稽古場日記
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2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

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2004/08/31(火) 夏のおわり/山南純平
 台風一過。そして、秋も近づく。

 大した被害もなく台風は通り過ぎた。九州直撃と聞いたものだから自転車だとか外に置いてある飛びそうなものはヒモでくくり付け、準備万端といったところだったが、今回の台風はこの周辺では大したことはなかった。
 BBS(8月30日付)では「人が宙を舞い」と書いてしまったが、あれはウソで私の妄想であった。
 冗談の嫌いな方には大変申し訳ありませんでした。

 この夏は流山児事務所の九州ツアー追っかけから始まり「合宿」と秋の公演に向けての体制作りへと動いてきた。
 いよいよ秋へ向かって走る。もう気分は「真っ赤」な秋だ。紅葉が燃える秋。・・・夏のおわり。人生の中で一番好きな季節だ。
 
 この秋、9月は「新・星砂がくる海」を老人向けに公演をおこなう。2000年よりスタートした「1945漂流記」シリーズの劇である。
 制作は11月公演の「愛の乞食」と同時進行でおこなうから、まさにビンボー暇なし状態で劇に取り組むことになる。
 果たして、どれだけの成果をあげられるか。
 ある意味では、夢桟敷の劇は熊本では<異端>と思われている節がある。「アングラ」劇といわれるものが市民に認知されていなかった故もあるだろう。
 これは私の責任であり、演劇という世界に身を置きながら「売名行為」や「賞とりレースに不参加」していたことが大きな原因だろう。
 演劇人協会や劇作家協会などという「組織」にも属さず、地元の劇団関係者との付き合いも作ってこなかった。
 いつ潰れるか、いつ追い出されるか、いつ嫌われるか、と思いつつ歯を食いしばり<独自な劇世界>追求してきて25年。
 思い返せば、仲間たちに支えられた25年。
 やはり、愛されて来た事を実感できるようになった。

 後に続く劇団員たちやいつも見つめてくれたお客さんのために、もっと大きくなってやろうと「夏のおわり」に決意する。
 遅咲き、狂い咲き、・・・演劇の隠された意外性をお見せしよう。
 それが感謝の表現である。
 秋。燃える秋。
 真っ赤な紅葉のような夢桟敷へっ! 

2004/08/30(月) 台風16号(チャバ)/山南純平
 台風が熊本に直接上陸したのは5年ぶりだそうだ。
 そういえば、5年前はわがマンションが停電になった記憶がある。
 停電になると水道が使えなくなる。屋上のタンクから各部屋へ送り出すのに電気を使っているからである。・・・八景水谷公演の桜の木が折れ、電線が切れてしまったのが停電の理由だった。
 水道が使えないと、一番困るのは「トイレ」である。水を流せなくなる。我が家ではどうして処理したかと言うと、「熊本市北部市民センター」のトイレを借りた。目と鼻の先である。
 停電の生活が2泊3日続いた。被害の世帯が少なかった故で後回しにされたのだ。
 夜になると家の中は懐中電灯と蝋燭の明かりで過ごすことになる。電気という文明の力がない世界は劇的な世界へ通じている。
 人の「話し」が恋しくなるのである。
 戦争のこと、古代の人類のこと、宇宙のこと・・・等。想像力が逞しくなる。
 そして・・・朝の太陽がありがたい。
 たまには停電もいいもんだと「台風」に感謝していた。

 そのようなことを思い出し、今回も「台風16号」を迎えていた。
 情報では大型の台風ということで、内心、非日常の劇世界を期待していたが、熊本市はさほど大したことはなかったようである。ちょっと東へ中心が逸れたようである。熊本県では沿岸部と山間部の人吉方面が被害が大きかったようである。
 海側には金峰山が防波堤のようになっており、立田山と九州山地に囲まれており、熊本市は盆地のようになっている。盆地の上空を直撃しない限りは安泰ということか?
 防災意識の弱い熊本市にとっては不幸中の幸い。九州を上陸、通過して行った台風16号(チャバ)は瀬戸内海から近畿地方へ抜けて行った。
 今日は「生ゴミの日」であったが収集されておらず、台風の足跡としてあちらこちらの道路でゴミが散乱していた。
 たまには善行をしたいと思いつき、ゴミを片付けていたのである。 

