稽古場日記
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

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2004/09/30(木) 冬馬先生、大活躍!/山南純平
 坂本冬馬(16)/高専2年生/ロックバンドではギター担当。

 今日の稽古はパーカッションであった。
 ジャンベとアジアの民族楽器を並べて、劇団員にまずは楽器説明から始めたのは坂本冬馬。・・今日は先生である。
 どうなることやら・・・!
 ところがである。
 各人に担当楽器を配る。其々の楽器を先生自らが叩いたり吹いたり鳴らして見せたりしてくれたのである。
 できる!
 わたしの演出と比べると「うんちく」がない。
 こりゃあ面白くなりそうだ。
 
 「愛の乞食」ではこれらの楽器を使って音響効果やパーカッションライブもおこなう予定である。
 楽しみにしてください。
 わたしも稽古が楽しみになってきました。教わる楽しみができました。

 坂本冬馬先生!遠慮なく、ビシビシやってください!
 いよいよ、坂本冬馬。劇音楽デビューなり!

(注)ところで、9月最後の日。今月ははじめて「日記」に穴があきませんでした。貫徹。  

2004/09/29(水) 台風21号!/山南純平
 今年はよく台風が訪れたもんだ。
 風速30m以上。1秒間に30mの速さで移動する風。
 どんなものかと外に出て体感してみた。・・・傘をさしてみると腰を落とさないと立っていられない。体重68kgでは風に乗って空を飛ぶことはできない。
 子どもだったら空を飛べるのではないだろうか。
 あたりを見渡したが車以外に人はいない。子どもの空飛ぶ実験は諦めた。
 歩いてみた。うっかりするとよろけそうになる。腰を屈めて歩いていたら、何故かBGMが欲しくなった。
 ここでBGMが入ると暗黒舞踏ではないか。
 見栄を切るように傘を大きく振り上げたら、傘の骨が折れてしまった。
 
 事務所では坂本冬馬がホームページの更新をしているというのに、わたしは台風と戯れていたのである。

2004/09/28(火) 完走できるか/山南純平
 9月の日記は休みなく綴られそうだ。
 今日は今日とて、「愛の乞食」のチラシ編集でてんやわんやであった。
 せっかく、宮原女史がイラストデザインを速達で送ってきてくれたのに、絵がパソコンに入力出来なかったのである。
 専門用語で言うと「信号がつながらない!」だそうです。が、私には「電子」のことや「デジタル」のことはチンプンカンプンだ。
 えーい、糊で貼り付けろ!
 ハサミで活字をチョン切って、並び替えろ!
 ・・・など、みんなは呆れ返って、私に口も聞いてくれない。
 アナログ人間は今の世では孤独だ!
 実は私、ケータイ電話も扱えないのです。
 このPCだって、右手人差し指一本で打っているのです。
 えんぴつで書いた方が早いのです。
 
 冷や汗たらたら流しながらも、今月の日記は一日も穴が空かずに埋まりそうです。
 桃色咲希も頑張って書いていたからなぁ。
 別に義務ではないのだが、忙しいと「日記」というのは苦痛に感じることもある。
 隠し事のない「公開日記」です。だから、かっこつけてしまうこともある。だがしかし、役者たるもの自分をあらゆる方法で出していく力は必要だ。
 ある意味でメール=「日記」は書簡演劇なのである。

 ちなみに、こんな恐ろしい顔を「日記」に残す私はやっぱりアホなのね。

2004/09/27(月) 日常会話の劇/山南純平
 最近の劇の傾向として「わかりやすさ」「つたえること」そして「日常会話」をしばしば耳にするようになった。
 これは平田オリザが「ことば」の復活を劇に見出そうとした時期があって、90年代以降の傾向と思われるが「肉体の演劇」に対する反発もあったと考えられる。
 実は「ことば」と「からだ」は一体化しているものであって、どちらに比重を置くかという問題ではない。
 「言葉は身体であり、身体は言葉である」から演劇が成立する。
 しかし、日常会話の「わかりやすさ」と日常会話で「伝える」演劇として舞台に役者たちが立って劇を組み立てるとどういうことになってしまうのか?
 私は最近の若手劇団の公演に何度か足を運んでみたが、とにかく退屈である。平田オリザの劇を見ているように退屈である。
 若い頃は退屈な新劇を見らされ時は、あの手この手で「批判」をおこない自身の劇スタイルを確立しようと、この劇団ならではの<演出論と役者論>を個性化するために制作してきたつもりだ。
 
 退屈な演劇は命取りである。

 戯曲を読んで「理解」した方が良い演劇は命取りである。
 それは、役者が舞台に立つ意味や観客が役者を見に来ている意味からすると、劇団としては命取りなことをしているのである。
 つまり、戯曲以上のことが舞台に現れてこないと<演出も役者>も只の道具に終わってしまうものだ。
 道具は人間が使うものである。
 人間が道具を作るのであり、観客は道具や衣装の素晴らしさに感動するものではない。
 道具で感動するとしたら、学芸会や商業演劇を見ていた方が良いではないか?

