稽古場日記
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

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2004/06/29(火) 年齢不詳/山南純平
2000年より第3次演劇活動に入って5年目を迎えた。
第1次の旗揚げより通算すると25年になる。
精神年齢20代をキープ!
気持ちが若くないと演劇はやってられない。
肉体的に衰えていくのは仕方が無い事だが、同世代の人と比べると瞬発力には自信がある。
白髪が目立っているが、「これは銀髪だ!」と開き直っている。
もしもボケが始まったとしても、若い頃よりボケていたので誰からも気付かれないでボケをマットウすることになるだろう。
次の月で座長と私は年を1つ増やす事になるが、ここまで来たら何も恐れる事は無い。
年金が何だ!少子化が何だ!選挙がどうしたというのだ!
問題は演劇パワーで年齢不詳を増殖してやろう!と企もう。
「生きてるだけで丸もうけよ」

選挙カーが鳴り響く今日、国益を考えずに地球人として生きていく事を決意する。
国家なんて小さい小さい!

2004/06/28(月) 「盟三五大切」ポスター届く
流山児★事務所より8月4日・熊本公演用のポスターが届きました。
熊本市内の公共ホールやギャラリー、レストラン喫茶、大学などでお目に止まると思います。

尚、チケットのお求めは
●ローソンチケット
tel/0570-063-008
Lコード:82714
●電話予約
tel/096-343-0334
(劇団夢棧敷)

        ★

盟三五大切
(かみかけてさんごたいせつ)

鶴屋南北の歌舞伎世界を180年の時を越え「戦争の時代」の今、全世界に向け発信。
南北オペラ!

世界ツアー2005
●イラン(テヘラン)/ロシア(モスクワ)
 チェコ(プラハ)/アメリカ(ニューヨーク)

世界に先立ち、九州にやって来ます。
詳しくは当HPのーTOPICSーをご参照ください。

■流山児★事務所
 03-5272-1785

2004/06/27(日) メイク講座/桃色咲希
本日はベルエベルに通う、塚本美早紀さんを迎えてメイク講座を実施いたしました。
説明を一通り受け、いざ実践!
塚本講師のメイク道具が眩しい。あまりにも眩しくて直視する事は出来ませんでしたが、
「塚本さん、シャドーを貸して下さい。塚本さん、ブラシを貸して下さい。」
…素敵なグッズを色々使わせて頂きました。
顔にデザインを施す段階で、流山児★事務所のチラシをお手本にしました。
「文字は『四面楚歌』が良い!」
「『呉越同舟』が良い!」
「『鬼畜』が良い!」
「いやいや『面白きこともなき世を面白く』が良い!」
君たち、次の公演は『愛の乞食』でしょうが!
文字は『福沢諭吉』『缶』で決まりです!…と言うのは冗談で、
劇団員はそれぞれ思い思いの文字やデザイン顔に施していました。
舞台だけでなく、日常でも存分に今日の収穫を発揮できそうです。
本当にありがとうございました、塚本美早紀さん。

そして後半になり、和田冬美さんが稽古場に顔を出しました。
しばらく振りとは云え、とっても背が伸びておりました。
成長期は恐ろしい。最年少の彼女に追い越されそうな劇団員は
涙目で冬美さんの成長振りを見守る事でしょう。
「あたし、東俳へ移籍しました」
その言葉を、はにかみながら宣言していた和田冬美さんと
3年前の和田冬美さんは別人のようです。
東俳がモノ足りなかったら夢棧敷に戻っておいでネ!

2004/06/26(土) りんたろうよ、お前は・・・・/夢現
りんたろうが死んで10日が過ぎました。
最初の数日間、誰もりんたろうの名を口にすることすらできませんでした。
口にすれば泣いてしまうからです。
でもその辛かった数日も終わり、少しずつみんながりんたろうの思い出を語り始めました。
何の前触れもなく訪れた突然の「死」を、やっと受け入れることができるようになったのでしょう。
それでもまだ、桃色咲希はりんたろうのお墓に手を合わせることすらできません。
「りんたろうをお墓から掘り出してしまいそうな衝動に駆られる」からだそうです。
想像すると何とも怖い光景ですが、妙に説得力のある言葉です。
りんたろうが死んで初めて、自分たちが如何にりんたろうを愛していたかを知ったような気がします。
たかだか一匹のネコの死がこんなにも悲しいのなら、
自分の親や子どもの死の悲しみは如何ばかりだろう・・・。
りんたろうはただのネコでしたが、「命」というものが絵空言ではないということをしっかりと教えてくれました。
みんなはそれをしっかりと胸に刻みつけた筈です。

