ。
 古着といっても立派なものばかりです。村上精一は通学用のゴージャスなコートを発見!ウン万円はするだろうコートがたったの100円!
 約1時間かけて劇団員=ハイエナたちは「愛の乞食」で着用されるであろう衣装を漁っていた。

 いずれ劇団も衣装のための倉庫が必要になってくるのではないだろうか。道具製作室から衣装倉庫、今後の製作管理のスペースを確保していかなければ・・・。
 
 協力者あっての演劇活動です。
 支えられている実感が心苦しくもあり、それがバネとなって頑張れます。まだまだ発展途上の夢桟敷。
 まずは「愛の乞食」公演に向かって集中します。

2004/10/29(金) 台湾に行きたいわん/咲希
いつもワタシは自転車で大学まで通っています。
ところが今日は雨でしたので、電鉄バスで向かいました。
停留所につくと、駆け足ディレクター風の男性に声を掛けられました。
「Excuse me」と。
続けて彼は「Where are we?」と地図を見せながら訊いて来ました。
あ、彼はアジア系異国人だな。
どうしよう、アタシ大学で英語習っているのに無理無理無理無理。
彼は日本語を全く話せないらい。同じ目の色をしているのに、こんな事もあるんだな。
国際化社会の中で生きていながら、しかも英米学科に所属していながら
そんな事を考えていました。
どうにかこうにか彼が知りたい事を説明して、同じバスに乗りました。
初めて質問に答えてくれた人がワタシだったのでしょうか、
バスに乗っても色々と質問してきました。
話を聞くと、彼は台湾人で何かの休みを利用して日本に来ており、今日は通潤橋まで行くそうです。
彼の英語は、ペラペラの台湾なまりで新鮮でした。
ワタシなんか、ただ伝える事に必死で文法メチャクチャ、
脳みそグチャグチャ、イエーイ!秋だね!という感じでした。
後は蛇の話をしました。
あまり英語を話す事が出来ず、ごめんなさい。と謝ると、
あなたの英語は素晴らしいですよ、貴女と逢えて良かったです。
と褒めてくれました。
お世辞でもなんでも嬉しいものです!なんか感動して涙が出そうでした。
今も多分彼は熊本に居ると思うので、
何処かで台湾人を見かけたら声を掛けてみて下さいね!
突然の異文化交流に心臓がバクバクしましたが、
コミュニケーションって凄いな!と思える体験でした。

村上氏が普通免許を取得しました。おめでとう!
写真は免許証です。
これで劇団内で免許保持者は3人となりました。
座長、山南氏、そして村上氏。劇団活動で大いに役立って下さい!!

2004/10/28(木) 黒テントの日/山南
 正午より産業文化会館で黒テント「ぴらんでっろ」公演の際、チラシを配布するための折込に行った。
 作業員は私と棟梁(方尾さん)、それに今回は北九州芸術劇場で公演する少年王者館のチラシを持参した西岡さんである。
 中年トリオである。
 私を除いてはチラシ折込の経験はゼロである。むかしは開演の時に各劇団の人が直接、お客さんに手渡しをしていた。
 時代が変わるとチラシ配布の方法も合理的?になるものだ。
 
 作業をしている最中、黒テントの宮地さんと顔を会わした。実はメールでの面識しかなかった方であるが。聞けば、熊本学園大中退であると言う。私は(学園大の前身、商大)留年組。
 抜けていくのも、引っかかるのも同じようなもんだ。
 同窓の後輩ではないか!・・・それだけで「頑張れ、宮地さん」と言いたくなる。
 ホールでは仕込み&リハーサルの最中で、斎藤晴彦さんのオペラが聞こえていた。

 今日の公演は稽古があるために見にいけないが、座長(夢現)が代表して行くことになっている。
 11月公演までわき目をふらずに頑張らなければ!

