|
2004/03/31(水)
海の向こうには・・・/山南純平
|
|
|
本番3秒前!・・・アト3回寝ると本番だよ!全員集合!
本当か嘘か。 トロツキーはスターリンの「社会主義リアリズム」に抗議して劇場へ戦車で突っ込んだという話を聞いたことがある。 ロシア革命後の抹殺された「文化芸術」論である。・・・これはさて置き。
本日の稽古では、少年兵(2名)に向かって「今から、海の向こうへ飛んで行くのに、何か言い残すことはないのか!」と台本にないことを投げかけてみた。 台本にない台詞は「俺が死んだら何人泣くべ?」であるが、その言葉は歴史の教科書には載っていない。 何百も何千も抹殺された「本音」があるのだろう。 戦争という狂気は・・・。劇団の少年兵にとってはヌカルミなのだ。
「海の向こうにはお母さんと同じやさしさがある!」 台本通りの台詞であるが、この少年兵にとって台本通りの台詞とは大して意味がないのだ。 さぁ、海の向こうに何が見えるんだ!・・・台本を解釈するな。
この少年兵の想像力も、この劇の底辺に流そう。台本を説明するような安っぽい役者になるんじゃないぜ。 いい芝居とは、いい役者が舞台に立っていることなんだから。 わたしは役者として若い劇団員に追い越されることを期待しているのです。 本日の稽古中では、転生組3名と研究生のERIとFUYUMIにラスト場面の「死」の表情には負けてしまったのだが・・・ さて、本番ではどうなりますことやら。
倒れても起き上がる!不滅の歌を見てください。
|
|
|