2004/08/29(日) 台風16号接近中。でも稽古/山南純平
 昨日に引き続き「愛の乞食」(唐十郎)の読み合わせをおこなう。・・・イメージは広がるばかり!そして、何という奥深さだ。唐の劇世界マジックは現在(いま)夢桟敷の中で「赤い紅い花」を咲かせようとしているのだ。
 夢桟敷でなければやれないことをやろう!
 まず、夢だ。
 ここに集まっている役者たちの心躍るパワーを爆発させよう!

 キャスティング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 まだ決定ではない。稽古の進行具合で変更の可能性有り。適材適所は偶然による発見を積み重ねながら本番を迎えよう。
 仮の配役。本日の段階で少々発表します。

●みどりのおばさん実は元海賊の尼蔵・・夢現
●生命保険屋田口・・・・・・・・・・・坂本冬馬(又は、桃色咲希)
●刑事(元海賊)馬田・・・・・・・・・悠夢
●刑事(元海賊)大谷・・・・・・・・・辻さとみ
●イザリのチェ・チェ・チェ・オケラ・・村上精一
●少女万寿シャゲ・・・・・・・・・・・桃色咲希
                   (又は、坂本冬馬。
                    又は、辻さとみ)
●ザ・ガードマン・・・・・・・・・・・山南純平
●復員兵の男・・・・・・・・・・・・・松田彩佳
●酒場の女/一本足の憲兵・・・・・・・香西佳耶
●警官あるいは乞食(1)・・・・・・・副島靖英
●警官あるいは乞食(2)・・・・・・・方尾金一
●警官あるいは乞食(3)・・・・・・・山南純平

 以上。
 9月4日に正式決定です。

2004/08/28(土) 台風なんかに負けんなよ!/悠夢
8月28日、天気は晴。。
今日もまた新しい劇創りが始まった。
「おはようごじゃいまーす」っと12時55分に入りました。ギリギリでした。もうみんな集まって来ていました。急いで着替えて、1時から練習を始めました。
最初は基礎トレーニング、体操、足腰の鍛え、歩行訓練、発声をいつもどうりにって、1時30分。
ここのスタジオのオーナー、吉野さんが姿をお見せになりました。そしてなにやら座長と話していたらしく、座長が怖い笑顔で二カーッと笑いました。私はてっきり座長がなにやら不気味な笑顔をしたので、100万円でも吉野さんが分けてくれるのかと思い、1人で心の中でハシャイデいました。
なにやら私の勘違いだったらしく、吉野さんが出ていったら座長の顔は舞台の鬼の表情に戻っていました。(ひ〜怖いったらありゃしない)
そしてその数分後2人の小さな小さな、小指くらいの←(ウソ)少女が劇団の稽古の見学をしに来ました。吉野さんと話していたことはこの事だったのです。
なにやら外で遊んでいたらスタジオで変なことをやっていたので来たらしい、(失敬な!)
そして一時中断していた稽古も1時35分にて再開、劇団の稽古が始まった。
「バージンブルース」を夢桟敷は踊り狂う。。その振り付けをやっていた。その歌誌に合わない振り付けをする。イイネ!!
続いては、「苦界浄土」。久しぶりに踊ったので忘れている所があった。
それを思い出して、踊りのレッスンは終わった。それが3時半。結構時間かけないとネ!!
しばしば休憩。それまで固まっていた少女達も解けて動き出した。おやつがあったので少女達は食べていた。いつのまにか少女は3人と増殖していたのだ!(どして?)
そして唐十郎の「愛の乞食」の稽古に入った。「愛の乞食」はあんまりネタバレ良くないから、あんまり書き込まないことにしておきます。(暗黙の了解)

