稽古場日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年5月
前の月 次の月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新の絵日記ダイジェスト
2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

直接移動: 20074 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2004/05/31(月) 梅雨入り/山南純平
雨が降ろうが傘を持ち歩かない癖がついてしまった。
大きなカバンも持ち歩かないようになった。
身軽な状態で雨の中にいると気持ちが良い。

いよいよ梅雨入り。
この時期はカビが増えたり滅入ったりし易くなるので、なるべく雨に打たれてスッキリしたいものだ。
できれば、シャンプーを持って風呂でも入ったつもりになれば気持ち良さそうだ。
さぁ、梅雨を楽しく過ごしましょう。
雨の中で洗車を楽しもう!
雨の日は外で雨を利用しましょう。

2004/05/30(日) 大運動会/坂本冬馬
今日は大津養護学校の大運動会を見に行った。
なぜ、大津養護学校の大運動会を見に行ったのっかというと、
棟梁の娘、S子ちゃんが出ているからだ。

この大運動会は何が凄かったのかと言うと、みんなのエネルギーが凄かった。
しかも、内向きなエネルギーではなく、火山の噴火のような非常にストレートなエネルギーだ。
BGMは、おなじみQUEENの「I WAS BORN TO LOVE YOU」だ。
これぞロックだと思った。
健常者と呼ばれている私たちには、とてもあのようなエネルギーはなかなか出せないと思った。

芸術は爆発だという。我らが劇団夢棧敷にもあのエネルギーを分けてもらいたい。

2004/05/29(土) パン屋のおじさん2号、現る/山南純平
久しぶりの「歌のレッスン」でした。
「追いかけて、追いかけて、スガリツ〜キ〜ィタ〜イ〜ノ♪」
・・・「愛の乞食」オープニングテーマ曲。
まだ、台本は上がっていない。しかし、次回公演に向けて稽古は進行して行く。
今回の登場人物(配役)は唐十郎の1〜9だ。唐十郎は怪人100面相である。
作曲(編曲)の音作りは坂本冬馬。オドリのステップは悠夢。照明プランは村上精一。照明・音響操作は●松●と香西佳弥。宣伝美術はMEI。等々、テキパキと担当を決めていたその時・・・。

「いよ、劇団員の諸君!飲みねえ、食いねえ。未来のスターたちよ、どんどん大きくなってね」とジュースとパンをどっさり差し入れしてくれたおじさんが現る。
役者と乞食は三日やったら辞められないとはこのことだ。
パン屋のおじさん2号である。
「おありがとうございます!」
支えられています。支えられることも役者としての才能です。
役者は舞台に立って、お返しします。
パン屋のおじさん2号、「愛の乞食」を頑張ります!

2004/05/27(木) 本日の稽古でオーラ発見!/山南純平
この間、基礎トレを重点的に行って来たが、短期間で大きく変化したことが一つある。
・・・それは、目力である。目が活き活きしてきた。
舞台に立った時の姿勢と目で、その役者の力量が80%以上見えてしまうが、目の力が際立って本気に見えてきた。
目は口ほどにモノを言う!というが、その通り!・・・自信に満ち溢れている。目の前のモヤモヤが吹き飛ばされている。

唐の劇世界へ迫って行く為には、このオーラが必要である。
次回作「愛の乞食」は役者の「特権的肉体」の再確認をして頂きたい。
乗り越えて行くハードルは高いが、唐の戯曲に対応できる役者の身体作りはまだまだ続く!

ところで、宮崎県の「こふく劇場」と北九州市の「うずめ劇場」と岩手県の「劇団赤い風」なども只今、唐演劇に取り組み中という情報が入って来た。
時代の波は今、同時多発「アングラ劇」へ!
若者たちへ増殖し続ける「小劇場」の風は今、劇団夢棧敷の中でも嵐のように吹き荒れている。