「1945漂流記」は私のライフワークとなる芝居です。
たった一つの小さい子どもの命を、自分の手で奪ってしまった母親の狂気がテーマです。
お墓を素手で掘り返し、亡き骸をこの胸に抱きしめんとする程の愛を表現してみたいと思います。

2004/06/25(金) 熊大劇研「KAN-KAN」観劇/山南純平
久しぶりの熊本大学の構内を歩いた。
政治的なスローガンの立看板は見当たらなかったが、相変わらず頭の良さそうな顔つきをした学生さんたちを見た。
アレッ、悠夢がいる!ストリート系?・・・悠夢ではなかったが、熊大にも垢抜けたのがいるじゃないか。

本日は私と咲希、冬馬、香西佳耶の4人で劇研の公演を見た。
受付には劇団員の村上精一が愛想良く、チケットのもぎりをしていた。
こうして見ると、彼はすっかり大学生ではないか。
劇の感想は村上精一に言おう。
学生演劇の現在は内向的になっているのかも知れない。
只、爆発力の可能性は秘めている。この一点を見守りながら、いつか付き合いたいものだ。
私の目はどうも観客になれないのだろう。作り手の側から「バカになれ!」と心の中で叫び続けているのだ。
若さは「バカ」の特権である。

30年前、熊大劇研から「バカ」を教えてもらったことがある。
恩返しができるとすれば、その伝統を語ることかも知れない。
まずは、村上精一に語ろう。

2004/06/24(木) 菊池市「やまあい村」/山南純平
午後。棟梁とふたりで「やまあい村」を訪問した。

あいにくの雨の中、農園では誰も作業はしてなかったが、代表者の武藤さんにお会いすることができた。
「土と共に生きる障害者の会」準備室で小さな<農>交流イベントを企画するつもりである。
わたしとしては「劇であそぶ」エイブルシアターを棟梁の企画にドッキングさせていくため、この農園との関わりを深めていきたいところだ。

●夢探検隊。NPO「元気っ子クラブ熊本」
●「草原の教室」
●NPO「地球緑化の会」(宇土市)
●「やまあい村」

ネットで活動の場を広げていきたい!

夜は初めて「愛の乞食」原作/唐十郎の読み合わせをしてみた。

2004/06/21(月) 台風は逸れました/山南純平
大型台風、スワッ!熊本上陸か?
ムムムッ、残念。四国→近畿へ逸れました。

劇団員の中には、この大型台風を心待ちに待っていたのが何人くらいいただろうか。
直撃だと学校は休校。
中間テストの中学生にとっては「神風」に思えたに違いない。
現にY君は南の空に向かって拝んでいたではないか。
それが・・・「神風」が一転して真夏の「真光さま」へ。

残念ながら「神風」は「テスト」を退治してくれなかった代わりに、熊本の農業をお守りしてくれたのだ。

2004/06/19(土) 即興劇で山田花子さん頑張る!/山南純平
最近の稽古は基礎的なトレーニングが中心におこなわれている。
本番が秋ということもあって、今の時期は役者としての体力作り、イベント出演に向けてのネタ作りといった具合である。
余裕がある。ゆったり、じっくり稽古をしている。
歌とオドリの発声・振り付けも楽しみながらやっている。

ところで本日の稽古は山田花子さんについて・・・。
基礎トレ最終段階・即興劇でガチンコになったのが座長(夢現)と山田花子さん。
設定は廊下ですれ違った際の<先生と生徒>の会話である。
<挨拶の指導>をめぐるやりとりである。
まずは簡単な筋立てをふたりで打ち合わせる。
明らかに、座長と花子さんには力の差があるが、花子さん!今日はあなたはとてもスゴイ経験をしたのだよ。

先生=座長/生徒=山田花子の会話より。
         ↓
(打ち合わせ段階)で・・・
先生「わたしはバリバリの体育会系先生でいくから、花子ちゃんは不良生徒ということで、よろしくね」
生徒「わたし、不良はできません」
先生「・・・それはダメよ、花子さん。芝居だからね」
生徒「だって、わたしは不良じゃないもん!」

