稽古場日記
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最新の絵日記ダイジェスト
2007/04/01 劇団夢桟敷 稽古日記(1)
2005/12/31 瀧本誠を見ますよ。/咲希
2005/12/30 御挨拶/咲希
2005/12/29 2005年が終わります、もうすぐ/咲希
2005/12/28 大掃除/咲希

直接移動: 20074 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 月 

2005/02/28(月) 時にはカマトト娘のように/咲希
今日は血糊作成の為に使うシロップを買いに出かけました。
最寄のディスカウントストアでシロップを探すも見当たらず。
ボトルで欲しいのだけど、売っていません。
仕方なくオリゴ糖を買いました。オリゴ糖でも血糊は作れるのかな?

明日、ワタシは大阪に行きます。着くのは2日。
完成した舞台を見るのがとても楽しみです。
先発隊3人には本当に感謝してます。
やっほう。

●照明打ち込み。

尼崎ロマンポルノの代表・橋本さんと同姓の橋本女史、村里さん。近大の実行委員会の方々にお世話になりながら、照明機を天井に吊るす作業に取り掛かった。
私は高所恐怖症のためイントレには上がれない。伊藤さんと悠夢が吊る作業をおこなった。
今回の照明担当は尼崎ロマンポルノの橋本さんである。デジタル調光機にシュートを順番どおりに記憶させていく。
もうひとりの橋本女史は舞台美術の経験もありテキパキと仕事をこなしてくれた。何とお礼を述べればよいやら・・・。
とにかく、人の力を借りての仕込み作業である。
近大スタッフのご協力なくしては「愛の乞食」はなかったでしょう。

2005/02/27(日) 時にはかぎっ子のように/咲希
今日は朝から夕方まで稽古でした。
朝はワタシの汚声があまり出ず、情けなくも調子が悪いのです。
村上君と座長が小道具で足りない物を買いに出かけています。

大阪では舞台が完成したようです。
早くワタシも行きたいです。
唐十郎氏の写真(2月26日の写真)を見て心を躍らせています。
でも日程の都合上ワタシは逢えません。
く、悔しい。

熊本での稽古は今日で最後でした。
後は近畿大学に着いてからです。

●「唐版・風の又三郎」

昨夜は3時間半にも及ぶテント芝居「唐版・風の又三郎」を観る。尼崎ロマンポルノの劇団員3名(堀部さん、森田さん、千葉さん)が出演していた。
近大の学生劇団ではあるが唐氏も絶賛するほどの劇である。この数日後には夢桟敷か!やりづらいのう!と思ったのは私だけか?
伊藤さんと悠夢は何故かメラメラと炎を燃やしていた。
今日は会場であるアート館で平台を組み立てる。
宿泊所は未知座小劇場。

2005/02/26(土) 時には姑のように/咲希
先発隊の三人は唐十郎大先生に逢った模様です。
う、羨ましい。う、恨めしい。

ラストは最後の最後までどうなるか判りません!
合言葉は『現場で決めましょう』
アート館と稽古場じゃあ、何もかもが違いすぎます。

●フェス一日目

大阪南港着が朝の6時過ぎ。高速道路に乗ってマッシグラに近畿大学へ向かう予定が何故か関西国際空港方面へ。
反対方向である。
いずれ環状線にぶちあたるだろう、この予想が大はずれ。ひたすら湾岸道路は近大から遠のくばかりである。そしてUターンを決意し、東大阪を目指すがインター出口を乗り越してしまった。再びUターン。
苦労の甲斐あってか、オープニングシンポジュームでは唐十郎氏とお会いすることができた。
日本のシェークスピアである。
私の演劇の入り口が唐十郎氏であるならば出口のない<永遠の人>でもある。
こともあろうに、写真を撮らして下さい!とミーハーのように顔を緩めた私です。
ミーハーの気持ちが良くわかります。

