稽古場日記
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2004/09/08(水) 書を捨て街に出た/山南純平
 今日は棟梁(とうりょう=方尾さん)とビル建ち並ぶ街に出た。
 熊本交通センターの近くで「宴会ができる店はないか」の下見である。・・・「あるわあるわ!大きな口を開けて、両手を広げて、さぁ寄ってらっしゃい、食べなさい、飲みなさい」と街中が手招きしている。
 昨日は台風で閑散としていたであろう下通りアーケード街もお祭り騒ぎだ。お祭りで溺れそうになる。商人文化の花咲き乱れる。

 何故、人は孤独(淋しさ)を感じてしまうのか?ふと、青年時代を思い出した。都会の騒動しさの中で思い出した。
 自分さがし・孤独を訴える青年たちを見るたびに<演劇をやってみないか?>と誘いたくなる。・・・外の騒動に巻き込まれることなく、内側から騒動を起こしていく衝動を演劇は要求するのだ。
 自分さがし・孤独はいずれ卒業するものだと考えている。卒業できない人の方が多いだろうが、演劇は卒業を早めてくれる。
 自分さがし・孤独では劇を表現するのに追いついて行かないからだ。その乾いた心の方がよく燃え易いことに気付くからだ。
 狂人が狂人を演じられないのと同様に、普通人が普通人を演じても、見る側はちっとも面白くないのである。
 
 街を歩いている田舎者に喝采を!
 今日は「書を捨てよ、街に出よう」の一日であった。 


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