稽古場日記
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2004/03/23(火) 秒読み開始。・・・/山南純平
本番まで11日!

もうすぐ本番です。
緊張感溢れるこの時期がたまらなくいい。

アジアの西の方ではまたしても「戦争」の暗雲が漂ってきている。
イスラエル軍によるパレスチナ(ガザ市)空爆、ハマス創始者ヤシン師を殺害!
「テロへの報復」のプロパガンダと民族主義が一触即発の気配だ。

「1945漂流記」という、むかしの日本の南の島でおこったアメリカとの地上戦をテーマに劇に取り組んでいるが、あれから何十年たっても、この地球上から戦争の悲劇は消えることはなかった。

先日(20日)はイラク開戦1年を期して、世界各地で同時「反戦集会」も開かれた。

このような状況の中で私は劇「1945〜」と向き合っている訳だが、これがストレートに社会派演劇とは思っていないのである。
たかが劇である。
リアルさが足らん!自然な演技!・・・なにをおっしゃるウサギさん、といいたい。

解釈や説明を飛び越えて、劇はとんでもない方向へ展開することだってあります。
悲しいから泣く、おかしいから笑う、という感情だけでは物足りないのです。
例え役者本人が首を傾げようが、悲しいときに笑い、おかしいときに泣き出すことだってあるのです。
感情が理屈とはきちがったり、会話がすれちがったり、この劇は登場人物たちの漂流がテーマです。

この時代です。
戦争があるかぎり、この劇にはおわりはないのです。
10人中9人が首をかしげても、1人の夢みる天使に捧げます。

いよいよ劇の開始まで秒読みに入りました。
されど劇です。


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