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2004/11/13(土)
女装をしてみた/山南
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うちの劇団の男たちは必ず女装をさせられる。させられるとは自分の意思ではないように聞こえるが、男が女を演じ女が男を演じることが多々ある。そして夢桟敷の伝統とも言える。 中性化あるいは人間としての<両性類>が願望としてあるからである。男が女装をして楽しいと思う気持ちは果たして変態か?否である。 変身!というやつである。断固としてそれが楽しい、嬉しい。恥ずかしい。その願望や気持ちをラジカルに開いていけるのが劇である。劇は心を開放する力がある。 心を閉ざしていては舞台に立てない。役者はその訓練をおこなう。
今日はオカマさんの役ということで女装をしてみた。ちょっと短めのスカートをはいてみたので下半身の風通しが良くなり、歩き方が変わった。座り方が変わった。何よりも仕草が変わった。後は心の問題である。・・・役者としてはこの変わり方は重要であろうが、演出家としてはどうも下半身に力が入らない!ヤバイのである。下半身に力が入らないと空気がダラダラと流れて行きそうだからだ。 従って、演出中は女装を辞めた。
ところで今回の劇は桃色咲希を除いて女優はみんな男役である。そして明日の日曜日は稽古終了後(夕方)にチンドン屋をすることになっている。吉野スタジオ(稽古場兼公演会場)の近所で決行する。 公演までアト7日! これからが正念場だよ。
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