2004/10/27(水) 反省会。シーン!/山南
 大津養護学校で先日の「ふれあいサンデー」の反省会に出席した。私の場合、「反省会」とは打ち上げのことであり「酒が飲める」席であると勝手に思い込んでいたが、ここは学校の会議室である。
 飲める訳がない!当たり前田のクラッカー!シーン。
 「暑い一日でした。ビールでも販売したら飛ぶ様に売れたでしょうに!」と感想を述べると、シーン。
 (注)シーン、とは・・?場所をわきまえない発言のためひんしゅくをかった音である。申し訳ありませんでした。棟梁(方尾さん)の顔に泥を塗ってしまったのではないだろうか。
 あれだけ楽しい思いをして、こんなことを反省会で言ってしまうとは・・・それこそ反省会を反省しています。

 ところで、近畿大学から「唐十郎フェスティバル」の連絡がありました。来年の3月、「愛の乞食」を持って行けそうです。
 まずは目の前に迫っている公演を成功させなければ!
 成功とは、この熊本で「夢桟敷」の存在をアピールできたかどうかが問題になってきた。新聞社にもマメに足を運ぼう。見てさえもらえれば、アトはこちらのものです。難解ではないのです。

2004/10/26(火) テレビ/山南
 夕方より発泡酒を飲み始めていると、咲希が「テレビを買う」と言い出した。今のテレビは電波障害を起こしており熊本電鉄が通る毎に画面が崩れていたのである。恐らくアンテナとの接続部分が悪くなっていたのだろう。
 早速、新しいテレビで文化庁芸術祭参加・秋のドラマスペシャル「たったひとつのたからもの」を見た。
 ダウン症の子どもと親とのホームドラマである。・・・随分、涙もろくなっている自分に気付いた。
 テレビのドラマはあまり見ない方だが、時々は新しいテレビで涙を流してみるとするか。
 

2004/10/25(月) 偶然/山南
 棟梁(方尾さん)と菊陽町の温泉に行った。そこで昼食をとっていると、隣の席に座ったご婦人が「愛の乞食」のチラシを見ていた。ここには置いていない。すると、昨日のイベントの際、配布したものか?・・・横顔を眺めてみると、チンドン屋でお世話になった女性にも思える。
 声をかけてみたが別人であった。武蔵丘のコミュニティ―センターで「今」手に入れたそうだ。初対面にして快くチケットを買ってくれた。
 あと100枚くらい、残っています。

2004/10/24(日) ふれあいサンデー/山南純平
 秋だというのに暑い一日だった。
 今日は熊本県立大津養護学校でのイベント「ふれあいサンデー」に出演した。
 この出演に関しては劇団のスタッフでもある棟梁(方尾さん)の口利きで実現した。
 パフォーマンスの披露ではあったが、いつものことながら養護学校での出演は「見せる」行為以上に「学ぶ」感動に酔ってしまう。
 生徒さんたちの明るい笑顔がわたしたちにエネルギーとなって跳ね返ってくる。わたしたちがエネルギーをもらっているのです。
 ただの発表の場ではない。得ることの方が大きいのです。
 
 劇団員は皆、大きなものを得ただろう。
 ツンと澄まして「鑑賞」されることに慣れている演劇人はツンと澄まして劇を作ることを当たり前だと思う勘違いが生じる。
 そんなもんじゃないのだよ!とここでは教えてもらえる。
 一緒になって楽しもうよ!と純粋に身体で感じあえるのだ。
 生徒さんたちも、お客さんも、先生やスタッフの方々も気取らず、えらくもなく、みんなで一緒になって「ふれあいサンデー」を楽しむことができた。
 方尾さんが日頃言っている「こころのふれあい」がここではよく見える。「こころ」からの関係が作れないと生徒さんたちのエネルギーが見えてこないのだ。
 みんなが元気になっていく。
 感謝感激の熱い一日であった。

(注)後日、reportでこの日が掲載されます。 

2004/10/23(土) 震度6強/坂本冬馬
新潟で、震度6強の地震が起きました。
大変な事になってます。たまたま地震が新潟で起こっただけで、いつ熊本に大地震が襲うかもわかりません。
今年は台風も史上最多だったし、地球がだんだんおかしくなっているんじゃないでしょうか。
神様がいるかどうかは分らないけど、今の僕が出来る事は、死者がでないよう神様に祈る事と、明日の大津養護学校のイベントを成功させるように、準備をする事ぐらいです。

2004/10/21(木) 刺激的な一日/山南純平
 棟梁(方尾アニキ)が車のパンクを修理してくれた。正確にはタイヤ交換してくれた。
 私はジャッキの使い方もネジの取りはずし方も経験ゼロ!つまり機械音痴という奴だ。情けない。アー情けない。何故、自動車は走れるのかすら理解してないのである。バカのパラダイス!車には馬が潜んでいるのです。・・・魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは刺激的である。
 