 演劇はあくまでも集団的な作業を通じておこなわれる。
 劇作家や演出家、あるいはひとりのスターの為に演劇があるのではない。その傾向が現れてくると集団としてはバラバラになってしまう。

 日常時間の会話を切り取り、それを劇化していく構造は・・・
 まるで居酒屋のひとりごとやバラバラの盛り上がりのように、焦点がボケ続けてしまう。
 さびしい人々がそのさびしさをまぎらしていくような集団劇を見るのは辛い。日常の会話劇を見るたびに、日常のエネルギーの方が劇的ではないか!と思うのである。
 この傾向は終末を迎えた。
 「こごとのオンパレード」よ!さようならだ。

 それでも、青年たちとは付き合っていかなければ・・・
 カネもコネもない青年たちにあるものは無限大の<可能性>だけである。これだけは素晴らしい財産なのだ。

2004/09/26(日) (1)音楽/坂本冬馬 (2)思わぬ再会/咲希
(1)
今日は、夜7時30分に、香西さん宅へ行きました。
なぜかというと、香西さんの家には、沢山のいろんな楽器があるからです。(民族楽器など色々)
「愛の乞食」は、僕が音作りをします。演劇向けの音作りは少し難しいです。
劇団夢桟敷には、あまりポップな曲は似合いません。なので、曲を考えていると、どうしても演歌っぽくなってしまいます。
なので、今日、香西さんの家に行ったのは、凄く良かったです。
楽器を適当に鳴らしているだけで、いろいろなイメージが、浅間山のマグマのように湧いてきました。
アジア系の楽器が多かったのですが、どうも、僕の血にはアジアの血が流れているようです。
遠い先祖の事を思い出したような気がしました。
明治時代から、日本はヨーロッパ志向で、それが現代まで続いていました。
でも、やっぱり僕達はアジア人なんです。
それを体感しました。
「愛の乞食」では、アジアの匂いをぷんぷんさせます!
いやぁ、音楽っていいですね。(坂本冬馬)

(2)
ワタシはとあるCD店で売り子のバイトをしております。
今日も稲葉浩志のCDなんぞを売る為にお仕事へ。
すると一人の大柄な男性が商品を持ってワタシの居るカウンターまでやって来ました。
「いらっしゃいませ。○○円になります。」と言い終え、
顔を上げてみると、その男性は…!!
ワタシは、あっ!と驚き、突然にも「池島さん!」と声を上げました。
あまりにも唐突で、まずワタシが何者なのか名乗らなかったにも関わらず
少しの間を置いて「あぁ〜!」と笑顔で反応してくださいました。
昨日の公演で声が男になっているワタシに
「変声期迎えたのかと思った。」と笑顔で言いました。
「11月に又公演します。その際は是非、宣伝させて下さい」
と言葉足らずで伝えると笑顔で承諾されました。
これからも宜しくお願いします!

※池島さん…熊本では、若者に人気の高いローカル番組「若っ人ランド」の元ディレクター。
第3次夢桟敷の旗揚げ公演の際、その番組に出さしてもらい、
それがきっかけでドラマなんかでお世話になったりしています。
今は報道部に移動していて、えらい人になっている。(←山南氏からの情報)
(咲希)

2004/09/25(土) 脇は筋肉痛/咲希
「星砂がくる海」無事に終わりました。
へとへとです。でもとても良い体験が出来てよかったです。
塚本美早紀さんも応援に来てくれました。
メイクやビデオ録画を手伝ってもらい、大いに助かりました。
本当に有難うございました。

劇を観ながら涙してくれるお客さんを見て、
私が感動してしまったり、
今回は凄くお客さん(ご老人方)に影響された部分が多かったと思います。
お弁当や差し入れをして下さった地域の方にも感謝です。

一昨年は6畳の部屋で芝居をし、去年は観客席を舞台にし、
今年は公民館で芝居をし、演劇は限りが無いし、
本当に面白いと思います。
次は『愛の乞食』です。キリキリ頭を切り替えて行きましょう。

写真は公演が終わってほっと一安心の香西さんです。
15歳とは思えない!素敵なお人形さんに変身していますね。
美しい。

2004/09/24(金) 明日が公演/咲希
今は夜の11時です。
今日の稽古が終わり今やっと家に帰り着いて一息ついているところですが、
12時間後はきっと本番真っ最中です。
天気予報は明日は雨だと言い張っています。
天気予報を信じて何度裏切られた事か…
明日の天気予報も外れて欲しいです。
今日は会場で設営をし
照明、音響の最終チェックをしました。
とは云え、劇の完成は明日の本番です。
コンパクトで濃密な劇に仕上がっているでしょう。
お楽しみに!!
皆、頑張りましょう!
今日はもうお風呂に入って寝ます。
明日の為にエナジイを溜めておかなくてはなりません。
朝も早いですし…

写真は明日の出演者達です。
(後列左から)辻さとみ、夢現、坂本冬馬、松田彩佳。
(前列左から)悠夢、村上精一、香西佳耶です。(敬称略)

2004/09/23(木) すっかり秋/咲希
いよいよ明後日が「星砂〜」の公演です。
今日はリハでしたが、明後日はもっともっと変化していると思います。
久しぶりにどうらんをぬりました。
どうらんの匂いでトリップしそうでした。
否、しました。今もしてます。
麻薬みたいです。
リハの真っ最中に小窓から子ども達が覗いていました。
小さいお子達の瞳にワタシ達の姿はどんな風に写っているのかしらね。
チョコレートをあげたら小さい声で「ありがとう」と言われました。
別に甘いもので釣ってアングラ教育をさせよう…
なんて思っていないから安心してね。
明後日はその子達より何十倍も生きている先輩方にお披露目なんですね…
明後日はハリキリます。ヨリキリます。
ウッチャって勝ち越し。(トリップ中)

明日は夕方からの稽古なので、
山南氏に「明日のお昼は『愛の乞食』のチラシを印刷しに行きませんか。」
と提案してみたのですが、
明日からワタシの学校が始まるのを忘れていました。
夏休みも今日でお終いです。
今年の夏休みはやっぱり流山児★事務所の皆さんに
お会いできた事が一番の思い出です。
そしてうずめ劇場の「夜壷」観劇。
悔いが残った事と云えば某喫茶店に傘を置き忘れてきた事くらいです。
夏休みが終わればすぐ「星砂〜」と「愛の乞食」の公演。
それと勉学。貧乏暇なしです。