ここで安田大サーカスが稽古場を横切って登場する。
太鼓の音の乗って・・・
ドンドン!「ボケ・ツッコミ!ベタベタ<汗>はい<汗>」
稽古場に花吹雪が舞う。

先生「わたしは見た!あなたはトイレで隠れて煙草を吸っていたわね!」
生徒「わたし、煙草はすっていません」(しっかりとピースサインをしている)
先生「それじゃ、この指はどうしたの?」
生徒「えっ?これは・・・」
  (しばらくの間・・・この時である。二本の指を鼻の穴に突っ込むのではないだろうか?・・・稽古場に緊張が走る。やるか?やってしまえ!その指を一体、どうするつもりなんだ)

生徒「わたし、不良じゃありません<泣きそうになる>」
先生「それじゃ、挨拶はどうしたの?」
生徒「えっ?」
先生「おはようございます、・・・挨拶は?」
生徒「あっ、・・・おはようございます」
先生「声が小さい!もう一回!」
生徒「おはようございます」
先生「頭が高い!ほら、90度、腰を折り曲げて!おはようございます」
生徒「・・・(しばらくして)おはようございます!」

なんと、山田花子さんは横に90度腰をくねらせて挨拶をしたのであった。
再び、安田大サーカスの太鼓の音と花吹雪!

注・山田花子さんは仮称です。

2004/06/17(木) オリジナル版!へ。
「愛の乞食」

本日の稽古で唐十郎の戯曲「愛の乞食」をオリジナル版へ変更すると劇団員に告げました。

唐十郎がそうであったように、ここにこんな役者がいる!台本はまず役者へのラブレターである!・・・という精神に則りましてオリジナル宣言を致します。

<登場人物>  
  
  夢現
  
  桃色咲希/坂本冬馬/悠夢

  村上精一

  香西佳弥/松田彩佳/坂本百合子

  山南純平/副島靖英/方尾金一

  他、検討中。

2004/06/15(火) 劇作家大会2005熊本の会議/山南純平
夕6時30分より熊本県立劇場にて会議に参加する。

開催期日■2005年3月18日(金)〜21日(月)
開催場所■熊本県立劇場(全館使用)

本日は地元の劇団関係者、劇場プロデュ―サー、協会側より坂手さん、丸尾さん、長谷さんの3名も参加しました。

私たち・・・(何処までの範囲で私たちなのかは曖昧であるが、少なくとも演劇に携わっている人々や演劇や舞台を見ることが大好きな人々)
は、この「劇作家大会」に向けて様々な意識変化が起こってくると予感します。
つまり、演劇の大衆化であれ芸術化であれ、全国レベルでの演劇の現在が熊本に結集するであろうと予感できるからです。
しかも、鑑賞という客観的立場で接するのではなく、あらゆるプログラムの中から自ら選択し参加するという大会です。

プログラムの企画は現在進行中ですが、劇団関係者に関わり無く観客のひとりとして「誰かに会いたい!」くらいのつもりで、県立劇場に問い合わせてみては如何でしょうか。
(「劇作家大会のことで・・・資料をください」と言えば係りにつながります。)

できれば8月より、当ホームページでも「劇作家大会」の企画を許される範囲で公開していきたいと考えています。
熊本発信の企画を実行してみたいと思っております。

2004/06/14(月) ありがとう。りんたろう!
もっともっと生きていて欲しかったが、
楽しかったよ。りんたろう!

劇団の庭で眠っているりんたろう・・・。
夢の花を咲かしておくれ。

忘れないよ。
ありがとう。りんたろう!

輪廻転生

りんたろうの土に種を蒔きます。
まずは夢の花が咲きますように!
わたしたちと共に花のオドリをオドリましょう。
花のオドリは時を越えてオドリ続けます。
命は永遠の旅を続けます。

2004/06/13(日) おいかけ〜て、おいかけ〜て/夢現

梅雨の合い間のまぶしい程の青空です。
湿度が低い日はたとえ戸外がカンカン照りであっても、稽古場はひんやりとしていて気持ちがいい。
そのひんやりとした板の感触を素足で確認しつつ、劇中歌「恋のフーガ」をみっちり練習する。
私が子どもの頃に聞いていた”ザ・ピーナッツ”が数十年の時を経て今によみがえって来たという感じ。
私にとっては懐かしく、若い劇団員たちにとっては新しい音楽・・・。
そのどうしようもない世代の差を感じながらも、同じ舞台に立つ。
今まさに取り組もうとしている唐十郎の「愛の乞食」に、平成の子どもたちはどう対峙して行くのか・・・
不安でもあり、楽しみでもあります。
とにかく、「恋のフーガ」のあのカッコいいティンパニに背中を押してもらいながら
「愛の乞食」になだれ込んで行きましょう!!