2004/05/25(火) しばらくは唐十郎を想う/山南純平
只今、唐十郎さんの劇に迫ろうと台本に取り掛かっている。
思い出したように「何故、演劇をやって来たのか?」その謎解きに捉われ始めた。
唐十郎率いる「状況劇場」の存在とあの時代の怪しげな風が吹いていて、青春真っ盛りだった私は市民生活に疑いを持っていたことには間違いなかった。・・・会社組織への嫌悪であった。
学生運動が後退して行く中で、変なおじさんたちが「こっちにおいで!」と手招きしていたような気がした。
「アレもコレもウソなんだから、コッチで生きてみなさいよ!」と三途の川の向こう側からニコニコ笑って誘っているようだった。
「三途の川」を渡ると極楽浄土=解放区があるに違いない。
生きたままアチラの人間になってやろうか。
1970年代は<既成概念>が美術や音楽・映画と演劇の分野で破裂した時代でもあった。
とりわけ演劇界は私にとって魅惑の世界に思えた。
集団で「あの世」=解放区を作り出して見せるのだから、舞台ほど不思議に見えるものはなかった。
そのトップランナーたちが唐十郎であり寺山修司であり鈴木忠志、それに続く流山児祥や山崎哲・・・いわゆる眩いくらいのアングラ劇であった。明らかに「この世」のものとは思えない。いや、「この世」が「あの世」であり、まさに現実を認識する視点が逆転するほどのコペルニクス的展開。これも「この世」の花なのだ!

唐十郎の劇世界は怪人たちの祝祭に見えた。
1987年の秋、熊本市の子飼橋下の河原で赤いテントが建てられた。
「ユニコン物語」〜カツ丼は空を飛び、心だけにしてくれ〜とわめき散らす小林薫。根津甚八はギターの弦を引きちぎりながらホンキートンク。季レイセンは胎盤を投げつける。唐十郎は「ネンネコしゃったらネンネコしゃ!」とやけに目だけが優しく微笑みかけているところが、気が狂って見えて恐ろしい。
その当時、私の父はガンで死にかけていた。
悲しい状況の中に、盆と正月が一緒になってやって来たのだ。
笑えば笑うほど涙が溢れ出してくる。

これだ、これが時代を走り抜けていく「演劇」なのだ!

終演後、赤テントの中でグルリと輪になり宴会が始まった。
私は「こんなヘタな芝居を見たのは生れて初めてです」と負け犬の遠吠えをしてしまった。
あれから四半世紀。今、子どもたちと共に、唐十郎の熱い劇世界へ挑戦する。
「夢棧敷版・愛の乞食」・・・さぁ、劇団員たちに灼熱のマグマを!

2004/05/23(日) 第1回「公開レッスン」/山南純平
今朝から日差しが強い。
校区内の中学校では体育祭で、朝早くから白いシャツを着た少年少女たちが眩しそうに学校へ向かっていた。
レトロな感覚に襲われた。真夏の懐かしい「昭和」を思い出したのは何故だろうか。

午後1時より第1回「公開レッスン」を稽古場である吉野スタジオで行った。
劇団員の中学生は体育祭へ行っているため、今回は欠席という淋しい状況の中、4名の一般からの見学・参加者があった。
大津養護学校から高等部2年生のS子ちゃんが、最初ははにかみながらも、最後はハマって即興寸劇に挑戦してくれた。
劇団員たちとも楽しく溶け込めたようだ。
村上精一は「アリスの教室」のハマリ役、オカマのペケ子がよみがえってしまったようだ。
S子ちゃんとのコンビネーションは絶妙なテンポ、ピッタリと息が合っていた。

草原の学校の先生は赤ちゃん連れで来ていた為、トレーニングには参加できなかったが、棟梁と1週間ぶりの再会を果たし、これからの活動が楽しみになってきた。

まずは第1回目の「公開レッスン」を終了した。
稽古場での2回目は6月27日(日)。
参加者に応じて、臨機応変に対応できる「プログラム」です。
「元気が出るレッスン!」
もっと輪を広げよう。

2004/05/22(土) 基礎トレの公開へ向けて!/山南純平
いよいよ明日は「公開レッスン」です。
本日は劇団員の基礎的なトレーニングの点検をしました。
中学生は体育祭の準備や本番の為、欠席。

この基礎トレは役者として舞台に立つための身体作りを目的にしています。
劇団では身体作りを細かく点検しています。
キャリアや演劇に対する姿勢の差は劇団内部でも大きな差はあります。
劇団での基礎トレは、その差を調整していきます。

尚、「公開レッスン」では「楽しさ」を追及します。
日常の中では自然に行われている行為や会話を<劇的な視点>で捉え返していく作業が中心になります。
ふと気付くと、このレッスンの最終段階では自分なりの寸劇が出来上がってしまいます。

本日の即興劇は大笑いでした。
明日の「公開レッスン」はもっと楽しく!