さて、台風も近づいて来ておりますが、夢桟敷は台風なんかに負けてはなれません。

「愛の乞食」、応援の程をよろしくお願いします。
少女達も見に来てね。。。。

2004/08/26(木) 「座長、警察に激怒」の巻/咲希
稽古場に団員が集まってのびやかに休憩をとっていた時に、座長が遅れて現れた。
「あ、おはようございまーす。」とアタシ達が言い終わらないうちに
座長は
「皇太子のせいで遅れた!!」
と叫んだ。
更に「皇太子のせいで遅れたのよ!!」と続けた。
何の為かはよぐわがらねぇけんど、今熊本に皇太子がおいであそばし奉っていらっしゃるらしい。
稽古場に行く途中で通行止めに合い、電車に乗り遅れてしまったようだ。
急いでいると伝えても、警察は道を譲らずに「あと2、3分ですから」
…電車に乗る時はその2、3分が大事なんですYO!!
警察は、電車の乗車時刻がいかに命がけで刻まれているのか知らないのでしょう!!
市民の為に働いてくれヨ、おまわりさんよぅ…
座長が憤慨したのは久しぶりに見たけど、その怒りがワタシに向けられなくて良かったです。
あ〜あ〜ああああああ〜あ ん〜ん〜んんんんんん〜ん
しかし皇太子本人は、座長の足を止めようとは思っていない訳で、
皇太子はその妻と娘が心配な訳で、ただ自分の仕事はまっとうしないといけない訳で、まぁ、そんな訳で、電車は座長を待ってくれなかったんだ。

さて次回公演は「新・星砂がくる海」
敬老会のイベントに出演だから、当然お年よりが多いのね。
おじいちゃんおばあちゃん、一緒に演歌を熱唱しましょうね〜!

2004/08/25(水) 夏休みも終わりに近づく/山南純平
 生徒諸君。
 あと一週間で夏休みも終わります。
 受験生諸君。(悠夢君、芽衣ちゃん、百合子ちゃんの中3トリオ)
 夕方の空を眺めると積乱雲が立派にそびえ立っている。
 色々なものに見えて面白いよ。

 この夏休みは「演劇の基礎トレーニング」〜「流山児事務所の九州ツアー追っかけ」〜「合志町夏祭り参加」〜「南阿蘇合宿」と、あっという間に駆け抜けたような気がします。
 演劇に関わっているからこそ出来る特別な経験だと思います。
 
 遊びたい盛りの生徒諸君。
 これも「ひと夏の経験」だったのです。

 宿題が残っている人はラストスパートをかけてください。演劇をしていたから勉強が出来なかった、夏休み明けの実力テストの成績が悪かった、等々言わないでくださいよ。
 勉強は「義務や責任」の問題ではなく「権利」です。
 演劇と同じエネルギーを使って、「権利」を行使してください。楽しんでください。わたしはテストによって点数で評価されない勉強を続けています。・・・大人になっても勉強は続きます。それを「無限地獄」か「極楽浄土」と名付けるかは個人の自由です。

 明日からの稽古は「公演」に向けた即実践の形に変わります。基礎トレーニングと切り離せません。応用する力を要求します。
 元気!がテーマです。
「狂気」を表現するためには「理性」を要求します。劇世界の理解を要求します。要求します。・・・・。
 さて、役者たちはわたしに何を要求して来るのでしょうか?
 それが楽しみです。
 役者同士のキャッチボールと演出とのキャッチボールをうまくやりましょう。本番ではお客さんとキャッチボールをするのです。
 これを絶対に忘れないように! 