2004/06/11(金) 田植え、参加いたします。/桃色咲希
昨日の熊日でも、朝の天気予報でも
熊本は雨だと言っていたのに、台風だとも言っていたのに、
今日は雨なんか降らなかった。寧ろ昼間は快晴だった気もしないでもない。
アタシ、嘘はキライよ。

先日、村里春奈女史からメールを頂いた。
神戸ですっかり酒飲みと化した村里女史と下戸のワタシと
限界を知らぬ村上氏とで、一度飲んでみたい。
そりゃぁ勿論、ハタチに成ってから。

唐十郎の台本を使って稽古をしているのだけど、とっても面白いや。
「おい、“ジャガーの眼”は面白すぎるぞ。」が口癖の山南氏。
お願いですから詳細は言わないで、、、。市立図書館にそれを返すまでは。
“愛の乞食”の戯曲を早く見たい!!

ムムッ。最近山南氏は絵日記の技術を身につけている様だ!
PCの前で楽しそうな顔で編集している氏の顔が目に浮かぶ…。
梅雨だし、ワタシも倣って次回は挑戦してみようかしら。

2004/06/09(水) 画像テスト!「新・観客席」より
1984年の寺山修司の死を契機に、「私とは何か」「人間(表現)の自由」を問う挑発性やラディカルな問いは消え去り、“リアル”という名の自閉的な静かな小市民の劇が登場してくる。
・・・(流山児祥。6月7日「熊本日日新聞」より)

熊本ばかりが日常の再生ドラマを「演劇」と勘違いしているのかと思ったら大間違い。
今や、若い世代の「小劇場」は全国的にひ弱になりつつある。
「夢の暴力」「夢の叛乱」を振りかざし、劇団夢棧敷の活動意義はまだまだ続く。
子どもたちよ、今の「小劇場」のハードルは低い。
簡単に超えてしまおう!

2004/06/08(火) 田植えの計画は・・・/山南純平
6月20日の予定で旭志町か菊池市の農園で田植えレクレーションを予定していますが、本日、宇土市の轟学苑より田植えの案内を頂きました。
轟学苑の日程は7月3日(土)の予定です。
昨年もお世話になりましたが、今週中にはスケジュール調整をして決めたいと考えています。
できれば、自主参加の条件で全部参加したいと思いますが、稽古などの日程調整が必要です。
元気になるための農業体験ですので、是非、今年も田植えを実現したいと思います。

ちなみに、本文と写真は関係有りませんが、写真は2002年公演「アリスの教室」より。→
農業体験はレクレーションですが、元気の源を企画しています。
どなたでも参加自由です。

2004/06/07(月) モナリザの眼/山南純平
今日の稽古場日記はただの遊びです。
「絵日記」と言うぐらいだから「絵」が入るのだろうと、「画像ファイル添付」を研究中です。
うまくいったり失敗したりしています。
モナリザの眼にご注目を!
・・・・・
もう少し「絵」を入れることに慣れたら、ケイタイの写メールなんかも利用できそうです。
PC苦手おじさんも頑張っています。
面白い写真など撮れましたら、投稿して下さい。
劇団のメールは
yumesajiki@ybb.ne.jp
まで!