2004/05/21(金) 基礎トレの進化!/山南純平
5月の連休明け(フードパルでの公演)より基礎トレの変更を試みてきたが、本日の稽古でほぼ終了した。
稽古というのは、うっかりすると毎回同じ事を繰り返すものだから、それが日常化してしまい、「意味」から離れて刷り込み作業としてやってしまうようになる。

基礎トレにおいては、この作業は大変大事なことだ。しかし、基礎トレも進化をする。
只、そのスピードが速いか遅いかの差はある。
今回は意図的に進化のスピードを早めた。

稽古のシステムを仮に名付けるとすれば「元気が出るレッスン」とでも言っておこう。
いずれ、テキストを発行するつもりだ。
あくまでも劇団員との共同作業でまとめるつもりだ。
「元気が出るレッスン」は劇団夢棧敷の財産に止まらず、より多くの人たちと分かちあいたい。

この稽古システムは劇団の外へ向けても通用するように、「楽しく・分かりやすく」がテーマになっている。
「分かりにくい」を専売特許に「不思議・奇妙」な夢棧敷としては革命的な出来事とも言える。
「楽しく・分かりやすい」ことが質の低下だと思ったら大間違い。
「元気が出なければ、質は向上しない!」

今後、「演劇ゼミ」や「ワークショップ」でお目に掛かった時は、どうぞ宜しく。
このホームページでも、内容を公開する予定です。
学校やサークル、イベント、他劇団にも出かけます。

明日の稽古は「基礎トレ進化」の仕上げです。

2004/05/20(木) 生麦生米生卵/桃色咲希
稽古とは関係ありませんが、アメリカ軍がイラク市民の結婚式を誤爆したそうです。
親族を失った人達の姿が「1945漂流記」のおばあに見えました。
感情移入してしまって、危うくテレビの前で泣きじゃくる所でした。
「1945標流記」は決して過去に起こった話では無い事を改めて思います。

今日は珍しい稽古でした。内容は主に早口言葉をゆっくり丁寧に喋る、
自然体で演技する、の二つでした。

早口言葉をいくらゆっくり読んでも、噛むものは噛むのです。
頭の中は(噛みかけて3語大切)と言う言葉がぐるぐるしてます。
早口言葉なんてアナウンサーが練習すればいいものを…
なんてやさぐれているワタシは、いくら落ち着いてゆっくり喋っても、
早口言葉を喋れない。今日の稽古が終わった今でも、
ワタシの舌はしびれっぱなし、デス。
この練習を続けたら言語障害になりそうなくらい、デス。

やさぐれモードのもう一つの原因は自然体で演技する事の難しさです。
山南氏はしばしば「映画やテレビは舞台よりも簡単よ。
カメラが自分をとらえてくれるから、
舞台よりも力を入れなくて済むからよ。」と言います。
だが、しかしBUT!日頃、アングラ演劇の舞台に立つ為に
あれやこれやと練習を重ねているワタシ達にとってはくせものです。
テレビドラマと演劇の違い、生舞台の楽しさをヒシヒシッと感じます。

『いつもの自分で演じる』 簡単な様で実際やってみると、
どんな風に喋っていいのか、どんな風に歩いていいのか少し悩んでしまいます。
高校演劇や新劇などで普段取り入れている練習がとても新鮮です。
夢棧敷は自然体の演技は求めていませんが、
更なるスキルアップの為の営みは大切です。
次回作「愛の乞食」までには三皮くらいは剥けていたいです。

2004/05/19(水) 流山児事務所よりゲラ届く/山南純平
流山児★事務所2004夏IN九州公演
「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」