写真は日本兵3人組です。
左から悠夢、村上精一、坂本冬馬(敬称略)です。
村上氏の鬼軍曹ぶりと戦メリのビートたけしをダブらせてみると…
全く違います。ふふ

2004/09/22(水) 大分まで届け!ワタシの声!/咲希
今日の昼前、宮原さんから「愛の乞食」のデザインの原稿が届きました。
速達で。しかも3パターンも入っていました!
久しぶりに宮原さんのデザインを拝見しましたので
なんだか懐かしく、程よくノスタルジーに浸ってみました。
チラシ用に1枚…と考えておりましたが
3枚ともとても素敵なので、どれも捨てがたいのです。
と、言う事でチラシ用、ポスター用、チケット用と分ける事にしました。
今日中にHPでお披露目しなければ、と管理人に急かしてみたものの
スキャナの調子が悪いので無理のようです…残念!
明日は必ず。
写真は同封されていた宮原さんの遅ればせながらの「残暑お見舞い申し上げます」です。
去年出そうと思って作ったものらしいです。
1年遅い残暑見舞い、しかと受け取りました。

2004/09/21(火) 足の踏み場が無い/山南
 「新・星砂がくる海」公演までアト4日!

 公演前になると自宅事務所はモノで溢れ返ってしまう。
 手作り照明機(ほとんどが棟梁=方尾さん作成の)が一部屋を占領している。
 思い返せば、劇団ブラックホール(夢桟敷の前身・第1次活動の東京時代)は6畳一間の事務所に7〜8人が集まり大道具の作成やら、缶詰の缶に300Wの電球を埋め込んだり、作業が終わると足の踏み場のないスペースで身体を寄せ合いへし合い、酒を飲んだりしていたことを思い出す。
 劇団員の年齢が近かった故か、必ず口喧嘩が始まる。人格を否定するような演技論が飛び交う。
 「お前がブタだから息苦しいんだ」「息が臭い。歯を磨けよ」「女にもてないようでは役者としては生きていけないね」「下手は裸になれ。頭を剃れ」・・・人権なんてみじんもない。言いたい放題、やりたい放題で傷付け合っていた。

 当時の生き残りは二人だけである。みんな結婚して子どもも大きくなっているだろう。中には社長になったのもいる。全国各地に散らばって、連絡のとれない者もいる。

 足の踏み場が無い部屋に佇み、「いろんな奴がいたなぁ」と懐かしい思いで笑っている自分に気付いた。
 もう25年も経っているのか。
 今も若い人生のかけ出しと付き合っている。
 こいつらの夢と希望を潰したくはない。逞しくないと演劇はやってられないのだ。途中で辞めるにしろ、一生続けるにしろ、演劇経験はきっと人生を豊にしてくれるものだ。

 とりあえず、目前に迫った公演に集中しよう!

2004/09/20(月) 飲兵衛クリエイター/咲希
今日、熊本は秋の例大祭でした。
熊本市街では早朝から「どうかいどうかい」と賑やかだった筈です。
そんな時は、ワタクシ達は「星砂〜」公演に向けて
準備をするのです。
劇団員が事務所に集まり、いざ!公演を迎える営みへ!
座長と香西佳耶さんとワタシとでクーラーのきかない車に乗り込み
星砂アイテムを探しに旅へ出ました。
一方、村上氏と冬馬、悠夢は山南氏のもとで
大道具作成に勤しんでいました。
ワタクシ達が帰り着くと、山南氏は香西さんのお母様がお作りになった
「濁酒」を召しておりました。
お酒の呑めない大道具作成隊には心休まるBGMが必要だ、
と察しワタシ特製MDをかけてあげました。
今をときめくゴリエで有名な「MICKEY」の原曲が流れ始めた所で
村上氏の身体に変化が。
その変化は微々たるものでしたが、ワタシは見逃しはしなかった。
村上氏の腰の辺りがノリノリでしたので
「心が休まっているな、安堵。」と密かに胸を撫で下ろしました。
しかし坂本冬馬がやってきて、
「AEROSMITHが聴きたひ。」
と一言。快く承知しましたが、一番心休まったのは坂本冬馬の筈です。
今日は安らかに眠れ。
写真は「力作完成!」の悠夢です。この後村上氏にダメ出しをされました。

2004/09/19(日) だふそ、いぢつてくださいまし/咲希
もう本番まで1週間をきりました。
通し稽古をし、時間を計ってみるとまぁなんと短いのでしょう。
この短さの中に、何度もクライマックスがあります。
曲で例えると、Aメロ→サビ→サビ→サビ→サビ
と云う感じです。
5年前から「星砂〜」は色々な形で公演をしておりますが、
全てのお客さんが戦争体験者と云うのは初めてなもので
期待と不安でいっぱいです。
敬老会では公演終了後、お昼御飯をご馳走してもらえるらしいのですが、
そこでの交流を非っ常に楽しみにしています。
戦争を肯定していらっしゃる方とも、否定していらっしゃる方とも
おじいちゃん、おばあちゃんの色々な話が聞きたいのです。

公演迄後1週間ですが
これからまだまだ変化していくでしょう。
昨日の日記で山南氏が宣言しているので間違いありません。
乞う御期待!

2004/09/18(土) いじっていいですか?/山南
 「新・星砂がくる海」本番までアト7日!

 稽古は快調に進んでいる。
 日曜日(明日)の稽古で仕上がる予定である。
 アト7日。・・・不思議なことに本番前の不安感というものが欠落しているような気がする。緊張感は見受けられるが、不安感がない!
 