2004/06/06(日) 旅日記・男4人組/山南純平
本日は劇団0相・北九州芸術劇場公演の観劇のために、男4人(劇団員・スタッフ)の行動記録を残します。

<登場人物>・・・・・男4人組を紹介します。
●方尾金一
●村上精一
●悠夢
●わたし

8:00  事務所を出発する。方尾さん宅に4人集合。
      「飲酒運転は絶対にしないでよ!」と方尾奥さんより
      念を押される。「はい。生きて帰ります!」
      運転手はわたし。
9:15  植木インターより、いざ小倉へ!
      途中、古賀パーキングにて休憩。わたしはその時
      食べたタコ入りさつまあげ(250円)で消化不良
      をおこし、便意をもよおす。
11:00 小倉東インター出口。目的地の北九州芸術劇場へ。
      目印は西小倉駅、小倉城。
11:30 北九州芸術劇場、到着。
      昨年の秋にわたしと悠夢が来た時は、同ビル内の
      駐車場で自分の車を置いた場所が分からなくなったこと
      を思い出し、村上君に確認係を押し付ける。
12:00 本番まで時間があるため、ビル内をうろつく。
      1F広場でパフォーマンスの場内アナウンスを聞き、
      しばし、アキラのパフォーマンスを楽しむ。
      さすがプロ。トークと実演が笑えた。
12:40 昼食で串かつ定食を頼む。
      わたしの大腸がグリグリピーピー鳴り始める。
      もう限界だ!トイレは何処だ?
      あった!ホッ。・・・快感!
13:30 劇団0相公演「忘れてもいい口実の、〜」観劇。
      開演後30分経った頃になると、又、グリグリピーが!
      ワオ〜ッ。生汗タラリ・・・。
      途中で出ると失礼だし・・・ウッ、死ぬ死ぬ死ぬ。
15:00 いよいよパンク状態。我慢できずトイレへ。
      戻るとエンディングであった。

劇団0相のみなさま、わたしは死ぬ思いで見ていました。
いずれ、お会いする機会があると思いますが、以降、楽しいお付き合いをお願いします。

17:00 下関着。スーパーで「ふぐ刺し」を買い込み、
      わたしの実家で食べる。
      しばし、漁港を眺めながら・・・。
22:00 熊本着。
      ここでは書き込み切れない、男4人組の珍道中を記す。

2004/06/05(土) いきなり団子/山南純平
熊本の名物に「いきなり団子!」がある。
饅頭の中に唐芋がある奴で、何故「いきなり!」なのかは意味不明であるが、言われはあるのだろう。
わたしは辛党なので饅頭は怖い。本当に怖いので「食べろ」と言われても手が出ない。
しかし、ネーミングが面白いので「どうしても食べてくれ!」と懇願されると、食べてしまうかも知れない。

昨夜と本日の稽古で「いきなり団子」のようなことが起こった。
香西佳耶と坂本冬馬の声が「いきなり団子」になってしまった。
いきなり!声が太くなったのである。
喉が良く開くようになったのか、<声>が大きく振動するようになった。
いかにも舞台俳優らしい<声>に“いきなり”変わった。

西川きよしは「小さなことをコツコツと・・・」と言っていたが、変化する時は「いきなり団子」である。
次回の公演まで「いきなり団子」が続くだろう。

・・↓・・いきなり団子のオドリです。

2004/06/04(金) お久しぶりの元・劇団員/山南純平
塚本美早紀。
・・・「1945漂流記」熊本・沖縄公演(2001年)〜「アリスの教室」第1部〜2部(〜2002年)出演まで、丸2年の所属であったと思う。

確か、彼女が入団したのは高校1年生の時ではなかっただろうか。
今はヘアー・メイク・エステ関係の専門学校の2年生だ。
久しぶりの稽古場での再会である。
退団してから以降の公演には何度も見てもらったことはあるが、稽古場見学というのは滅多にない。

(稽古場に見学に来ると、本番では音響・照明係などスタッフとして手伝わされるハメになるから避けられているのだろう、と勝手に解釈している。村里春奈、田中幸太などがいい例である。)

今回も例外ではない。
早速、彼女にスタッフとして<メイク係り>を相談していたのだ。
いわゆる、座付きスタイリスト誕生というわけだ。

劇団員は特別にメイクの勉強をしたことがない。
先輩たちのメイクなどを見て、見よう見真似でこれまでやってきたのだ。
だから、メイクが白塗りをベースにシャドーを入れるというカラーが特徴的になってきたが、実は、それも暗黒舞踏やアングラ劇団の見よう見真似であったのだ。

ここらで一度、「メイクの勉強会」をしようということになった。
舞台に立てるスタイリスト!
そうです、劇団夢棧敷のスタッフは<役者の心得>がわかる者を基本にしているのです。