2004/08/24(火) 「劇作家大会2005熊本」の会議/山南純平
 2005年3月に熊本でおこなわれる「劇作家大会」の企画会議が県立劇場の会議室で月に1回ペースで開かれている。
 日本劇作家協会、県立劇場事務局、地元の演劇関係者らが会議に参加している。
 
 今、熊本では静かな「小劇場ブーム」があると言っても過言ではない。熊本市内だけでも新旧劇団合わせて15団体くらいはあるのではないだろうか?
 一昔前は5団体程度であったから、劇団の数だけでも3倍くらいは膨れ上がっている。これに大衆演劇、肥後にわか、伝統芸能、学校のサークル、タレント養成所などを加えると・・・熊本の「演劇状況」は花盛りなのである。
 恐らく、日本の各地でもこの現象はあるのだろう。
 恐らく、・・・である。
 裏返せば、市民の芸能への参加が活発になっている(?)と考えたい。演劇が身近になっている(?)と考えたい。

 この時期に「大会」が熊本でおこなわれる意味は大きいだろう。
 各劇団と市民が自分なりに「劇作家協会」と「県立劇場」を利用できるか?・・・これがわたしのテーマである。
 <利用>できる企画だと考えている。その意味で<利用>されてみたい。

 まずは長期的に公共ホールの市民開放に向けて!・・今回の「劇作家大会」に関わりたい。・・まだまだ、公共ホールは「お上」のものだ。
さて、市民開放の公共ホールとは?
 箱作り行政の失敗を<現場>から蘇生させるアイデアは?
 劇場運営の実情を見直し、市民が運営に関わり続けること。・・そうすることがこれからの課題になっていくだろう。 

2004/08/23(月) 再会そして・・・
8月23日の日記を付けているところで、むらさとさんよりBBSが飛び込みました。再会のことを書いているタイミングでした。この時間、心が一つになりパソコンに向かっていたという記念にBBSを転写いたしました。

              ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

by むらさと

昨日は久々にお会いできて楽しかったです☆冬馬くん、悠夢くんのノッポっぷりに驚きました。もういい加減、二人の区別はつきます。咲希ちゃんも大人っぽくなっていたね!?うふふふ・・・

副島先生にもお会いできて良かったです。お元気そうで何よりです。座長さん、村上君にお会いできなくて残念でした。

11月の「愛の乞食」頑張って下さいね☆☆
もしご都合がついて、1月の尼崎ロマンポルノの公演、観に来ていただけたら、マンモスうれピーです。

では、ちょっくら神戸に戻ります。
..2004/ 8/24(Tue)10:09

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 by JUN

 村里春奈(ムーべ)さんと再会した。
 彼女が中学の演劇部であった頃から関わって、もう足掛け7〜8年だろうか。
 今は神戸の大学3回生である。
 中学当時の演劇部顧問であった副島先生と転生組3人とファミレスで会い、しばし近況報告をした。
 元気である。
 今も演劇を続けている。
 面白い仲間たちと青春を楽しんでいる。・・・目をみただけでわかった。
 
 尼崎ロマンポルノ(彼女が所属している劇団)を注目しよう。
 来年の1月は彼女の舞台を見に大阪まで行ってみよう。また、逢いましょう!

(注)丁度、こちらで書き込んでいたところでした。RESがかみ合ってないかもしれないけれど・・・。
 
 行ってらっしゃい!

2004/08/22(日) 南阿蘇「童夢館」合宿/山南純平
●8月20日(金)〜22日(日)

 稽古をしない合宿。・・・劇団という演劇集団が初めて「稽古をしない」合宿を試みた。
 全員でダラダラ過ごしてもいいのではないか?の発想の裏側には、実は合宿の目標に向けて、予算や交通手段、食事とか風呂などの生活的な仕事の分担、イベントプログラムの組み立てや劇団員同士の「打ち合わせ」など、今後の演劇活動に於いても必要であろうと思われる「企画力」が試されていた。
 今回は私と座長はなるべく口を出さず、桃色咲希が全体を取りまとめるという方針で、合宿の前より段取りの活動はスタートしていた。
 この時点で大学生の2人(咲希と村上)はリーダーとしての自覚や劇団員の自主的なアイディアを提案するということで「意義や楽しみ」を創る活動に入っていた。
 