 まだ、ご老人の前で演じることの実感が湧かないのではないだろうか?・・私たちが考えている以上の厳しさが見えていないのではないかという甘さを感じてしまう。
 今回の「敬老会」での公演は、ご老人たちは目的意識をもって劇を見に来るのではない。
 たまたま劇に立ち会うお客さんばかりである。
 さて、どう引き付けて見せるか?
 この工夫が明日の課題だ。

 ストリートパフォーマンスやイベント出演の場合、この引き付けの強さが問題になる。とにかく何が何でも、こちら側を向かせるようなインパクトが必要になってくる。
 インパクトの使い分けは自主公演と出前芝居の場合、明らかに違ってくる。自主公演の場合はお客さんの方が夢桟敷のことはある程度知っているか、興味があって来てくれているのだからインパクトの与え方は自由自在でも許される。
 今回は好きで見る人ばかりではない。
 ここを考えれば、今の<順調に進んでいる>稽古に異議がでてきてもおかしくはないのである。・・・わたしは<順調>だから不安なのだ。
 
 一度出来上がったものを、もう一度点検し、本番ギリギリまで手直しを要求したい。
 これまでは<出来上がる>ことをギリギリまで追求してきたが、今回はギリギリまで修正することを目的にした稽古をしよう。
 不安があれば、乗り越えられる新たな境地を経験したい。

 自信をもって!という掛け声からレベルアップを図るためには、不安もバネになっていくのです。
 まだまだ、いじりますよ。いじってもいいですか? 

2004/09/17(金) ハラショームーヴメント/咲希
いやしかし最近の天気は嫌気がさします。
夕立が激しくておちおち自転車で移動もできません。
雨が降っても部屋の中は蒸しますしね。
昨日はひょんなキッカケでテーブル稽古になってしまいましたね。
今日はちゃんと動いて稽古できたので、幸せでしたね。
こんな事で幸せを感じるなんて、ワタクシにとってはあまり無い事ですね。
ワタシは覚えが悪くて、犬みたく身体で覚えさせないと無理なのですね。
ですから昨日の稽古は非常に集中力が要ったように思いますね。
「アングラ大衆演劇」と銘打っておいて山南氏は
「やばいぞ。大衆演劇が出てこない。」
と言っていました。
演歌を唄ひつつ観客の皆様と握手をすれば
大衆演劇の雰囲気が出るやも知れませんね。
しかしワタシは本物の大衆演劇を見た事が無いので
このように適当に言っている訳ですが。
ま、来週はもう公演なんですが
久しぶりの公演なので、胸が躍っていますね。
写真は今日の稽古場の素敵なインテリアですね。

2004/09/16(木) テーブル稽古/山南(1)+咲希(2)
(1)

 本番までアト9日。

 本日の稽古は打越公民館であった。9月25日の本番の会場である。 本番間近である。
 「気合だぁ!」とばかりに歌とダンスの稽古をしているところに「あの、今日は地区の自治会の会議になっていまして」」と役員の方々が20人ばかり押し寄せてきた。
 「そんな?バナナ(バカな)!」口が回らなくなってしまった。
 あっさり引き下がってしまった。
 小さな畳の部屋に移動して、テーブルでの稽古になってしまった。
 公民館での稽古は毎週木曜日と決められている筈であるが、実は使用規定というのがあって、地区の自治会・子ども会・老人会によって管理されているため、外部団体は後回しにされるらしい。
 弱い立場である。
 稽古場を亀井公民館か吉野スタジオに変更しようかとも考えたが、外はカミナリと雨である。
 テーブル稽古は「気合だぁ!」が入らない。
 本番前だぜ。本番前!
 村上君は自転車に乗ってびしょ濡れになって来たのだ。
 香西・冬馬は明日は定期試験だというのに稽古に参加しているのだ。
 不平不満も言わずにテーブルでの稽古に集中する。
 劣悪な条件での稽古。
 しかし、劇団員たちは強くなったもんだ。我慢強い!今度の公演は、その強さが舞台に現れるだろう。
 わたしは劇団員を惚れ直した日になってしまった。(山南)


(2)

本公演の「愛の乞食」を11月に控えつつ、「星砂がくる海」の稽古を日々に勤しんでます。
もう一度「知覧特別攻撃隊」を読みます。
皆様、もしこのタイトルを見かけたら是非一度御覧あそばせ。
心が震度7の勢いで震えます。
先日の「News23」でノモンハン事件の特集があってましたが、
今は全て「星砂がくる海」に繋がってしまいます。
声がかれても、ぼうこうが破けても、舞台に立ちます。
後8日!(9月17日・00:30 咲希)

2004/09/15(水) カウントダウン10日/山南
 本番までアト10日!
 
 皆の衆、テンションをあげて参るぞ。
 あの感動を!更にレベルアップを図ろう。
 「物語」と「現実」の狭間に「愛の涙」で埋め合わせる劇にしよう。
 名付けて、アングラ大衆演劇。
 片岡演劇道場は目と鼻の先にある。
 おじいちゃん、おばあちゃん、待ってて頂戴。
 軍歌でオドリ、昭和歌謡で唄い、只のリアリズム反戦劇ではなく、心を込めた<大衆演劇>で舞って見せましょう。
 いざ、公民館活動に新しい風を送り込め!
 地域もまんざら捨てたものじゃない。
 さぁ、お年寄りと団結しよう。
 紅い紅い花嵐を!

2004/09/14(火) 14日/咲希
6月14日に鈴太郎が死んで今日でちょうど3ヶ月です。
可愛かったなぁ。今でも鈴太郎のお墓を見るのはちょっと辛いです。
鈴太郎が死んだ時、ワタシは初めて心が傷つきました。
ある人が「動物は好きだけど死ぬと可哀想だから、飼わない。」と言っていました。
死ぬと哀しいけど、鈴太郎と共に暮らす快感と死んでしまった時の絶望は同じなんです。
沢山ワタシ達に感動を与えてくれた鈴太郎に、感謝です。
あと、鈴太郎!愛してるぜ〜!