2005/02/25(金) 時にはふきのとうのように/咲希
昼過ぎに山南氏、伊藤さん、悠夢はトラックにのって旅に出ました。
目指すは東大阪、近畿大学。
大分からフェリーに乗り瀬戸内海を渡ります。
船ではエチオピア人と一緒らしいです。
そんな事実を突きつけられた後に、この写メールを送って来たものだから、
一瞬、手前のぼうやがエチオピア人かと思いましたら、悠夢でした。
撮影者:伊藤匠氏 被写体:山南純平氏 悠夢

●トラック隊
別府港発を大分港と間違えるし、前途多難の様相。しかし、フェリーの中ではビールも飲めたし、お風呂にも入れて大満足の夜であった。

2005/02/24(木) 最後の全体稽古/山南
 「ここは朝鮮キャバレー、豆満江(ズマンコー)よ!」とは言っても、全くの素舞台である。
 椅子とテーブルしか置かれていない。
 
 この奥には怪しげな部屋があり、手前にはキャバレーの提灯や看板が並び、薄汚れた便器がある。
 窓から眺めるネオン街。そして、裏には潮の香のする港の気配。
 ・・・という設定で稽古は進めてきた。
 何もない素舞台で想像力を働かし「あるもの」として役者たちは動いている。
 
 今日が最後の全体稽古であった。
 明日から3人が抜ける。先発隊で大阪・近畿大学に乗り込む。
 大阪の会場でイントレを組み立て、梯子や看板壁などをレイアウトすることになっている。
 いよいよ「愛の乞食」は眼前に迫ってきた。
 今日をもって、私の漂流日記も熊本に戻ってくるまでは停止する。

 あとはドキュメントをノートに綴ろう。

2005/02/23(水) 時にはマクベスのように/咲希
昨日、布を買おうと思って下通りのマキノに行ったら、閉まってました。
座長に『火曜は休みだって決まってるじゃないか。』と言われてしまいました。
明日こそは買おう。

今日は音響中心の稽古でした。
一部を抜いて通してはみたものの、今のところ2時間を越えそうです。
今、調整中です。
そして風邪が治りました。3日前に治ってました。ワタシ強いです。

昼間ジャストを見ていたら、美輪明宏さんが出てました。見入ってました。
質問があります。
モロッコで手術したのは美輪明宏さんですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 「時には〜のように」って意味不明だが、イメージは拡がる。ところで「マクベス」って何?まっ、良いか!「わたしはマクベスなんか知らない」という演劇人が大好きだ。
 ところで写真は悠夢が「明日から期末テスト!」と告白されて、劇団員一同固まっている様子です。・・・高校生たちは試験に入っていることは知っていたが、ブルータス、お前もだったのか!
 今日から悠夢のことをブルータスと呼ぼう。(BY山南)

2005/02/22(火) 流山児祥氏トーク参加/山南
 先日まで「盟三五大切」中国・イラン・ロシア一ヶ月間に渡る世界ツアー公演をおこなっていた流山児事務所の代表(演出家)流山児祥氏が3月4日「愛の乞食」終演後にアフタートークをして下さることになった。
2月には伝説となった流山児処女作「夢の肉弾三勇士」、3月には「ハイライフ」東京・名古屋・大阪公演の超多忙な稽古スケジュールを縫っての参加である。しかもトンボ返りの予定だと聞いて、私たちは大変恐縮しています。

 今回の近大「唐フェス」は日本の演劇では大きな潮流となった「新劇」以降の「小劇場の点検」をする歴史的なフェスティバルだと思います。
 唐十郎氏をはじめ、西堂行人(演劇評論家・近畿大学教員)氏のコーディネイトによる新宿梁山泊/南河内万歳一座などのトークも楽しみです。また賞取り王・坂手洋二氏のトークも決まりました。
 
 夢桟敷「愛の乞食」大阪公演は歴史的な渦に立ち会うことになるでしょう。

2005/02/21(月) 忙しいと言ってはおられない/山南
 村上精一君と西原村の乗馬クラブの倉庫に保管してある大道具を取りに行った。
 ここは舞台監督兼役者兼ダンサー?でもある西岡さんの仕事場でもある。
 昼食は西原村のジョイフルで399円のランチを摂る。
 公演間近になっていることを実感してきた。
 