 劇団員2名は高校受験準備の為に欠席。副島先生ファミリーが「童夢館」見学も兼ねて訪問差し入れしてくれたり、棟梁(方尾さん)もスケジュール調整をして1泊参加。童夢館のスタッフ(指山さん、津川さん)も草刈をしながら私たちを気遣ってくれて感謝多謝です。

 体育館でのバスケットボール大会で汗を流し、トランプ、恐怖ビデオ鑑賞、退団した冬美ちゃんの訪問ではいきなり「ワークショップ」の展開など、この会場だけでも充分楽しめた。
 とりわけ、寺山修司の映画「田園に死す」を全員で鑑賞できたことは劇団らしい合宿だったと言えよう。・・どう感じただろうか?
 
 ともあれ、この合宿は「修学旅行」ではなかった。最終日の午前中は質問ゲームというのをやったが、各劇団員の個性や意欲も伺えた。
 いよいよ、アングラ児童劇団<卒業>!。

 劇団の<日常>=<稽古>は稽古場で再び始まる。
 次回作は「星砂がくる海」(9月公演)と「愛の乞食」(11月公演)の二本同時進行でダッシュする。宮崎と北九州での唐十郎作品鑑賞も9月に予定されている。
 改めて、演劇を発信・創る場としての劇団を自覚して行こう!
 
 明らかなことは劇団員全部がダイヤモンドの原石である。
 世間の人に堂々とアピールしよう!・・・演劇は面白い!スゴイ!パワーだ!気合だぁ!生きている証だぁ!身体の中に物語れ!心の旅だ!
そして何よりも「人間」そのものだ。

 この合宿で得られたものとは・・・変化です。進化!

2004/08/18(水) 山口県下関市吉見本町
 山南/冬馬/悠夢の3人で山南の実家である下関に8月16日〜18日に行った。
 冬馬と悠夢は魚釣り。収穫はまる坊主であったが、17日は親戚(山南の兄姉家族)と角島に出かけて「さしみ」三昧であった。
 鯛・ハマチ・イカ・サザエ・かんぱち・たこ・・など罰が当たりそうなほど甘くてコリコリした生きのいい「さしみ」を食べた。
 お勘定は山南の兄姉が出してくれた。

 兄姉家族たちは今や、企業戦士を定年している。彼らにしてみれば、異次元の世界に見えるだろう我々の存在が心配でたまらないといった様子である。
 笑顔だけが勝負である。
 劇団員たちよ。日常生活の中に笑顔を振り撒こう。演劇のエネルギーは人を元気にすることができる。理屈はいらない。口に出して言わないけれども、肉親は「理解」してやろうと心の底から思ってくれているのである。甘え上手は役者の本能である。

2004/08/15(日) 熊本県上益城郡矢部町
 山南/夢現/冬馬/悠夢は座長の実家である「矢部町」へ来ている。
 矢部町と言えば通潤橋で有名な「アノ町、コノ町」・・今や小学校の社会科に登場する町である。

 お米がおいしい。
 お茶がおいしい。
 椎茸がおいしい。
 そして何よりも、「水と空気」がおいしい。

 昨夜は通潤山荘温泉で都会の垢を落とした。駐車場の車を見ると県外ナンバーが大半を占めている。休憩室の会話を聞くと、関西弁や東京弁が耳につく。おじいちゃん、おばあちゃんの「ふるさと帰り」で温泉はごった返していた。

 田舎はよか。

2004/08/14(土) 盆休み・・・
 8月14日〜18日まで、ユメサジキは完全に休みます。
 毎日、毎晩、雷さまがピカピカゴロゴロ!いきなり集中豪雨があったり、お日様がにっこり笑ったり、・・・
 
 さて、8月20日〜22日(2泊3日)は夏合宿です。
 かなり面白いプログラムになります。
 終了後の「日記」をお楽しみに。・・・劇団夢桟敷はこの夏、大きく成長する予感です。もう、児童劇団を卒業します。次からアバンギャルド(大人の冒険)劇へ突き進む。