2004/09/13(月) 何故、演劇をやっているのだろう?/山南
 長い間、演劇をやってきた。やってきたというより、いつも次の公演やイベントに向かって計画を立てたり、集団の問題点を考えたり、台本や演技のことを点検したり、制作(特に経済面や観客の動員や宣伝)で頭を痛めたり、合理的な稽古の進め方などを考え、実行してきた。
 キャリアは淡々と真っ直ぐに成長はさせてくれない。紆余曲折である。ある時は後戻り、立ち止まり、横道に逸れたり、全く無関係なところですごいエネルギーを費やして消耗しきってしまうこともある。

 ここまで来たら「好きだから演劇をやっている」とは言いがたい。
 「好きな事をやれていいですね?」と言われると「嫌いじゃないですから・・・」としか答えようがない。

 今日は、ふと立ち止まってみた。
 よくあることだ。

 この1週間で、他劇団の公演を2本見たり、TVのロケに出演したりして目まぐるしく<外の空気>に接することができた。
 夏休みの流山児事務所・九州ツアーから引き続き、今年は外部との関わりが拡がったようにも感じる。
 夢桟敷だけで閉じこもっていると見えないものが見えて来たようにも感じた。・・・それは。

 演劇をやる意味である。
 何故、演劇をやっているのだろう?
 はっきりと、簡単に答えが見つかってしまったのである。

 演劇は「私そのものではないか!」・・・
 個別な世界でもあり普遍的な世界でもある。
 他人から言われてもピンとこなかったことが、最近、やたらとピンと感じるようになった。
 私はまぎれもなく、演劇そのものになってしまっていたのだ。
 どこまで続く、劇団夢桟敷。
 何時、パンクしても怖くはない。
 振り向けば、若いエネルギーが押し寄せて来ているではないか! 

2004/09/12(日) 夜壷っくり/悠夢(1)+山南(2)
(1)

昨日、昼2時50分に出発しました。
・・・ベンツでした・・・
車に揺られる事4時間。うずめ劇場の公演場所に着きました。早く着きすぎたのでとりあえず夜食でも食べようと言う事で昔懐かしいラーメン屋さんへ行きました。
そこのラーメン屋さんで、「学生ラーメン」を食べました。その「学生ラーメン」は量が多くとても満足しました。そしてラーメンを食べたあと早速うずめ劇場の公演場所に行きました。
そしたらそこは、1時間前とはまったくの別の場所みたいな感じでした。客は多くなっているし、テントの外では祭りをやっているようなかんじでした。「あぁこれが昔の演劇だったのかぁ」と思いましたねぇ。
そして開場、そして開演・・・。
テントの中は蒸し暑く、人数も満杯でした。
劇の始まり方もなかなかよかったですね。
劇が始まって1時間くらい経って10分休憩がありまた後半が始まりました。そしたらナント、ナント、ナントジョー先生←(失敬)、アングラそのものの役者が出てきました。いや〜あれには感動しましたね。
そして劇も終わり外に出て思いました。
「「愛の乞食」本気で、受験以上にがんばろぅっと」
本気で頑張ろう、若さは若いけどそんな事言ってられないぞ!!!
「愛の乞食」乞う御期待!!!!!!(悠夢)

(2) 
 
 昨日からの5人組珍道中でした。
 副島・咲希・村上・悠夢と私の5人で「うずめ劇場」へ!
 ベンツ(副島所有)でアングラ・テント芝居へ!
 開演前の出来事です。時間があったので八幡駅前のアーケード街で「ラーメン屋」に入った。副島先生の“ふるさと”です。近所に中学時代の同級生がいる、ということで逢って来ました。酒屋の主人です。・・・昔はワルガキで!番長で・・・!笑って懐かしそうに説明している副島先生の顔が若返って見えました。
 
 演劇を観るのは旅も楽しい。
 うずめ劇場は元気がいい!この元気をパクリます。・・・久しぶりのテント芝居を満喫できた。おっとと、こちとらも負けちゃぁいられない。
 悠夢。
 中3にして「アングラ」理解は天才的と言っておこう!(山南)

2004/09/11(土) うずめ劇場「夜壷」/咲希
北九州までうずめ劇場の「夜壷」を観に行きました。
テント芝居を観るのが初体験でしたので、
とまどったりしましたが、得るものが沢山ありました。
開演前からテントの周辺はお祭り騒ぎでした。
ギターを抱えて唄っている男性。
火を振り回しながら踊っている青年。
怪しげな食べ物(にワタシは見えた。でも美味しそう!)を売っている異国人の男女。
真っ青なアイシャドーを施したお兄さんがちょろっと見えたので、
「あ、我々は観劇しに来たんだった。」と思い出しておりました。
開場前にうずめ劇場の主宰者ペーターさん(ドイツ人)と山南氏が会釈を交わしていました。
ワタシも第二外国語で独語を選択した身です。
ココは独語で…!「グーテンターク!イッヒ リーベ ディッヒ。ブリング ディー ツァイトゥング!」
なんて意味の無い事ばかりが頭を回り、出た言葉は
「初めまして。とても期待しています。頑張って下さい!」
…勿論日本語で。イッヒ ビン ヤパーナ〜。
「夜壷」は本当に面白かったです!北九州まで行った甲斐がありました。
生演奏と云うのも刺激になりました。役者さん達にも刺激を受けました。
テントが破れてマネキンが踊りながら舞台からとびだすし、
テントと云うかビックリ箱の中に居るみたいでした。
痺れちゃいますね。
村上君は痺れすぎて劇が終わってもしばらく立てませんでした。
(特に足に“痺れ”が来ていたから。)
しかし!「あ〜良かった。面白かった。又観に行きたい。」と思うだけでは駄目なのです、ワタクシ達は。
これを「愛の乞食」の肥やしにしないといけないのです。
肥料に!栄養に!ビタミンCに変えないと!!
うずめ劇場様、本当に楽しい思いをさせて頂き、お有難うございました。
色々と盗ませてもらいます。入場料2000円でいっぱい泥棒しちゃいま〜す!!!
気合が入りますね〜、「愛の乞食」頑張りましょうね〜
その前に「星砂がくる海」がありますね〜
なんだか火照ってきました〜…

