稽古場日記
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2004/09/10(金) 夢現、テレビの仕事をする
久しぶりに天草の海を見ました。
白く泡立つ波を見ながら、『星砂がくる海』の劇中歌「苦界浄土」を思わず口ずさみそうになりました。
〜ざわめきたつ海に かるい吐き気誘う午後〜
あっ!いけない、いけない。今日はこのアングラなテンションはご法度の日。
というのも、本日はTKUのドラマ撮影の仕事なのです。
私は原田龍二さん演じる「森慈秀」という人物の母親役です。
今日は”おばあ”であってはいけません。

それにしても、原田龍二さんはテレビで見ている通りの人でした。
礼儀正しくて、二枚目で、背が高くて・・・。
でも、今日はミーハーになってる場合ではないのであって、
あくまでも1対1の役者としてここに存在していなくてはいけないのであって、
しかも、わたしは彼の母親なのであって・・・。
そうです。
わたしはしっかりと彼の眼を見つめながらこう言ったのです。
「おまえ・・・、どぎゃんしても出ていくとかい・・・」
嗚呼、万感の思いを込めて発したこの熊本弁!

私はテレビが苦手です。
細かくカット割りするので、気持ちもプツプツと切れてしまいます。
舞台のように一気にのぼりつめて行く昂揚感がなかなか味わえません。
シーンを撮り終えたあとも、何となく後ろ髪がひかれるような気分が残ってしまうのです。
それは多分、私が未熟者だからなのでしょう・・・。

でも、私はテレビの裏方さんたちの仕事を見るのは好きです。
カメラマン、照明さん、音声さん、メイクさん・・・
中には本当に職人さんみたいな仕事ぶりをする人がいて、それがとても面白いのです。

テレビって分業の世界なんだなと、しみじみと感じた一日でもありました。
でも舞台はそんな訳にはいかない。
役者は大道具もやり、照明もやり、音響もやり、メイクもやる、のです。
それも大変面白い。
明日からはまたアングラな気分で”おばあ”を演ります!!


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