稽古場日記
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2004/08/31(火) 夏のおわり/山南純平
 台風一過。そして、秋も近づく。

 大した被害もなく台風は通り過ぎた。九州直撃と聞いたものだから自転車だとか外に置いてある飛びそうなものはヒモでくくり付け、準備万端といったところだったが、今回の台風はこの周辺では大したことはなかった。
 BBS(8月30日付)では「人が宙を舞い」と書いてしまったが、あれはウソで私の妄想であった。
 冗談の嫌いな方には大変申し訳ありませんでした。

 この夏は流山児事務所の九州ツアー追っかけから始まり「合宿」と秋の公演に向けての体制作りへと動いてきた。
 いよいよ秋へ向かって走る。もう気分は「真っ赤」な秋だ。紅葉が燃える秋。・・・夏のおわり。人生の中で一番好きな季節だ。
 
 この秋、9月は「新・星砂がくる海」を老人向けに公演をおこなう。2000年よりスタートした「1945漂流記」シリーズの劇である。
 制作は11月公演の「愛の乞食」と同時進行でおこなうから、まさにビンボー暇なし状態で劇に取り組むことになる。
 果たして、どれだけの成果をあげられるか。
 ある意味では、夢桟敷の劇は熊本では<異端>と思われている節がある。「アングラ」劇といわれるものが市民に認知されていなかった故もあるだろう。
 これは私の責任であり、演劇という世界に身を置きながら「売名行為」や「賞とりレースに不参加」していたことが大きな原因だろう。
 演劇人協会や劇作家協会などという「組織」にも属さず、地元の劇団関係者との付き合いも作ってこなかった。
 いつ潰れるか、いつ追い出されるか、いつ嫌われるか、と思いつつ歯を食いしばり<独自な劇世界>追求してきて25年。
 思い返せば、仲間たちに支えられた25年。
 やはり、愛されて来た事を実感できるようになった。

 後に続く劇団員たちやいつも見つめてくれたお客さんのために、もっと大きくなってやろうと「夏のおわり」に決意する。
 遅咲き、狂い咲き、・・・演劇の隠された意外性をお見せしよう。
 それが感謝の表現である。
 秋。燃える秋。
 真っ赤な紅葉のような夢桟敷へっ! 


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