 帰りに棟梁(方尾さん)の家に立ち寄ると、舞台にレイアウトする竹梯子の製作で汗を流していた。
 彼は大阪には仕事の都合で行けなくなったが、行ったも同然の同志である。彼なくしては今の夢桟敷はない。
 
 高校生たちは期末テストに突入してきた。みんなが忙しい。
 不平不満も言わず、劇団員たちは頑張っている。

2005/02/20(日) 時にはおフランス人のように/咲希
今日はなんとまっちゃんの誕生日です。17才になりました。
青く、そしてほろ苦い、されど甘酸っぱいセヴンティーンです。
村上君が手作りケーキを持って来てくれました。
村上君のお母さんの手作り饅頭も持って来てくれました。
お腹いっぱいです。昼から夜の稽古に元気を与えてくれます。
伊藤さんのお知り合いの方(元フーリッシュボーンズ劇団員)が稽古を見学に来ていて、更に差し入れまで頂きました。
食べるのに忙しい日でした。

ラストは変更に変更を重ねてコンパクトにまとまらないようにしてます。
もっと猥雑に!が口癖の山南氏です。

2005/02/19(土) 時にはジーニアスのように/咲希
ワタシの鼻がぐすぐすするのは、花粉症のせいだと思っていました。
ワタシの喉が痛いのは、発声が悪いからだと思っていました。
しかし、違いました。風邪です。
風邪をひいたのは1年と2ヶ月振りです。バカは風邪ひかないって云うけど、そりゃ反対です。
こんな時期に風邪をひくワタシが大バカです。
多分、悠夢からうつされたんだろうけど、ワタシは誰にもうつさないように努力します。
そして早く治るように頑張ります。風邪が治るまで禁煙します。
今日はもう寝ます。

 風邪には・・・/山南

 風邪には手洗い、うがいを忘れずに。
 睡眠と栄養をとることも大事です。風邪ウィルスは疲労した身体が大好物のようです。
 本番前の役者は<お疲れ筋>ですが、未成年者はタマゴをたっぷり食べましょう。大人は酒を飲みましょう。 

2005/02/18(金) 時にはユアンマクレガーのように/咲希
最近、熊日新聞のテレビ欄から3ページ目を見るのがワタシの日課になってます。そこに何があるのか。『スギ花粉情報』です。花粉症にとっては三面記事より大切です。でもあまり役に立つものではありません。今日も少な目と書かれていたのに、鼻がかゆいです。目がシュパシュパします。マスクと眼鏡は必需品です。でもマスクをすると眼鏡がくもるし、マスクを外すと花粉対策にはなりません。打つ手は薬しかありません。去年の『愛の乞食』の稽古は悲惨でした。まさか秋に花粉症になるとは夢にも思っていませんでした。今回はそうならないように、ぬかりのない備えで東大阪に行きます。へっぷし。

2005/02/17(木) 時には現代っ子のように/咲希
ヤバイです。山南氏が『癌』です。
↑これはあくまでも彼自身の素人診断です。でも稽古中に生汗がだらだらと出てました。
そう言えば、昨日は『肺に穴が開いているようだ。』と苦しそうでした。
今日の稽古で『死ぬなら俺は近畿大学と劇作家大会が終わってから死ぬ。』
と言っていましたが、ワタシは劇作家大会が終わってからも、これからの活動を楽しみにしているのです。
今年の暮れに予定されている『ねじ式』公演を楽しみにしているのです。
劇団員の思いを汲んで、氏は自ら奮い立たせていました。

写真は山南氏の携帯で撮ったものです。電話は慣れたようですが、
未だ電子メールを怖がっているみたいです。

 心配ご無用!です。by山南

いやーっ、生汗タラタラでした。・・・
 これより2週間、ラストスパートです。
 最高の舞台になりますよ。 

2005/02/16(水) 時には宝塚ジェンヌのように/咲希
山南氏は劇作家大会の会議へ。ワタシ達は稽古場へ。
香西さんとワタシは「宝塚歌劇団を上回る」と暗黙のうちに約束しました。
す〜みれのは〜な〜 さ〜く〜ころ〜…