・・・宣伝チラシのゲラが届きました。
ゲラとはチラシの原稿に間違いがないかどうか、正式に印刷する前の段階でチェックするための版下段階のチラシです。

只今、このホームページのTOPICSのコーナーで詳細を紹介していますが、このゲラを見て役者魂がメラメラと燃え上がって来ました。
出演者の役者群の写真を見て、「これはプロレス!」だ。
しかも悪役レスラーたちが束になって九州に殴る込みに来るのだ!
ヒール(悪役)たちが熊本に参上するのだ!
演劇ファンのみならず、これは格闘技ファンにも呼びかけなければ!
熱い夏になりそうだ。
まさに、演劇の混沌とした今を晴らせてくれるに違いない。
圧倒的な異文化を感じさせる「顔」たちである。

わたしは以前より感じていたのだが、初期の「歌舞伎」勢力はアングラパワーに満ち溢れていたのではないだろうか。
その血が騒ぎ始めた。

前売開始は6月19日より。

■熊本市産業文化会館(8月4日)/荒尾市総合文化センター(8月6日)

●チケット取り扱いは・・・
 
 熊本交通センター 096−326−8823
 熊日プレイガイド 096−327−2278
 ローソンチケット 057−063−008
          (Lコード:82714)熊本市公演
          (Lコード:82715)荒尾市公演
          ローソン各店・ダイエー各店

●お問合せ・・・・・・・・

 荒尾市総合文化センター 0968−66−4111
       劇団夢棧敷 096−343−0334

ということで、この夏をお楽しみに!
尚、鹿児島(大口市)と宮崎(三股町)での公演もあります。
8月1日(日)は大口文化会館で「ワークショップ」もあります。参加費は無料。
お時間がありましたら、この機会に熊本の劇団の方も私どもとツアーを組んで乗り込みませんか?

本日の稽古日記は流山児★事務所の宣伝でした。

2004/05/17(月) 八代市に行ってきました。/山南純平
本日は八代市を偵察しました。
棟梁と二人で、昼前に出発です。どんよりとした曇り空。
途中で宇土市の轟学宛に寄ってみましたが、お休みのようでした。
昨年の6月に劇団員と田植えのレクレーションをしたところです。
今年も機会があれば「農」を楽しみたいと下心がモヤモヤしています。

昼過ぎに八代市の珈琲店ミックに到着しました。
棟梁はラジオに出ているマスターに会えたことで大感激です。
ここに来れば、大体の八代市の情報が集まっています。
喫茶店経営が困難な時代にミックは、この店を経営して38年も頑張っています。客席はほぼ満席の状態でした。
わたしはデコポンジュース、棟梁はビールを注文しました。
ビールを飲みたい!
カウンターに座っているだけで、「彦一とんちばなし」の演劇情報から美術の展覧会、映画制作、地元プロレス「求道軍」の話題が飛び込んで来ます。
ああ〜、ビールが飲みたい!

遅い昼食を食べに「まる久」に向かいました。うどん屋さんです。
ここの店主は西本さんと言って、実は画家なのです。
むかし、1980年代の後半の頃、第二次劇団夢棧敷は八代市の美術家グループと仲間になって河原でパフォーマンスをしたり、アーケード街で美術展ギャラリーを開いたりした時からの付き合いがあります。
店に着くと西本さんは大変喜んでくれました。
二人で「彦一うどん」を注文しました。
この「うどん」には謎があります。「うどん」を頼んだのに「そば」が出てくるのです。この謎は食べてみれば解けます!
味は天下一品!・・・ダシが違います。まず、使っている水の分子の角度が大きいのです。分子の運動が普通の水に比べてムチャクチャ早いのです。・・・セラミックでろ過した水の話で盛り上がりました。
別に浄水器の話ではありません。・・・水が命をにぎるキーワードだということです。

今年か来年か、八代市で公演をしよう。
しばらくは人間関係の輪を八代市で広げよう!

帰ってからの3リットルのビールがうまかったことを忘れないために、日記に書いておきます。

2004/05/15(土) 初心忘ルベカラズ/桃色咲希
パフォーマンスが終わってからの練習はひたすら基礎訓練です。
従来の基礎訓練に更に新しい基礎訓練を取り入れて、
苦しくてきつくて厳しいながらも楽しくやって居ります。
ワタシにとって一番の難関―――腹筋。
寝転んで両足を45°に上げると2秒で(太)腿がプルプルッと震えてしまいます。
多分震度3くらいはあるかと思います。