 「山南さん、気分が変わらない内に西原村の西岡さんのところを訪ねてみよう!」・・・天気は上々。先日より知り合った乗馬クラブの西岡さんのところへアポ無しで急ぐ。彼は名古屋で劇団「少年王者館」に関わっていた演劇の先輩でもある。馬があう人です。
 辿り着くと、すぐ近くの「西原村風のキャンプ場」を案内してくれた。ななな、なんと野外ステージが!背景は阿蘇の山並み!
 まるでテント芝居に絶好の場所ではないか!棟梁の「土とともに生きる会」のイベント実施にも絶好の条件が揃っている。
 来年の春、ここでイベントを仕掛けよう!即決である。
 それほど刺激的な場所である。行けばわかる。行かねばならぬ。
 すでに酒も飲んでいないのに、脳はマヒしてきた。

 本日の稽古場には西岡さんも見学に来てくれた。唐十郎さんの「二都物語」(1972〜?)あたりから見ている彼を前に、うちの若手劇団員はいい度胸をしているもんだ。怖いもの知らずとは無限の可能性を秘めている。安心安心。それが又、刺激的なのである。
 
 もうひとりの来客もあった。
 松尾温泉のマネージャーさん。「うちのホールで芝居をしませんか?」・・・ななな、なんというグッドタイミングなお誘いではないか!夢桟敷が外へアピールする良いチャンスではないか。夢桟敷だけに限らず、熊本の劇団ともセッションを組む良いチャンスかも知れない。
 刺激的である。

 今日は一日中、刺激的なことでいちいちワクワクした。 

2004/10/20(水) 台風23号/山南純平
 台風が三度(みたび)接近しました。
 情報によると申(さる)年は台風や豪雨など周期的に天変地異が起こり易い年に当たるそうです。24号も発生しているようで、しばらくは台風情報から目が離せません。
 熊本は「風のない街」だと思っていましたが、これだけビュービュー吹いてくれると街がすっかり新しく生まれ変わっていくような予感がします。良い意味で世代交代が加速しているのではないでしょうか。
 
 「ニュース23」でアメリカの大統領選が報じられていました。反ブッシュのロックミュージシャンが歌で主張しているようです。一票で世の中が変えられる!アメリカのアーチストたちは政治的発言を堂々とやってのけます。
 考えてみれば、1960年代〜70年のベトナム反戦もアメリカのFOLK・ROCK歌手などの盛り上がりと市民からの支持が世界中へ広がったことがあります。美術や演劇の世界でも新しい波が生まれてきた時期でもありました。

 この台風は只の自然現象ではなく、社会の変化を要求する風ではないでしょうか?人間達よ、政治家も経済人もそろそろ入れ替わらなくちゃダメですよ。若者は風をどのように感じているのだろうか? 

2004/10/18(月) ピーターパンさよなら/咲希
丁度20年前、お母さんが腹を痛めてワタシを産んでくれました。
お父さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、親戚一同が感動にわいた日です。
こんなに愛されて産まれた子どもが、他に何処に居ましょうか。
それから数年間は父親に虐待を受けて育ちました。
『父:「咲希、ニューヨークが見たくないか?」
 咲:「見たい。」
 ―父は咲希の両耳を掴み、上に引っ張る。
 咲希は「痛い」と云いながら笑う。母も笑っている』
と云う可愛らしい虐待でした。
虐待と云っても、ただの個性的な父と子のちょっとした遊びです。
勘違いはくれぐれもお控え下さい。
それから弟が2人生まれて、動物を何回か飼って、数回ストーキング行為を繰り返し、今に至ります。
もう子ども扱いしたら憤慨します。
「ニューヨークが見たいか?」と訊かれたら、
「豆満江を見せてはくれまいか?」と自己主張します。
素晴らしい20代の第一日目がようやく終わろうとしています。
ピーターパン症候群なんて屁です。ワタシは黒光りする老人に成るんです。
セーラー服を着て舞台に立つような老人に。
輝かしいワタシの未来にチェリオ!