村上君と香西さんが髪の毛を脱色していました。
彼等はまだ何色にするか悩んでいます。

風邪ひきさんがちらほらと見え隠れしています。
これでインフルエンザになったらひとたまりもありません。
風邪薬を早目に飲むのも一つの手ですが、「ルル」は効かないのでやめましょう。
ワタシは風邪より花粉の方が怖いです。

2005/02/15(火) 走り回る/山南
 朝より「ふりーだむ」で会議。
 「ふりーだむ」とは不登校の生徒さんたちが登校するフりースクールの場所の名前である。
 副島先生が専任スタッフとして働いている。
 ここで、劇団員4名が集まり「劇作家大会・よかもん市」の進行状況の確認をおこなった。
 「ふりーだむ」にはお役にも立っていないのに、我が家のように使わせて頂いている。お役に立ちたい。・・そう思っているのだが、お世話になってばかりで申し訳ない。
 
 午後は村上君・咲希・私とで小道具の仕入れへ行く。
 100円ショップや古道具屋などが仕入先であり、時々、掘り出し物に当たることがある。今日は3打数1安打なり。
 その後、旧宿場町の大津町へ走り古着屋さんへ。ここは定休日で残念、空振り三振アウト!
 となり町(菊陽)に住む棟梁を訪ねて<竹>を取りに行く。
 この竹を大阪に持って行くのである。
 棟梁は昨年末より<竹のアーチスト>となっている。試作も大詰めである。

 本日は徹夜の状態で動いたものだから、ひらめきがなく頭の回転の鈍さをひたすら走り回ることでフォローした。
 ところで、村上精一の髪が脱色されていた。家庭崩壊?にならなければ良いのだが・・・!まっ、心配は無用だろう。
 私は天然の脱色、銀髪である。シルバーよ。シルバー!

2005/02/14(月) 土俵際でドッコイショ/山南
 公演が近づくと周りのことが見えなくなる。
 こんな生活を26年も続けてきたのか?
 よくもまぁ、パンクしなかったものだ。・・・そんなことを思っている場合ではない。
 問題は「愛の乞食」ラスト場面である。
 今度のフィナーレは<破天荒>か<センチメンタル>で閉めるか?土俵際で踏ん張っている感じだ。
 サラっとさわやかに終わりたくないことだけは決まっている。
 
 唐戯曲には路地裏と海の向こうにある大陸が同じ画面に映し出されているから、演る側は気絶しそうになる。
 肉体に<現実>と<虚構>を同時に刷り込んでいかなければいけない。理屈でまとめるのは簡単だが、肉体を見せる方は容易ではない。
 評論家が「今のは60点!」と評価できない<仕組まれた罠>が戯曲にあることを感じてしまった。
 
 演劇は罠である。
 落とし穴に落とさなければ、お客さんは納得しないだろう。
 合法的な詐欺である。騙さなければならない。
 薄っぺらなリアリズムの限界は自然な演技を追及するあまり、日常の劇的事件には追いついていけない。
 今という時間を追い越して演劇そのものの中に<事件>のマボロシを形にして行った唐十郎さんは、やはり革命家であった。
 
 ならば、<破天荒>と<センチメンタル>は同じものとして打ち出してやろう。
 「愛」と「暴力」を踊って歌ってみようか!

2005/02/13(日) ま〜だだよ。/山南
 唐十郎のハードルは高い。
 ラスト場面は<音>と<絵>のメドが立った。
 
 海である。
 しかし、説明はしたくない。説明がくどい芝居に興ざめしてしまうからである。
 海が燃える。
 
 この場面のための小道具の発注が終わった。座長がヤフーオークションでセリ落とした。
 850円!+郵送料
 ゲストの伊藤さんの衣装も揃ったようだ。予定価格の半値以下。
 小道具・衣装もメドが立ってきた。
 あさって火曜日には道具の大半が揃えられるだろう。
 まだまだ、最後の詰めまで息が抜けない。
 これでいいのだ。

 今回の演出は集団の力が現れることになった。
 いきなり<オーム>がとんでもないものに変わってきた。
 発案は座長。
 これでいいのだ。 

2005/02/12(土) まだまだ!/山南
 ラスト場面が決まらない。
 それはラスト前の場面で盛り上がりすぎているからである。
 それを上回らなければならない。
 さて、どうしようか?
 