2004/09/10(金) 夢現、テレビの仕事をする
久しぶりに天草の海を見ました。
白く泡立つ波を見ながら、『星砂がくる海』の劇中歌「苦界浄土」を思わず口ずさみそうになりました。
〜ざわめきたつ海に かるい吐き気誘う午後〜
あっ!いけない、いけない。今日はこのアングラなテンションはご法度の日。
というのも、本日はTKUのドラマ撮影の仕事なのです。
私は原田龍二さん演じる「森慈秀」という人物の母親役です。
今日は”おばあ”であってはいけません。

それにしても、原田龍二さんはテレビで見ている通りの人でした。
礼儀正しくて、二枚目で、背が高くて・・・。
でも、今日はミーハーになってる場合ではないのであって、
あくまでも1対1の役者としてここに存在していなくてはいけないのであって、
しかも、わたしは彼の母親なのであって・・・。
そうです。
わたしはしっかりと彼の眼を見つめながらこう言ったのです。
「おまえ・・・、どぎゃんしても出ていくとかい・・・」
嗚呼、万感の思いを込めて発したこの熊本弁!

私はテレビが苦手です。
細かくカット割りするので、気持ちもプツプツと切れてしまいます。
舞台のように一気にのぼりつめて行く昂揚感がなかなか味わえません。
シーンを撮り終えたあとも、何となく後ろ髪がひかれるような気分が残ってしまうのです。
それは多分、私が未熟者だからなのでしょう・・・。

でも、私はテレビの裏方さんたちの仕事を見るのは好きです。
カメラマン、照明さん、音声さん、メイクさん・・・
中には本当に職人さんみたいな仕事ぶりをする人がいて、それがとても面白いのです。

テレビって分業の世界なんだなと、しみじみと感じた一日でもありました。
でも舞台はそんな訳にはいかない。
役者は大道具もやり、照明もやり、音響もやり、メイクもやる、のです。
それも大変面白い。
明日からはまたアングラな気分で”おばあ”を演ります!!

2004/09/09(木) アングラ大衆演劇!/咲希
もう秋の足音が聴こえます。足音と云うかもう秋、到着!って感じです。
寒い!寒い寒い寒いよ〜!ノンスリーブではもう過ごせません。
でも秋はワタシの生まれた季節です。
ワタシが一番好きな冬の一個前の季節です。
今年は秋をたっぷりと愛してみようと思います。
月見なんてこの19年間した事が無いので今年やってみようと、今思い立ちました。
今日は「愛の乞食」の稽古はせずに「星砂〜」をしました。
もう公演まで時間があまりありません!
「星砂〜」は今まで何度も公演してきましたが、どうしてどうしてこんなに新鮮な感動を味わえるのでしょう。
今日も音響補助をしながら「・・ィィ・・・・・」と思ってました。
そして目じりからは乙女の涙が!
アングラ大衆演劇もなかなかのものよのぅ!
うひょー

2004/09/08(水) 書を捨て街に出た/山南純平
 今日は棟梁(とうりょう=方尾さん)とビル建ち並ぶ街に出た。
 熊本交通センターの近くで「宴会ができる店はないか」の下見である。・・・「あるわあるわ!大きな口を開けて、両手を広げて、さぁ寄ってらっしゃい、食べなさい、飲みなさい」と街中が手招きしている。
 昨日は台風で閑散としていたであろう下通りアーケード街もお祭り騒ぎだ。お祭りで溺れそうになる。商人文化の花咲き乱れる。

 何故、人は孤独(淋しさ)を感じてしまうのか?ふと、青年時代を思い出した。都会の騒動しさの中で思い出した。
 自分さがし・孤独を訴える青年たちを見るたびに<演劇をやってみないか?>と誘いたくなる。・・・外の騒動に巻き込まれることなく、内側から騒動を起こしていく衝動を演劇は要求するのだ。
 自分さがし・孤独はいずれ卒業するものだと考えている。卒業できない人の方が多いだろうが、演劇は卒業を早めてくれる。
 自分さがし・孤独では劇を表現するのに追いついて行かないからだ。その乾いた心の方がよく燃え易いことに気付くからだ。
 狂人が狂人を演じられないのと同様に、普通人が普通人を演じても、見る側はちっとも面白くないのである。
 
 街を歩いている田舎者に喝采を!
 今日は「書を捨てよ、街に出よう」の一日であった。 

2004/09/07(火) 台風18号/山南純平
 この一週間で2回も台風が九州に上陸した。
 先日は北陸で地震があり、浅間山も爆発した。

 天変地異。

 さぁ、どうする!・・・自然界が叛乱を起こしているのだ。地球で人類がおごり高ぶり、地球のエネルギーを使いすぎたり、中東やロシアで石油エネルギーの支配や所有をめぐり醜い争いごとしている間に、地球が怒っているのか、悲鳴をあげているのではないだろうか?