あ、国民年金免除の手続きを取らなければ。
忘れてた。

2004/10/17(日) 青少年の健全育成/山南純平
 集団で青少年が「オマンコマーク」を振りかざす。
 それは咲希が「豆満江(ズマンコー)」の歌を唄っている時。

 「豆満江とオマンコはどちらが深い・・・」

 満州ではどれだけの慰安婦が性を犠牲にしたことだろうか。この歌には朝鮮人の深い悲しみがあるのです。
 この劇では<万寿シャゲ>という朝鮮人の少女が登場します。その役を<桃色咲希>がやります。
 今日の稽古中、咲希が歌っている最中、思いもつかぬ衝動に掻き立てられた!・・・ここで「オマンコマーク」の旗をみんなで振りかざそう!机上では思いも及ばない、稽古場の空気が私に思いつかせた。

 豆満江は北朝鮮と中国の国境を流れる川である。
 「性」は戦争や貧困の時、深い悲しみになってしまう場合がある。歴史的事実が女性の悲劇をどん底まで見せているのだ。
 しかし、性は本来、明るくて大らかなものである。人と人の肉体的精神的な結びつきや「愛」までも感じさせてしまう生命の根源とまで思われるほどの偉大で素晴らしいもの。
 
 この歌は悲しいだけでは終わりはしない!
 万寿シャゲという少女は力強く生きているのだ!
 劇という虚構世界ではこの「オマンコ」は「豆満江」と同じような優しい深さがあるのです。そして、頑張れオマンコ!応援旗でもあるのです。

 未成年の劇団員にこのマークを振らせて「セクハラではないか!」と目くじらを立ててくる方もいらっしゃるだろう。
 一応、劇団員に聞いてみた。
 「嫌だったら、振らなくてもいいよ」
 しかし、みんなニコニコしている。
 とても楽しそうである。
 さぁ、本番ではどうなっているのだろうか。私の演出はコロコロ変化する。見えないものがどんどん見えてくるからだ。言葉だけでは見えない不思議な世界が湧いてしまうのだ。解説や解釈では追いついて行かない。・・・劇団員の親も見に来られるだろう。終演後、皆さんとお話しできることを楽しみにしています。
 この劇は深い「愛」が流れています。

2004/10/16(土) 災い転じて/山南純平
 吉野スタジオでの稽古。ここで本番がおこなわれる。
 今日と明日は全体の半分くらいのところの部分稽古である。
 昨日は歌の音楽(2曲)を録音したのに、そのテープを忘れてきてしまった。昨日より車の中に入れっぱなしと思い込んでいたのがいけなかった。確認作業は大事である。基本中の基本!
 本来ならば取りに帰るところだが、音楽担当の坂本冬馬によるピアノ伴奏に代えてみた。
 ピアノもなかなかイケル。否、「豆満江」はピアノの方が良いくらいだ。急遽、ピアノを舞台に設置することに決定!すると、テーブルの位置や色々な道具の位置関係が変更になった。
 徐々にではあるが空間が安定してきている。
 今日のところは災い転じて福となす。

2004/10/15(金) 冬のオペラ/咲希
唄をうたいます。
みんなで唄をうたいます。
こないだの話です。
四十八手と云う言葉がありますね。
歌詞にそれが出て来るのですが、
あたし、知らなかったの。
それで、稽古が終わって弟と調べたのよ。
そして、ちょっとだけ大人に成りました。
だけど、弟は既に知っていました。
だから、お姉ちゃんは、少しとまどいを隠しきれませんでした。

香西さんと抱き合いながら登場するシーンの稽古の時
ワタシはいつも思います。
「香西さん、華奢だ。」って。
ハハ、のんきだね。
香西さんが男役で、ワタシは病気な女なのに
ワタシが香西さんを支えいてるような、そんな感じです。
ハハ、元気だね。

香西さんのお母様から韓国語会話の本を貸してもらいました。
良い例文を見つけて、劇の中で少し喋ってみたいと思います。
タンシヌン・イルボンマル・アシムニッカ?