 テント芝居(野外公演)であれば、まずこうするだろう。
 ステージ奥のカーテンが開くと、燃える大八車が見ている客席へと突進して来るのである。
 テントに炎が移らんとするその瞬間、天井から水が洪水のように落ちてくる。
 登場人物たちも客席もずぶ濡れになりながら、歌を唄う。
 
 大八車とは海賊船である。朝鮮海峡を漂流し続けた幽霊船である。
 「海は燃えているか!」
 
 さて、どうしようか?
 ぎりぎりまで謎を残したまま、ひらめいていくしくない。
 「わかりやすさ」の劇から「衝撃」の劇を目指そう!

 今、劇団員とともに唐十郎の<夢の暴力>へ立ち向かっています。

2005/02/11(金) 今日は何の日?/山南
 今日も稽古の日です。

 今日は朝から「劇作家大会・よかもん市」と「劇団の制作」のふたつに分かれて会議をおこなった。
 「よかもん市」は熊大演劇部と夢桟敷で担当しており、熊大からは田中さんと桑原君が毎回、会議に出席している。
 夢桟敷からは、イベントのノウハウを良く知っている山田島教授!(今日から教授と呼ぶことにした!)とサポートのプロ・副島先生、村上君と私。
 「劇団の制作」会議・・衣装や小道具などの会議は咲希をリーダーに香西・冬馬・悠夢の4名でチェック表などを作る。

 午後からは「愛の乞食」の稽古に突入。まさに突入である。
 ●松●ちゃんの「熊本弁」でおこなう場面では笑いが止まらなくなった。「肥後にわか」に一歩接近か?アングラ肥後にわか。
 香西佳耶の「タカラヅカ」も面白い。
 もしかして、「タカラヅカ」をこけ下ろしているのではないか?
 伝統90年の芸を高校1年生の少女が!・・・でも、面白い。
 今日の稽古は熊大生の桑原君が最後まで付き合ってくれた。
 田中さんは、夕方より飛行機で東京へ行くという。

 ところで今日は何の祭日であったのであろうか?
 まったく話題にもならないまま、今日は今日とて「稽古の日」であった。
 公演までアト20日である! 

2005/02/10(木) スタッフ&ゲストの力/山南
 大阪行きは劇団員全員で行けるわけではない。
 仕事の都合や学校の関係・もうひとつのイベント固めで居残り組みがいる。
 今回はその穴埋めとしてゲスト(客演)や外部スタッフに協力して頂くことにしている。
 
 ひとりは元・フーリッシュボーンズの伊藤さん。
 彼は○ザ・ガードマン(注)〜何故か「おどる捜査線」オダユウジ役になっている〜として出演する。
 格闘の場面では振付までつけてもらっている。
 また、熊本大学演劇部のカワヂ君には音響操作を担当して頂く。
 大阪の現地では尼崎ロマンポルノの橋本さん、村里春奈(元・劇団員)にもスタッフ協力(照明操作)をお願いする。

 居残り組みの棟梁は美術制作で奮闘中であったり、副島先生や山田島さんは「劇作家大会・よかもん市」の専属スタッフとして体制を固めてもらっている。

 劇団総力をあげて!以上の体制なのである。
 大阪公演までアト20日余り!
 面白い劇に仕上げましょう! 

