|
2004/02/21(土)
万朶の桜/桃色咲希
|
|
|
まだ桜も咲いていないのに今日は暑かった。 春の“うらら”どころではない。
先日「知覧特別特攻隊」と云う本を読んだ。 モーパッサンの「女の一生」は読み終えるのに一年かかったのに(!)、 頁数の関係もあるかもしれないが、 「知覧特別特攻隊」は一夜にして読み終えた。 玉と砕けた特攻隊の日記や遺書を読んでいると、 肺や胃や神経やらに虚しさや悲しさが込み上げて来て、 一字一句を読むのでさえ苦しかった。 此の気持ちはもう今回の劇で生かす他は無い。 劇団員も是非とも読んでもらいたい。 (それはもう、口に無理やり雑巾をねじ込む要領で。)
2月21日は小林多喜二の命日だったそうだ。 そして今日、吉野スタヂオのオーナー、吉野先生は彼の記念式典とやらに出かけた。 益々、この時代に戦争を知らないワタシ達が 「1945漂流記」を公演する意味が強くなってくる気がする。
しかしどうして「命日」は「死んだ日」なのに、「命の日」と書くのだろう? なんだか“輪廻”を感じる。
|
|
|