2004/06/03(木) 日常の狂気・狂気の日常/山南純平
私が高校生の頃、本屋で「正常の中の異常・異常の中の正常」というのを読んだことがある。
立ち読みであったため、今となっては作者の名前は覚えていないが、かなり売れていた本には間違いない。
一部の仲間では必読書でもあった。
「学園をわれらに」とか、同じ作者だったかも知れない。
タイトルに惹かれて何気なく読んだ本だ。
1960年代後半。

あれから35年くらいは過ぎたのだろうか。
稽古が終わって、「国民年金改革法案」強行採決のニュースを見た。
次は「有事立法法案」へ・・・。
政治の世界は「狂気」沙汰で突き進んでいる。
そういう私を「狂気」と思う方が「正気」の時代でもあるのかも知れない。
文法的混乱か、・・・。立場が変わると「狂気」すら逆転するのか。

ともあれ、娑婆の憂鬱をぼんやりと感じつつ、本日の稽古は唐十郎の「透明人間」「ジャガーの眼」「桃太郎の母」などの一部分の台詞を抜いて発声してみた。
もっとテンポ良く!気持ちが細すぎる!頭を揺らさずに喋る!目が泳いでいる!

日常からすれば「異常」な会話である。
どうでもいいことではないか。・・・。そんな空気は稽古場では通用しない。
稽古場の日常は「狂気」に満ち溢れている。
心の闇を叫ぶ!安全な場所とは?・・・ここも一つの場所である。

この世にぼんやりとした危機感を持ったまま「日常の狂気・狂気の日常」に立ち向かうのは演劇の役割かも知れない。
唐十郎の劇へ接近しながら、「思想や哲学」の社会科学の世界よりも、もっと奥行きのある<夢の正常>へ歩いて行こう。

2004/06/02(水) 最近の事件は・・・/山南純平
小6少女、刺殺事件!<友だちに刺される>

ショックです。・・・原因はチャットで悪口を書かれたことか?
学校では「命の尊さ」を子どもたちへ再び三度、訴えかけているそうです。

現実社会がまさに劇場化されて久しい。・・・子どもたちの心の闇とは、一体何だろうか?
そう簡単に片付けられそうにもない。

心の闇は誰でも持っているのではないだろうか。
この時代に生きている子どもたちは、心の闇を叫ぶ方法を見失い続けている、と思うのは私だけか?
心の闇を叫ぶ!安全な<場所>を見つけよう!

それにしても、娘さんを殺された父親の記者会見の<言葉にならない言葉>を感じて、涙が溢れて来ました。
娘さんを殺してしまった友達の親を思うと、涙が止まりません。

「命の尊さ」を訴えるだけでは、この世の悪循環は断ち切れないのではないでしょうか?

2004/06/01(火) 「ふりーだむ熊本」一周年!/山南純平
NPO元気っ子クラブ「ふりーだむ熊本」がこの6月1日で一周年を迎えたそうです。
時々、私も顔を出していますが、「不登校」という暗いイメージがほとんど無く、まさに「元気に明るくノビノビしている」生徒さんたちばかりです。
居場所がある!ということは大切なことだと感じています。

わが劇団に置き換えて考えてみるに、この場を快適な居場所だと感じられるだろうかと疑問に思うことが、時々あります。
「ふりーだむ熊本」から学ぶことは「頑張らなくてもいいんだ!」という余裕でしょうか・・・。
頑張ることに慣らされているモノにとって、頑張れば頑張るほど不安が増大し余裕すらなくなり、無限地獄に追い込まれてしまうことがしばしばあります。
私は本番前になると劇団員たちを追い込みます。
私が追い込まれているからです。

「頑張らなくてもいいんだよ!」このテーマは、本当に奥が深そうです。
誰が誰に対してある言葉なのか・・・人間が壊れないようにじっくり噛みしめて言ってみたいと思います。

本日、「ふりーだむ熊本」のホームページが開設されました。
            ↓
  http://www.geocities.jp/mirai912000/

劇団夢棧敷のHPとリンクさせて頂いています。
HPの管理人は副島靖英先生(専任スタッフ)です。
スクールは県庁の傍にあります。
もし、学校のことや友人関係、学習のことや親子関係などで意見や悩みごとなどありましたら、問い合わせてみて下さい。
実は副島先生は劇団のスタッフでもあります。


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