稽古場日記
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2004/06/26(土) りんたろうよ、お前は・・・・/夢現
りんたろうが死んで10日が過ぎました。
最初の数日間、誰もりんたろうの名を口にすることすらできませんでした。
口にすれば泣いてしまうからです。
でもその辛かった数日も終わり、少しずつみんながりんたろうの思い出を語り始めました。
何の前触れもなく訪れた突然の「死」を、やっと受け入れることができるようになったのでしょう。
それでもまだ、桃色咲希はりんたろうのお墓に手を合わせることすらできません。
「りんたろうをお墓から掘り出してしまいそうな衝動に駆られる」からだそうです。
想像すると何とも怖い光景ですが、妙に説得力のある言葉です。
りんたろうが死んで初めて、自分たちが如何にりんたろうを愛していたかを知ったような気がします。
たかだか一匹のネコの死がこんなにも悲しいのなら、
自分の親や子どもの死の悲しみは如何ばかりだろう・・・。
りんたろうはただのネコでしたが、「命」というものが絵空言ではないということをしっかりと教えてくれました。
みんなはそれをしっかりと胸に刻みつけた筈です。

「1945漂流記」は私のライフワークとなる芝居です。
たった一つの小さい子どもの命を、自分の手で奪ってしまった母親の狂気がテーマです。
お墓を素手で掘り返し、亡き骸をこの胸に抱きしめんとする程の愛を表現してみたいと思います。


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