写真は「愛の乞食」の台本です。
51ページあって、ホッチキスでは留められないので
頑張ってガムテープで留めました。
これが逆効果!!ページを捲る度にワタシの不器用さがにじみ出てます。
スゥーゴハショッスムニダ。

2004/10/14(木) りんたろう追悼!/山南純平
 今年の6月14日、りんたろうが死んで4か月が経った。2才1ヶ月という短い命で死んでしまった(病名・腎不全)ペットのネコである。
 ここ自宅兼事務所で飼われていたが、集合住宅(マンション)ということもあってペットは禁止であった。
 管理人から見つかったら住んでいる私たちも追い出されるという規則が契約書には書かれている。にも関わらず、こっそりと飼っていたのである。確信犯。
 もし見つかったら・・・作戦は立てていた。
 「あなたにはネコに見えますか。
  これはネコではありません。うちの劇団員です。
  劇団員は家族も同然です。
  当然、住む権利があります!」
 負けるであろう理由を考えていた。
 あれから4ヶ月しか経っていないのである。もう4ヶ月も!短いような長いような月日は流れている。

 今日の稽古はほとんど音楽と歌であった。
 楽器を貸してくれた香西佳耶の母親が見学に来た。いいところを見せなければと一同はりきったが、まだまだ未完成。気合だけが先行している。これでいいのだ。

2004/10/12(火) <草むしり>なんです/山南純平
 先延ばしにしていた草むしりを3ヶ月ぶりにおこなった。この間、2回の台風にも負けず、良くもまぁここまで育ったものだと名前も知らない雑草をバリバリむしっていった。
 うちの事務所兼自宅の庭は5坪程度である。その小さな庭がアマゾンの奥地のジャングルと化していた。(あくまでもネコの目線で見た世界のことだが・・・)
 ワニや大蛇と戦っている様子を想像しながら「自然界は偉大だ!」と気持ちよく草をむしっていたその時である。
 ナナナ、ナント、ムカデが私の手に!
 ギャーッ!
 ワニや大蛇よりも恐ろしいムカデである。
 私は幼少の頃より、カニとエビとタコとイカが大嫌いであった。足が多くて動いているのが頭の中でこんがらがってしまうのだ。
 2本足で歩いていても「右」と「左」がこんがらがることがあるというのに!
 ムカデは最大の強敵である。
 アメリカ合衆国よりも強敵である。
 「撤退せよ!」・・・たかが草むしりとあなどっていたのが大間違いだった。こんな季節に何故?これは作戦ミスだった。
 もう少し、寒くなるまで待とう。

 ということで、本日は「愛の乞食」の構成を練る仕事に切り替えた。
 ちなみに、右のイラストは大人用チケット「愛の乞食」(宮原由香利・画)です。今回のチケットは大人用・学生用・受付精算とデザインが異なります。

2004/10/11(月) <ひきこもり>なんです/山南純平
 今日は一日中、ひきこもりなんです。(厳密にいうと13:00〜15:00まで麻生田のジョイフルで399円のランチを食べに脱走していましたが・・・)
 ひきこもりの理由は@公演までのスケジュール調整A台本の構成作業B宣伝作戦計画Cその他(物思いに耽ること)・・・地道な作業をやらねばならず、まるで青ざめたヒョロヒョロ事務員さん役です。

 明日は早朝より肉体労働をします。小さな庭の草むしりです。大きな汗を流します。

 写真は最新の顔です。昨日、自分で毛を刈りました。
 タイトルは「ひきこもりなんです!」

2004/10/10(日) やまーい/坂本冬馬
ハォ!坂本冬馬です。
今日は、僕と、山南さんと、村上さんと、香西さんと、棟梁と、聖歌ちゃんと、山内さんと一緒にやまあい村へ行きました。
山内さんは「草原の学校」というところで活動している人です。
やまあい村ではあいにくの雨でしたが、とても面白かったです。
僕たちは、最初、倉庫を眺めていました。
そんな時、叫び声が聞こえました。
そして遠くから、銃の音も聞こえました。
よく聞いたら、叫び声は豚の鳴き声で、銃の音は鳥を追い払うためのものでした。
豚はとても大勢いました。美味しそうでした。
鶏もたくさんいました。皆食べられる運命です。あ、でも卵を産む鶏もいます。
山羊もいました。やまちゃんとあいちゃんの2頭です。山羊と触れ合いました。
山羊は、雑草をおいしそうにむさぼっていました。雑草がおいしそうに見えました。
村長の武藤さんはとてもいい人でした。奥さんはキレイな人でした。
今度行く時晴れていたら、豚と触れ合いたいです。

