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2004/08/30(月)
台風16号(チャバ)/山南純平
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台風が熊本に直接上陸したのは5年ぶりだそうだ。 そういえば、5年前はわがマンションが停電になった記憶がある。 停電になると水道が使えなくなる。屋上のタンクから各部屋へ送り出すのに電気を使っているからである。・・・八景水谷公演の桜の木が折れ、電線が切れてしまったのが停電の理由だった。 水道が使えないと、一番困るのは「トイレ」である。水を流せなくなる。我が家ではどうして処理したかと言うと、「熊本市北部市民センター」のトイレを借りた。目と鼻の先である。 停電の生活が2泊3日続いた。被害の世帯が少なかった故で後回しにされたのだ。 夜になると家の中は懐中電灯と蝋燭の明かりで過ごすことになる。電気という文明の力がない世界は劇的な世界へ通じている。 人の「話し」が恋しくなるのである。 戦争のこと、古代の人類のこと、宇宙のこと・・・等。想像力が逞しくなる。 そして・・・朝の太陽がありがたい。 たまには停電もいいもんだと「台風」に感謝していた。
そのようなことを思い出し、今回も「台風16号」を迎えていた。 情報では大型の台風ということで、内心、非日常の劇世界を期待していたが、熊本市はさほど大したことはなかったようである。ちょっと東へ中心が逸れたようである。熊本県では沿岸部と山間部の人吉方面が被害が大きかったようである。 海側には金峰山が防波堤のようになっており、立田山と九州山地に囲まれており、熊本市は盆地のようになっている。盆地の上空を直撃しない限りは安泰ということか? 防災意識の弱い熊本市にとっては不幸中の幸い。九州を上陸、通過して行った台風16号(チャバ)は瀬戸内海から近畿地方へ抜けて行った。 今日は「生ゴミの日」であったが収集されておらず、台風の足跡としてあちらこちらの道路でゴミが散乱していた。 たまには善行をしたいと思いつき、ゴミを片付けていたのである。
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