 今日の予定は天草でロケの筈であった。
 森慈秀という「天草に橋を架けよう!」と夢を実現した人のドキュメンタリードラマの収録に参加する日であった。
 ところが、台風の影響でその橋が通行止めになってしまった。
 何という皮肉なことだ。
 誰も憎めない。誰の故でもないのだろう。
 ハプニングはつきものだ。

 ・・・という訳で、今日は一日中、風の音に耳を澄ましていた。
 テレビのニュースは大半が「台風の情報」を流していた。
 風の音に混じりながら、イラクのバグダッドでの内戦やロシアの小学校爆弾テロも聞こえてきた。
 人が何百人も死んでいるのだ。
 
 この天変地異の兆しは何かを意味しているのではないだろうか?
 このような時代に私たちは「新・星砂がくる海」と「愛の乞食」の劇に取り組んでいる。・・・つながっている!
 私の直感が当たっていれば、今度の劇は現代という時代を写す拡大鏡の鏡であるのかも知れない。
 演劇は風でありたい。風は暴れることもあるのだ。
 今、内向的になりつつあるサブカルチャー(若者文化)に一つ、アバンギャルドで吹き荒れてみるか。

2004/09/06(月) TKUロケ/咲希
TKUで11月に放送される「森慈秀」のロケが天草であり、村上君と共に行ってきました。
台風の影響で熊本市内は酷い雨だったそうですが、天草はぽつぽつ降っていたくらいで、大丈夫だ、と思いました。
現場に着くと懐かしい方に逢いました。
夢桟敷が沖縄公演を実現させた時に、取材をしてくださったカメラマンに出会いました。
沖縄での体験を色々と思い出してみました。
暑かった。熱かった。イエーイ。
テンション上がります。
ワタシの役は天草四郎にすがる領民役で、天草四郎はhughさんと云う方でした。
山南氏から「もしかすると、hughさんは知人(カナダ人)の息子やもしれぬ。」との情報を盗み聞きしていたので、それを確かめるべく帰りの車の中で本人に確認をとってみました。
「否、違うよ。」即答でした。
一通り赤っ恥をかいた後、山南氏にカナダ人の息子ではない事を報告をしました。
すると「もう判っていた。」との事。
よく考えれば、カナダ人の血が入っていない事は一目瞭然だったんです。
どうも、ごめんなさひまし!

村上君はワタシよりも2時間程遅れてTKUに着き(彼の撮影が残っていたので)、台風を感じつつ無事帰宅しました。

2004/09/05(日) こふく劇場/坂本冬馬(1)+山南(2)
          (1)

こんにちは。坂本冬馬です。
今日は、宮崎まで、こふく劇場の「少女仮面」(唐十郎)を観に行きました。
初めて唐作品を見たのですが、とても面白かったです。
イメージが、マグマのようにグツグツと湧いてきました。
唐十郎って人は面白いなぁと、つくづく思いました。
次の「愛の乞食」のヒントになりました。
音楽とダンスも仲々良かったです。
今日は流山児Tシャツを着ていったのですが、こふく劇場の方にも、流山児Tシャツを着ていた人がいました。
面白かったです。
明日の試験の事を忘れさせてくれる劇でした。(冬馬)


          (2)

 劇団こふく劇場さま。

 朝9:00に熊本を出発。途中、「えびの」から宮崎自動車道に入った途端、豪雨で先が見えなくなりつつ、一路、劇団こふく劇場プロデュ―ス「少女仮面」(唐十郎・作/実広健士・演出)を観た!
 宮崎県三股町文化会館。

 こふく劇場さんの役者さんたちとは、鹿児島県大口市での「流山児事務所・ワークショップ」(8月1日)以来の懐かしい顔、顔、顔でした。
 実広さんとも17年くらい前の懐かし過ぎる顔。・・・1987年「劇的祭’87」で「ぐるーぷ連(実広さん主宰の劇団)」と「夢桟敷」の二本立ての公演を行なったことがあります。

 今回の劇は「顔」が重なり合いながら「少女仮面」を眺めていました。
 ラスト場面。重なり合うラスト。
 本当に演劇は面白いと実感しました。
 役者は贅沢だ。

 今後共、わたし共とのお付き合いをよろしくお願いします。
 九州でお互い頑張りましょう。

 11月はわたし共で「愛の乞食」(唐十郎・作)の公演をします。もし、見に来られましたら、夜、一杯やりましょう。・・・本日は良い刺激になりました。劇団員の村上、冬馬、香西も演劇をやる気マンマンになったようです。
 ありがとうございました。

 さて、次は9月11日、「うずめ劇場」の「夜壷」(唐十郎・作)を観に行きます。北九州です。夜の8時開演ということなので、1泊2日の予定で行きます。
 それぞれの劇を研究し、夢桟敷の唐劇を追求します。
 さてさて、夢桟敷の唐劇は?もう、技術では追いつかないパワー表現しか残されていない。一部に拘らず、全部を束にした愛の肉体劇とは・・?(山南)          

2004/09/04(土) トウマです。/坂本冬馬
トウマです。
今日の練習は、最初に「星砂が来る海」をしたとです。
殺陣(たて)をするシーンがあるのですが、最近、だんだん息が合ってきているような気がしとるとです。
トウマです。
実際に棒は持たないのですが、手に棒を持っているかのように、見える時が時折あるとです。
常にそのように見えたら成功とです。頑張ります。
トウマです。
そして、次は唐十郎の「愛の乞食」の練習をしたとです。
僕は状況劇場を見た事が無いとです。
状況劇場の匂いは想像するしかないとです。
今は、マッチの匂いでトリップしているとです。
トウマです。
明日は、宮崎のこふく劇場の「少女仮面」(唐十郎)を観に行くとです。
少しでも、唐の匂いをかぎたいとです。
トウマです。トウマです。トウマです・・・。(暗転)

2004/09/03(金) ふんばり節/咲希
「星砂がくる海」
お涙頂戴アングラ大衆演劇をするのは初めてです。
非っ常に楽しみです。今はオープニングを中心的に稽古をしております。
舞台が狭いので観客席全体を花道にしてお客さんの中をブンブン飛びまわります!
最近ワタシは夜盲症気味なので、いささか不安です。
レバーと人参を摂取するよう心がけようと思います。
脳の働きも悪くなってきてます。これには落ち込んでしまいます。
その場で行進しないといけない所を、前進してしまいます。
しかも何度も繰り返してしまうのです。
1人だけ前に出て「あ!」と気付いた時にはもう遅いのです。
そんなに目立ちたいの?
明日は絶っっ対に動きません。ふんばって行進しようと思います。