先日からは集中力のトレーニングと云う事で“マジカルバナナ”
らしきものを基礎訓練の中に組み込みました。
“バナナといったら滑る★”などと、当然唄いはしませんが、結構難しい…。
次の人がおかしな連想をしたらすぐに集中力が切れてしまい、笑ってしまいます。
「白い」→「骨」→「かじる」
「小泉」→「辞めろ」→「辞めるな」→「どっちでも良い」
「神経」→「シナプス」→「シナクスって何?」→「シナプス!!」
連想どころか最後の方は会話になってしまい、見てる分には楽しいのですが。見てる分には。
やっている方は必死です。アドリブが上手くなるのにも良いやもしれません。
酒が無くとも笑い上戸なワタシですので、
ただただひたすらに頑張りたいと思う次第であります。

2004/05/13(木) 新たな挑戦へ!/山南純平
本日の午前中、棟梁(方尾さん)とY・T子さんとで「ふりーだむ熊本」を訪問しました。
ここには専任スタッフとして副島先生がいます。
相変わらず、「ふりーだむ」はのんびりしています。
生徒たちはTVゲームをしたりマンガを読んだり、皮工芸をしていたり、遊びに飽きた子どもは勉強していたりしていました。
不登校の子どもたちが集まっていますが、強い雨が降っているにも関わらず、元気に登校して来ています。
とても楽しそうな笑顔で挨拶をしてくれます。
環境というのは大事だと、つくづく思います。

ロビーで4人は農業のことや子どもたちのこと、動物のことなどを話していました。
副島先生は「ふりーだむ」で犬を飼おうかと考えているようです。
Y・T子さんは産山村などで「草原の学校」を実践されている方で、私と方尾さんの「土と共に生きる」泥ん子計画には大いに参考になりました。
これからの関係が楽しみになってきました。
本日の出会いは、私にとっては劇作りに止まらず、新たな環境作りの第一歩になるかも知れない。

夜の劇団での稽古中、技術だけを磨いても虚しいなぁ、と思いつつ・・
新たな挑戦に夢を膨らませていたのでした。
手の届くところに自然がいっぱいあり、食べることや生きていく方法をもっと自由な発想で環境を作って行きたい。
しかし、世の中には同じようなことを考えて、すでに実践されている人もたくさんいるものだと、大感激の一日でした。

2004/05/11(火) 近頃の空は・・・/夢現
はっきりしない天気が続いています。もう梅雨入り?っていう感じです。
稽古場も蒸し暑くなりました。
ゴールデンウィーク中の連日のパフォーマンス、なかなか疲労が抜けません。
もう歳なんですかね〜、若いもんの回復力には到底かなわなくなりました。
でもそんな弱音は恥ずかしくて吐けません。
基礎訓練のメニューも一切手抜きなしです。
身体を歪めながら吐き出すセリフに、どうしたら命が宿るか・・・
誰も答えを出してくれないから、自分で出すしかないのです。
その作業の繰り返しがまた始まりました。

ああ、それにしても五月晴れの空を仰ぎ見たいものです。

2004/05/09(日) 基礎トレ修正(2)/山南純平
坂本冬馬と悠夢に爆弾!

本日の稽古は<脱力>の点検をおこなう。
頭のテッペンから首、肩、背骨から腹、下へ下へと沈んでいく。
形だけは誰でも出来ている。
息を吐いて、吐きながら脱力していくトレーニングである。
呼吸を意識しながら脱力していく。
エネルギーを貯めていくために。爆発させるために。

二人一組になって脱力状態を確認する時である。
坂本冬馬と悠夢の相性が悪い。
同じ遺伝子が反発し合っているのだ。
高校生と中学生。高校生も中学生も捨てろ!ここはユメサジキだ!
稽古中は家族を捨てろ!兄弟でもなければ、親でもない!
同じ遺伝子が邪魔だ。
ここは劇団の稽古場だ。リビングとは訳が違う。

さて、脱力のトレーニングで一番大事なことは息を吐く力の加減である。
只の深呼吸ではないのだ。
エネルギーを爆発させるためには脱力からの助走が必要である。
よーい、ドン!である。
緩急である。
<静>と<動>である。緊張と弛緩の落差が大きければ大きいほど、エネルギーが大きく爆発する。
岡本太郎も言っていた。「芸術は爆発だ!」
ありがとうございます。岡本先生。

脱力のトレーニングを<呼吸>から<ことば>に繋げていこう。
ここからが、これまでのトレーニングと違うところだ。
脱力状態から徐々に身体を起こし、瞑想の世界に入っていく。
修行僧のように全体が輪になり空(くう)を囲む。
後は禅問答である。
劇団の稽古だと知らない人が見ると、怪しげな新興宗教に見えるだろう。
実践的に唐十郎の台本を使ってみよう。
これは絶対、面白い!

