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2004/04/29(木)
油断禁物!/山南純平
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絶対、コレでOK!ということが劇作りにあるだろうか? 迷いながら、不安を抱えながら稽古を積み重ねていく。
まだ、役者の呼吸が見えてこない。言うはやすし、おこなうは難し!といったところだ。
無呼吸も呼吸の形である。 わたしが稽古の時によく言う「はい、死んでください!」は、演劇の基本的な肉体訓練だと思っているからだ。 緊張を爆発させるためには、その前後に弛緩状態を仕込ませておかなければ、緊張の爆発力が見えてこない。 別名「メリハリ」という。
そのメリハリが見えてこない。ダラダラしている。全体的に力が入りすぎてダラダラして見えるのである。 やる気満々の役者に限って、エネルギーが空回りして来るのだ。 息を止めすぎたら死ぬ。吸ってばかりいるとパンクする。吐きすぎると酸欠になる。意識不明の状態では面白い事が面白いとも意識できない。
なんて難しいことばかり考えているのだ。と改めて職業病を戒めつつ、ここでこっそりと言っておこう。・・・
芸術的に遊びましょう! これぞ、パフォーマンスの心意気よ!
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