2004/10/09(土) 人殺し!/咲希
万寿シャゲの唄ができました。
冬馬先生もなかなかですね。
「オリコン初登場28位は堅い。」
と言っています。まんざらでもなさそうだ…。
何故なら良いから。どうしても良いものは良いのです。
夢桟敷が少しお金持ちになったら、
テントと倉庫を買って、その次にCD販売します。
県立劇場のロビーでテントを張って
CDを売って唐十郎氏を呼んで、横尾忠則氏も呼んで、
公演します。あ、妄想がひとたまりもありません。
冬馬が作った曲が想像以上に素晴らしいので、
舞い上がっているだけなのです。

今日の人殺しのシーン、もっともっと稽古が必要だ。
夢桟敷の芝居は、よく人が死にます。
そいで生き返ったりします。楽しそうですね。
お楽しみに。

写真は辻さとみさんからの差し入れ、博多にわかせんべいを
装着している悠夢です。
顔のパーツのバランスが悪い所が妙に愛しい。
それから村上氏は、悠夢がこないだ誕生日でしたので
手作りドーナッツを持参しました。
村上氏は本当に料理が上手いと言うか、家事全般こなせるし、
将来、妻に尻に敷かれないようにお気を付けて…
余計なお世話!!!!

2004/10/07(木) 今日も今日とて恵子日稽古日/咲希
坂本冬馬先生の指導のもと、
「愛の乞食」に向けて生演奏の稽古をしています。
冬馬先生も知らない名前の楽器もある為、
彼自身で勝手に名前を付けていました。
「マンドリル」「タイ」「豆」など。
ワタシはマンドリルがお気に入りです。
残念ながらワタシの担当楽器はそれではなく豆です。
豆やマンドリルが何かは観てのお楽しみです。
その内ネタバレしてしまうかも知れませんが。
今隣の部屋で「愛の乞食」で最初に唄う歌を
冬馬が鼻歌まじりに作曲しています。
良い感じです。
THE YELLOW MONKEYの"Mr. PAPER MOON"のような、そんな匂いがします。

写真は前回、「おばあ」の役をした際の座長・夢現です。
今回はワタシに「おじいちゃん」と呼ばれる役です。
どんな「おじいちゃん」になるのでしょうか。
役者は化け物で舞台は生ものです。
化け物も生ものも、保存がきかないので
是非11月20、21日吉野スタヂオまでお越しください!

2004/10/06(水) 祝/咲希
明日は悠夢の誕生日です。
15歳になります。
おめでとうよ。
プレゼントを渡すにあたり多少ロマンティックな演出を考えていたのですが、
結局誕生日前に渡してしまい、しかも「ほい。お香買ってきた。」
と中身まで教えてしまいました。
しかしながら、彼はとても喜んでくれました。
ワタシも嬉しい、咲希19歳の秋。

「誕生日というのは母親に感謝すべきではないのか」
と云う言葉をどこかで見たことがあります。
その時ワタシは「あ!成る程ね!」と思いました。
母はたくましくて強い存在で包容力がある。
とよく言われますね。
母なる大地と言われるくらいですからね。
でもちゃんと父親にも感謝しますよ。

2004/10/05(火) 台本100回×3くらい/山南純平
 最近、つくづく頭が悪くなったと実感するようになった。
 台本を読んでも台詞(せりふ)が頭の中に入っていかないのである。 これまでは100回、声を出して読むだけで自然に台詞が出てきたのに、今はそうはイカのキンタマになってしまった。
 とにかく、3倍くらいは努力をしなくては!・・・つまり、これから本番まで最低300回は台本と格闘することにした。
 いずれ、1000回という日も来るだろう。それでもいいではないか。
 しかし、ひらめきだけは未だ衰えていない。これだけは救われている。・・・今朝、目が覚めた時に天井から<金歯>を降らせようとひらめいたのである。<金歯>だけではない。口までも空から降らせよう。