これからも、基礎トレの修正が続く。
演劇は弁証法だ。
相反するモノが衝突し合い、新しい価値が生れてくる。

坂本冬馬よ!悠夢よ!そのための爆弾であった。
それにしても、中学1年生の和田冬美はカワイイ。
わたしはロリコンなのだろうか?

2004/05/08(土) 基礎トレ修正(1)/山南純平
みなさん!体力をアップしよう!
元気で健康な身体を作りましょう!
お元気ですか!元気です!・・・これはこれからの劇団夢棧敷の合言葉です。

改めて言おう。
「演劇は文学の世界ではない!」
ひとりで「ことば」を並べて、「ことば」で完結しないところに演劇の醍醐味がある。
改めて言おう。
「演劇のことばは身体の呼吸なのだ!」

そのために大いに健康な体力を養おう。
ほら、口先だけでモゾモゾ喋るんじゃないよ。
時速100キロのスピードで罵倒してみろ!と寺山修司は言っていたが、それは正しかった。
唐十郎の台本を読んでみると、恐ろしいほどの<ことば>にリズム感がある。
恐ろしいほどの<ことば>にリズム感が!

本日の稽古は<動きながらしゃべる>パターンを点検して行った。
<ことば>と<身体>がバラバラになってしまう。
息があがってしまう。
もう少しだ。
息があがる苦しみから解放される日は近い。
若い劇団員たちよ。
若いという字は苦しい字に似ている。笑え!

本日より、しばらくは基礎トレを本番と直結していくパターンへ修正して行きます。
若いことを楽しみましょう。
わたしは50を過ぎても、年齢を忘れているのです。
もっと劇作りを楽しみましょう!

お元気ですか!元気です!

2004/05/06(木) ごあいさつ/山南純平
本日は午後より昨日までにお世話になったフードパルの関係者にご挨拶回りでした。
結局、飲みました。
最後は棟梁(方尾さん)の自宅でグデングデンになってしまいました。
連休中はたっぷり飲みました。
肝臓がフォアグラ状態です。
明日から休肝日を続けます。

2004/05/05(水) 遂に終わりました/夢現
本当に良いお天気でした。
お客さんたちもこの陽気に誘われてか、本番の30分も前からベンチで待っていてくれました。
空の青が眩しかったし、耳元を渡る風が心地良かったし、お客さんはその気になって見て下さっているしで、
野外の楽しさを満喫した5月5日でした。

「少年少女天使舞踏団」・・・この何とも素敵な且つ時代錯誤的なネーミングと共に過ごした5日間、
過去の少女・ワタクシ夢現は、もうヘトヘトです。
次の稽古日まで、きっちりと充電しておかなければ。
本物の少年・少女たちよ、
あなたたちはこの5日間に及ぶ野外パフォーマンスで、何を見、何を聞き、何を得たのだろう。
次の稽古日まで、きっちりと総括しておいてネ。

そして去年の秋に引き続き、若い劇団員たちに表現の場を提供して下さった
フードパル熊本「こだわり工房村」の方々、本当にありがとうございました。
皆様のご好意に心から”感謝”です。
これからも劇団夢棧敷をご贔屓にして下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

2004/05/04(火) 七転び八起き/坂本冬馬
昨日、山南氏が「今日は魔の二日目だから気をつけろよ」と言っていた。魔の二日目とは、二日目に一番気が抜けて失敗してしまうことが多いからだそうだ。

しかし、魔が差したのは今日だった。朝から雨と風が強く、フードパル熊本のこだわり工房に到着した時、パネルなどのセットがめちゃくちゃになっていた。看板も使い物にならなくなっていた。