明日も鳥肌実を聴きながら柔軟しようかと思います。
だって体がよく曲がるんですもの。

2004/09/02(木) 自慢/咲希(1)+舞台マジック/山南(2)
          (1)
念願のアレを購入しました。
アレです。「ジャパンアヴァンギャルド」
ヴィレッジに入って一通り店内を見回した限りそれは見つからなかったので、
震える声で「あの、『ジャパンアヴァンギャルド』って言う本があるって聞いたんですけど…
あの、天井桟敷公演のポスターとか載ってて…
あの、横尾忠則のポスターとか載ってるんですけど…」
と店員さんに尋ねてみました。
そして、遂に!TSU・I・NI!ありました!購入しました!
嗚呼、ありがとう、「ワタシ、ニッポンダイスキヨー。ミンナ、アリガトネー。」
と心の中で誰とはなしにお礼を言っていました。
素晴らしい内容です。状況劇場の「愛の乞食」ポスターも勿論ありました。
この驚きと喜びを団員と共に分かち合う為に、自慢する為に、稽古場に持って行きました。
香西さんの瞳がギンギラギンに輝いていたので満足しました。
カバーに手垢が付いたので、後で磨こうと思います。

鳥肌実の『僕の夢』を聴きながら柔軟をしました。
気分が良いので普段に比べてより一層、体が曲がるような気がしました。
本当にロマンチックな気分です。お星様が素敵。
アタシ、今なら飛べる気がするの。・・・(咲希)


          (2)
 本日の稽古は打越公民館で「新・星砂がくる海」のオープニングをおこなった。・・9月25日本番当日も同会場である。従って、狭いステージで登場人物9名が立てるかどうか、位置確認やアクションなどの可能性を計算した。
 結論からすると狭すぎて<否>!困難である。・・困難であるが故にやりがいがある。役者が客席へはみ出して行けば良いではないか。
 舞台+客席=大きな舞台。・・である。
 会場全部が舞台である。
 役者と観客の一体感を作り出そう。
 本公演ではないと侮ってはならない。
 
 まさに演劇実験である。
 名付けて「アングラ大衆演劇」・・・観客はご老人ばかりである。堂々と胸を張って「お涙頂戴!」・・・それだけでは終わらないのがアングラ演劇の大衆化よぉ。
 この劇は年齢を超えて時間を超えて「敬老」イべントで「生きることの大きさ」を一歩も二歩も打ち出したい。もっともっと長生きして下さい。・・・そのために「戦争劇」で舞台からはみ出ていくのです。
 観客席の声を聴くために、この舞台は全部に広げる。
 出演者は主人公は、実はおじいさん、おばあさんなのです。・・・(山南)

2004/09/01(水) イマジネーション/咲希(1)+気合だ/山南(2)
                 (1)
ワタクシ達は宮原由香利女史(元劇団員)にチラシのデザインを依頼しています。
大分県と云う遠く離れた(?)地に住んでいる為、どうやってイマジネーションを植え付けようかと悩んでおりました。
そんな時、バイト先の先輩から耳寄り情報を頂きました!
「ヴィレッジヴァンガードに『ジャパンアバンギャルド』なるものがあるぜ〜」
ジャパンアバンギャルド―それは天井桟敷などの公演ポスターが少し小さいサイズで100枚も収められている画集らしいのです。
これにはテンションが上がります!
きっと唐十郎のポスターもあるはず!
コピーして宮原さんに送ろう!!
早速、最寄のヴィレッジに行って参りました。
ありませんでした。
即座に先輩と連絡をとってみると
「見つけたのは違う店舗だぜ〜」
…咲希、敗北…否、負けまい!
しかし来たからには何か手に入れようと思い、
とりあえず丸尾末広の漫画を購入し、上機嫌で帰宅しました。
明日は山南氏と共に“違う店舗”に行ってみたいと思います。
今夜のオカズは丸尾末広。
「いざ、赤き実を吸いたまえ!」(咲希)


                 (2)
 9月のイベント予定。

●9月5日(日)/こふく劇場(宮崎)
 「少女仮面」(作・唐十郎)

●9月11日(土)/うずめ劇場(北九州市)
 「夜壷」(作・唐十郎)

 以上の二つの唐十郎・作の劇を見に行きます。
 11月の夢桟敷公演「愛の乞食」(作・唐十郎)に向けて、劇団員にとっては大きな収穫になると思うからです。他の劇団から学べることは「泥棒になっても奪え!」・・・つまり「芸は盗むもの」であることを実行するチャンスでもあるのです。
 演劇にお金を使おう。投資しよう。この期間は九州を走りまわるつもりです。

●9月25日(土)
 「新・星砂がくる海」公演

 4ヶ月ぶりの公演です。このネタは2000年よりスタートした「1945漂流記」シリーズの10回目の公演になります。
 時間をかけじわじわと劇が一人歩きしています。ここまで来たら夢桟敷の代表的作品と言っても過言ではないかもしれません。
 今回は公民館活動の一環として「敬老会」で発表します。
 お客さんはお年寄りばかり。ほとんど戦争体験者です。果たして通用するだろうか?殻を破っていくのに良いチャンスだと考えています。
 演劇の力は年齢も時間も超えて響きあうものがあることを信じています。

 気合だぁ!元気だぁ!・・・を肝に銘じて、劇団夢桟敷は只今、進化中です。
 2004年の後半。意識的に社会にアピールしてみるか!
 さぁ、これより売り込むぞ!
 劇団員は育った。胸を張って売り込むぞ。(山南)  


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