2004/10/04(月) ぼちぼち電話予約が・・!/山南純平
 嬉しい事に電話で予約がぼちぼち入って来ています。
 まだ、チラシも本格的に配っていないのに、口コミで「愛の乞食」はじわりじわりと広がっているのでしょうか?
 気を抜かず、「アングラ演劇は面白い!」ことをアピールしましょう。はじめて見られる方は、「演劇は気取らない」ことに気付く筈です。
 お上手な芝居ではありません。お上手を目指していないからです。それ以上に見て頂きたいのは、演劇の本来ある底力です。それは物語を越えたところにある感動です。舞台の面白さは、見る人の想像力でこれまで見えなかった<声なき声>が見えてくる仕掛けを役者自身で現すことができるかどうか・・この一点に絞られてきます。
 今後の稽古はここに集中致します。

 何故か厳しい顔を添付させて頂きます。稽古の時、役者たちはこんな恐ろしい人に見つめられているのです。

2004/10/03(日) 便器/山南純平
 本日、BBS(書き込み欄)で<便器を探しています>を書いたところ、棟梁と八代のTさんから早速、TELで返事を頂いた。結構ホームページを見られているなだなぁ、と感激した。
 
 座長は既に一つ手に入れることに成功した。
 これで、とりあえず<便器>の呪縛からは解放された。
 これまで会う人に<便器を譲ってくれませんか?>と挨拶代わりに言っていたもので、「この人は相当な変わり者だ!」と一歩引かれていた。そう思われること自体は慣れてしまっているが、「便器が出てくる演劇ですか?」と怪訝そうな顔つきが気になった。
 
 綺麗に磨き上げて舞台には上げるつもりです。
 日常生活でも便器は大切なモノです。
 
 今回の劇制作は<便器>を探すことで<便器>について色々と考えさせられた。
 一番、驚いたことは骨董品屋では<便器>は作品として重宝がられていることが分った。
 貴重すぎて値段のつかない便器を拝ませてもらった。
 有田焼きのデザイン付きの便器である。オーナーの話では1億円積まれても売らない便器と言われた。つまり、この便器はオーナーの独占物であるのだ。本当の価値はオーナーしか理解できないものと信じているのだ。はっきり言って「わたしよりも変わり者」だ。
 こんな独占的価値がこの世にあったとは・・・?わたしの知らない世界ではマニアの人々が使用価値に関係なく価値を吊り上げていることを知った。
 
 さて「愛の乞食」では人の金歯を手に入れるために強盗殺人する場面があるが、金歯を石油に置き換えたり、便器に置き換えたり、・・つまり、何かを独占することによって権力を掴もうとするはかなくも切ない夢物語が現実社会に置き換えられるところが見えてくるだろう。
 この劇では便器=公衆便所の占拠が遠い大陸への入り口になっているのだ。幻想への扉、それが便器である。
 「愛の乞食」の乞食故たる謎の入り口でもある。 

2004/10/02(土) 三度、冬馬先生/山南純平
 三日目、音楽レッスン計3時間で「アジア風無国籍音楽」ができた。・・「できた」といっても完成ではないのだが、「愛の乞食」本番までに磨きを掛ければ、これは「問題音楽」として劇団夢桟敷の新しい第一歩を踏み出す分野を開拓する事になるだろう。
 「愛の乞食」ではこの音楽が役者たちの生演奏とパーカッションでお客さんにサービスすることになる。完全オリジナル!・・機械やコンピュターの力を借りて送り出す音楽ではない。・・人の息で、指先で、手の平で、風や引力を使って歌いだす。
 
 音楽担当/坂本冬馬

 水のリズム 風のリズム 光のリズムが闇に向かう!

 今日の稽古で役者たちは何を発見しただろうか。演技がどう変わっていくだろうか!肉体をどのように現すだろうか?
 楽しみである。  

2004/10/01(金) 再び、冬馬先生/山南純平
 昨日より稽古の1時間はパーカッションに時間を使うようにした。
 驚いたのは「・・・らしく」なってきているではないか!
 生演奏、しかも役者によるライブですよ。
 まだ、2日目ですよ。
 このまま行くと、明日の稽古は何処まで行ってしまうのだろうかと楽しみです。
 冬馬先生、明日の稽古ではわたしは陶酔しますよ。トリップしますよ。
 音楽は素晴らしい!これでお酒も辞められるかもしれません。
 それからが問題です。
 お客さんを陶酔させなければ!これが問題です。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.