復旧作業に大分時間がとられるかと思っていたが、みんながてきぱきと仕事をこなしてあっという間に復旧作業は終わった。
そして音響係である私は、音響のセットに取り掛かった。昨日はノイズがひどく、原因がわからなかったので、しょうがなくノイズの出ているスピーカーをはずして音を出していた。昨日がそんな状態だったので、今日は大丈夫かと音を出してみたら、ノイズが出ていなかったのでホッとしていた。

そして本番、最初の「WE WILL ROCK YOU」が流れた時、私は愕然とした。昨日よりもノイズがひどかった。「WE WILL ROCK YOU」が全く別のものになっていた。とっさにステレオからモノラルに切り替えたら少しは聞けるようになったが、音響は今日が最悪だった。

一日目は六つあるスピーカーのうち二つからしか音が流れていなくて、二日目は先に書いたようにノイズの出るスピーカーを捨てていたので、音響の面では、まだ一回も満足に音を出せていない。明日こそは満足に音が出せるようにしたい。

2004/05/03(月) 見てくれている!/山南純平
「少年少女天使舞踏団」歌とオドリの二日目!
昨日に引き続き、今朝から雨。
二日目、2ステージ目というのは気を付けなければならない。
魔が差す時だ。

一輪車の少女がまばゆい。雨だというのに、その少女のところだけ日が差しているように見える。
これだ!
今、必要な感覚はこれだ!

本番前の坂本冬馬、悠夢のソロパフォーマンスは雨の中、もうしばらくすると日が差してくれるだろう。
今、大きな学習をしているのだ。誰も教えてくれないことを、彼らは体験している。

本番前は心配したが、蓋を開けるとドッとお客さんが見てくれている。
昨日よりもみんなの引き付ける力が強くなって来たような気がする。
終演後の暖かい拍手が何よりのご褒美です。

2004/05/02(日) パフォーマンス初日終了/桃色咲希
野外パフォーマンス初日、雨。
去年のフードパルでの公演も雨でした。
そして明日も明後日も雨。てるてる坊主でも吊るしておこうかしら。
なんだかお天気に恵まれない劇団夢棧敷です。
お日様に嫌われている?アンダーグラウンドだから?
天気予報が外れる事を信じているよ。

野外パフォーマンスは難しい。
ちょっとした事で集中力がきれそうになるし、
エネルギーを全て出し尽くしたら4日間も身体がもたないかもしれない。
だからと云って力を抜くと、なんとも間抜けなパフォーマンスになる。
そこをふまえつつ、明日に挑む桃色咲希 十九歳。

白塗りメイクを施している最中、
一輪者の少女から「君、ヘンなおばさんだネ」と言われた。
OBASANかぁ。それも良し!表現は自由なのだからネ。
フードパルにはお子様が多く見られる。
お子様ヲッチャーのワタシの瞳は潤みっぱなしだ。
お子様マンセー!

ワタシがPCに触っていなかったこの数週間、
この稽古場日記は山南純平氏の独壇場になっているではないか!?
それこそ油断禁物!キーボードを人さし指一本で操作している山南氏には
負けられません。又シャカリキ書き込みます。

2004/05/01(土) あしたてんきになあーれ/夢現

午前11時より、会場設営。
パネル・看板・音響等、それぞれの担当ごとに作業を開始する。
4月の「1945漂流記」で大道具製作を経験したせいか、
皆の要領がだいぶ良くなった気がする。
とは言え、中学生や高校生独特のこどもっぽさが作業を遅らせてしまうこともあり、
まだまだ課題は多い。

午後3時より、リハーサル開始。
舞台の広さ、奥行きなどを身体で確認する。
遠くでフードパルのお客さんがこちらを見つめている。
明日はたくさんのお客さんの目を釘付けにしてやろう・・・
と思っているところへ、演出の山南の檄が飛んできた。
「座長、もっとステップを踏んで!!」

昼間の野外パフォーマンスというのは、相当に体力を消耗する。
力をいくら放出しても、すぐさま周囲の空気がそれを吸い取ってしまうのだ。
劇場と違って、自分が今どの位のエネルギーを出しているのかを確認することがとても難しい。

とにもかくにも、「少年少女天使舞踏団」・・・いよいよ明日から正念場です。
気持ちよく唄って、気持ちよく舞い踊りましょう。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.