稽古場日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年2月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29            
最新の絵日記ダイジェスト
2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

直接移動: 20074 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2004/02/25(水) へっ!リアリズムですって?/夢現
私は<おばあ>を演る。
推定84歳。
・・・カラカラと音がするのではないかと思うほどやせこけています。
真っ白な髪の毛は風にふかれてボウボウと波打っています。・・・

日常の私はやせこけてなどいませんし、髪は確かに白いものが混じっているようにも見えますが、まだまだ真っ黒です。
そんな私が、<おばあ>を演ろうとするあまりに板の上をヨタヨタと歩こうものなら、
「新劇をやるんじゃない!」「リアリズムを超えろ!」と、演出の山南さんからダメ出しが出ます。
まあ、いつものことです。
台本に書いてあること以上の世界を表現するのが、夢棧敷の仕事です。
台本を読めば済むような芝居を決してやらないのが、夢棧敷です。
人間の<狂気>を表現し続けてきたのが、夢棧敷です。
わかっていますよ。
だって、25年もやってきたことではありませんか。

私のやるべきことは<おばあ>になりきることではなく、
恐らく、<おばあ>の狂気を私の<身体>でもって外に放出させることなのでしょう。
<身体>の歪み・緊張と弛緩・・・
さあ、どこからアプローチして行きましょうか?
まるでブラックホールのような深い闇を抱く<おばあ>を、どこまでも分厚く、そしてどこまでも哀しく演りましょう。

乞う、ご期待!!
本番まで、あと38日。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.