 今日は「りんたろう」が死んで2ヶ月が経ちました。日が経つにつれ、「りんたろう」の存在が大きくなってきています。

2004/08/13(金) てぇへんだ!・・TKU「天草」
 上天草市合併誕生記念
 テレビ熊本開局35周年記念

 ドキュメンタリードラマ
 
      夢の掛け橋
 〜天草五橋に情熱をかけた男〜
       森 慈秀


 ・・・・・出演の件で打ち合わせをしました。面白くなりますよ!乞うご期待!

 

2004/08/12(木) てぇへんだ/咲希
本日 晴れ。
夕方は(多分)そんなに気温も高くなく稽古し易い。
一通り柔軟をして、流山児★事務所のワークショップで学んだ練習法を取り入れ、ウォーミングアップを行っていました。
と!その時!(…ガチンコファイトクラブ?)
ガラガラッと扉を開ける音がしました。ワタクシ達は「香西さんか村上君でございましょう。」と暗黙のうちに認めておりました。
が!しかし!(…ガチンコファイトクラブ?)
そこに現れたのは一人の男性。
見た目は頑固そうな、しかし実は気さくで最近産まれた孫が可愛くて仕方が無い、と言う雰囲気をかもし出していました。
勿論劇団員でも無いし、劇団には関係していない方です。
彼が言うには「今日は7時から盆踊りの練習なんですよね〜!ハハハ!半分に仕切ってからやりましょか!ハハハ!」
すると、ぞろぞろと地区の住人が集まって来て、盆踊りの練習が始まりました。
とりあえず別室でワタクシ達は合宿に向けて色々な作戦を練り、解散いたしました。
“地区”の空気ってなんか懐かしくって好きだ〜

2004/08/11(水) 徹夜が続く/山南純平
 一つの幻想に執りつかれてしまった。
「愛の乞食」という幻想である。
 2004年の現在、この劇をおこなう意味は恐ろしい程、重大な局面を迎えていると考えてしまった。
 あまり考えすぎると眠れない夜を繰り返さなければならなくなるから、劇の構想を「絵」で気楽に流してみている。
 やはり、唐十郎さんは天才である。
 公衆便所の片隅で、おかまが走り抜ける路地裏で彼は眩すぎる<未来>と遭遇していたのである。
 
 この暑さでビールがグイグイ身体にしみ込み、乾燥してしまう。まるで、わたしの体はスポンジではないか。
 唐さんの幻想が体にしみ込んでは乾き、これを夜中に繰り返している。・・・人生の半分はまぎれもなく夜である。少年たちもこの夜の中で眩い<未来>を夢見ているのだろうか?
 本当に重大な局面を迎えている。
 夢の無い夜に、舞台で「夢」を見せるとは・・・劇の価値は無限大に膨張し続ける。唐さんの宇宙に手が届くだろうか? 

2004/08/09(月) 夏休みも後半の活動へ!/山南純平
 流山児事務所の九州ツアーを追っかけていたら、あっという間に夏休みの後半企画に入っている。
 2日前のサンシャインワークス夏祭りへの参加。
 昨日の「やまあい村」見学と猪料理。
 そして今日は次回公演「愛の乞食」(11月)に向けての手続きや計画。8月合宿計画。9月イベント出演ネタ検討。など、スケジュールの調整や事務的な仕事をした。
 すぐ、盆休みに入る。そして、合宿。後半もあっという間に終わっていくだろう。
 この暑い夏を「元気」に過ごそう!
 次の舞台に向かってひとまわり大きくなった役者=劇団員を見てもらうために稽古に励みましょう!

2004/08/08(日) 夏い/桃色咲希
どうも、お暑ぅございます。熊本の夏は最悪でございます。

8月4日 流山児★事務所「盟三五大切」観ました。そして少しだけお手伝いをさせて頂きました。言葉では語り尽くせない程、たくさん刺激を受けました。

本当ーに!格好良くて綺麗で艶やかで楽しくて、ぞくぞくしました。今まで熊本の劇団の公演をいくらか観てきましたが、(当たり前だけど)格が違います!オープニングでは、何故か涙が出ました。笑い泣きでも悲しみでも無い感動を味わいました。手拭、大切にします。

今日はうちの棟梁と山南とワタシとで、やまあい村へ行きました。泥まみれのだらけた豚を眺めたり、牛の乳で育った山羊と戯れたり、猪の剥製の前でいのしし定食を頂いたり、素敵な一日でした。しかし、いのしし定食を頂いたお店のお品書きに「1年間で10頭しかとれない猪がたっぷり!」みたいな事が記せられてありました。「1年間で10頭?そんな貴重な肉を、定食なんかにしてホイホイ出して良いのかしら?その前に猪1頭でどのくらいの量になるのかしら?」…未だに疑問です。食堂のおねぃさんに訊いとけば良かった…

2004/08/07(土) みんなの眼の色が・・・/夢現

「盟三五大切」公演後、初めての稽古。
みんなの眼の色が今までとちょっと違います。
流山児事務所の役者さんたちの”本気”の触れ、相当に刺激を受けた様子です。
これまでの自分を振り返り、「これじゃイカン!」と決意を新たにした者、
また好きな役者に自分の未来像を重ね合わせて、「あんな役者になりたい」と夢を抱いた者・・・
今日の稽古には、そんなみんなの気持ちの昂揚感が漂っていました。

誰かの”本気”に引きずられていくだけでは、「愛の乞食」は創れません。
自分自身が”本気”になりましょう。

2004/08/06(金) 荒尾公演/山南純平
 流山児事務所・九州ツアーもあっという間に最終日になってしまった。
 
 7月29日の大口市(鹿児島県)の仕込みから今日まで三股(宮崎県)を除いて実質7日間の「金魚のフン」状態。表と裏の仕事をしっかり見届けた。只の受け入れ団体とは違い、こちらも表現する立場として大いに成長させてもらった。
 
 7月31日の「流山児さんを囲む交流会」(熊本市)では地元の劇団の方の参加もあり、とりわけ若いグループによる熊本の演劇の進化を試みる良いきっかけになったのではないだろうか。
 日本の演劇の特徴はアメリカの分業化された役者とスタッフの仕事と違って、協業化が色濃く劇団に残っていること。これは江戸の歌舞伎世界、各地方の「祭り」の形態で伝統的に継承されている。・・・このような話を流山児さんがされていた。
 わが劇団もイベントやフェッスティバルなどで<音響・照明・舞台美術>など業者を雇ったことがあるが、技術の分業は必ずしも成功したという実感がない。役者は肉体的に楽な筈だが、<おまかせ>が手抜きの舞台を露呈して見えたことがあった。
 
 流山児事務所は役者であろうが、舞台仕込みの際は各班分けが合理的にされていた。
 主宰の流山児氏ですらチラシ配りから荷物運びをする。遊びがまるでないのである。

 荒尾公演でいよいよ九州ツアーの幕を閉じた。
 心残りだったのは打ち上げに参加しなかったことだ。
 この夜はバラシ・搬出が終了したのは夜の10時半。手伝いにきていたウチの劇団員は未成年である。荒尾市から熊本市へ帰るのに1時間半はかかる。残念ながら帰りの途中でコンビニに寄り、ジュースでささやかな乾杯をした。

2004/08/04(水) 「三五大切」熊本公演/山南純平
7月29日より流山児事務所一色である。
 本日はいよいよ熊本公演であった。
 劇団員たちは残ったチラシをサンロード新市街で配る。なかなか受け取ってもらえないことを経験する。ティッシュ配りやチラシ配りの受け取り拒否に慣れているからだろう。
 仕込み中の会館では「ロスコー」(発煙の機械)の使用を巡ってもめた。会館の言い分は「使用許可願い」が出ていないから許可しない。劇団の主張は「ロスコー」は火気に準ずるものではない、という理由から「使用許可」の必要はなかった。・・・念のために消防署に問い合わせると「スモークマシーン」とは違い「ロスコー」は火気ではなかった。
 劇場法ではなく会館の使用規定で更に「不許可」を言い続ける会館側に、流山児氏がテーブルを叩いて許可をとる。
 会館は誰のためにあるのか。安全性とはなにか。お客さんを楽しませるために、もっと開かれた利便性のある会館運営はできないものだろうか。・・・公共ホールを根本的に考え直す必要がある。
 
 公演では予想を下回る観客数であったが、感動の反応を大きく頂いた。組織票を持っていない夢桟敷の限界か?
 しかし、劇は超一流であった。ご来場のお客さまのみ知る劇体験は今後の演劇場面を変えていくエネルギーを生み出していくだろう。それほど熱い舞台をみんなで受け止めたのであった。 

2004/08/02(月) 筋肉痛?/山南純平
 昨日の流山児事務所のワークショップ(大口市文化会館)に参加して、うちの劇団員の中に数名、筋肉痛を訴える者が出てきた。
 朝10:00〜17:00までの間、(1)殺陣(2)台本を使ってテーマ劇発表(3)流山児祥氏による身体と発声<群集トレーニング>・・等々。
 初体験(殺陣)と面白さ(寸劇発表)と走り回る(群集劇)で「筋肉痛」は心地よいものに違いない。
 それにしても参加者はよく走りました。あの笑顔が忘れられない。
 苦しい時は笑うんだ?
 又、役者として成長しました。この豊かな表情を劇団夢桟敷の今後に活かしていきましょう!

2004/08/01(日) 流山児事務所の皆様へ
ワークショップ 投稿者:咲希/劇団夢桟敷  投稿日: 8月 1日(日)23時12分26秒

今日、大口市のワークショップに参加した咲希です。とっっっっても良い経験になりました。ワークショップ開始から終わりまで興奮しっぱなしでした。
いつかワタシ共の劇団でもいつか殺陣に挑戦できたらな、と思います。沖田さんに丁寧に指導して頂いたし、とても楽しかったです。
いつもは夢にしか出てこなかった役者さん達と接近してお話したり凝視できたので感激でした。

今日の出来事は早くも「ワタシの素敵経験・下半期第一位」に輝いてます。
流山児★事務所の公演をナマで観るのは「幕末2001」以来なので熊本公演がますます楽しみです。うまくお手伝いできるかどうか判りませんが、シャカリキになって頑張ろうと思います。そして荒尾にもちゃっかりついて行きます。

今日は本当にどうもありがとうございました!



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お世話になりました。 投稿者:かや  投稿日: 8月 1日(日)20時20分1秒

四日間ありがとうございました。 
皆さんにもお世話になりまして、ほとんどなにもお手伝できなくてすみません・・・
本当に良い経験になりました。楽しかったです。上田さんにも色々サービスして頂いて言葉に尽くせないくらいです。熊本公演で皆様に、又会えるのを楽しみにしてます。言葉足らずですが、ありがとうございました。



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ワークショップ最高でした!! 投稿者:精一  投稿日: 8月 1日(日)19時58分16秒

今日は大変お世話になりました。もう言葉にあらわせないくらい最高の経験が出来ました。

特にイワオさん、沖田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。殺陣は生まれて初めて経験させていただきました。お世辞かもしれませんが、ほめていただいたのが心に響きました。本当にうれしかったです。ありがとうございました。

4日の熊本公演で、また皆様方にお会いできると思うとうれしいです。自分が出来ることはほとんど無いと思いますが、出来る限りのことをやらせていただきます。足手まといになると思いますがよろしくお願いします。

本番期待しております。
言葉がうまく出てこずへんな文章になりました。すいません。ですが、今日の経験は最高でした。心から感謝していております。ありがとうございましたm(_ _)m


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