2005/02/09(水) カレンダー/山南
 「カレンダーばかりが古くなっていく僕の下宿」
 田口役(坂本冬馬)の台詞である。
 
 今日は夢桟敷と熊大演劇部で「劇作家大会・熊本」の「よかもん市」部門会議を県劇でおこなった。
 約一時間半。
 確認事項を山田島氏が進めて行く。
 出店社募集・選定に必要な書類を作成するのも大変な作業である。
 誰からも苦情がこない「熊本らしい」名産品は、義理も人情も関係なく決まっていく。
 考えてみれば、面白い部門を担当したものだ。
 熊本の美味しいもので「演劇」のイベントを盛り上げる。これぞ「祭り」の真骨頂というものだ。

 大阪公演も目の前に近づいて来た。
 こちらはひたすら劇を作って持って行くだけである。
 近畿大学の実行委員会では今、てんやわんやの状態ではないだろうか?
 照明・音響機材の借用願いを約束の期日より遅れて提出してしまった。事務手続きで足をひっぱってしまい反省しきりである。

 という訳で、うちのカレンダーはスケジュールの書き込みで汚れ放題になってきた。
 2月末〜3月21日までふたつの大きなイベントを経験する訳だが、その後の活動に向けてもそろそろプランニングを具体化していかなければ!
 春の夢桟敷はサクラサク!満開。

2005/02/08(火) ショーケン/山南
 TVワイドショーでショーケンこと萩原健一が恐喝未遂で逮捕されたというNEWSが入った。
 
 ショーケンと言えば『傷だらけの天使』『太陽にほえろ!』『前略おふくろ様』……といった国民的テレビ・ドラマにおける好演、そして超人気GSバンド、ザ・テンプターズのヴォーカリストとしてあまりにも著名な萩原健一。

私の好きな俳優のひとりである。
 役にのめりこむ!あの姿に惚れてきた。
 今やタレント・俳優は善良な市民として国民の模範となるべき存在であらねばならないようだ。
 暴言を吐いてはならない。

 私も気をつけよう。これまで何度「殺すぞ!」と言ってきたことか。
 これも立派な恐喝未遂ではなかったか。
 明日から真ん丸い顔でニコニコと稽古に励もう。
 いつ、逮捕されるかわかったものではない。

 ところで、座長が「愛の乞食」のラスト場面は海を作ろうと言い出した。・・・夜も眠れないくらいに考えているのだ。
 海です。
 座長ののめりこみ方もショーケンと似ているのではないか。
 「海を作らないと殺すぞ!」と言われてみたいものだ。
 劇世界にのめりこむとは、日常の感覚では暴力をも肯定する懐の深さがなければやっていけないものだと考えている。

 果たして、丸くなって劇は作れるのだろうか?それの方が心配になってきた。 

2005/02/07(月) いよ〜ッ、ポン!/山南
 久しぶりの昼食会であった。
 場所はジョイフル菊陽店。棟梁と咲希と私で美術などのプランを練った。
 一応、会議のつもりで集まったが、携帯電話でのメール打ちの講習会になっていた。講師は咲希。生徒は棟梁と私である。
 親指が思うように動かない。えーい、面倒くさい!電話で話した方が手っ取り早い!しかし、ここはガマンガマン。
 私の受信音(着メロと言うらしい)は歌舞伎の「いよ〜ッ、ポン!」である。
 先日の会議の席上、マナーモードにしていなかったのでこの「いよ〜ッ、ポン!」が会議室で突然鳴ってしまった。
 私がふざけて口ずさんだと思ったらしく、みんなから白い眼で睨み返された。
 「・・・ということでよろしいでしょうか」と議事進行がいったところで「いよ〜ッ、ポン!」である。タイミングが良すぎたのだ。
 そんなことを言う私にみられても不思議ではない!といった空気である。
 
 とにかく昼食会では棟梁の「竹ばしご」のプランで次回公演「愛の乞食」はレイアウトすることに決まった。
 「いよ〜ッ、ポン!」

2005/02/06(日) 時には母のない子のように/咲希
冬馬が昨日携帯を初めて買いました。とうとう冬馬にもIT革命がやって来た!
山南氏よりものみ込みが早いです。

踊る大捜査線のサントラをレンタルしました。
一度も見た事が無いのですが、CDを聞くと「あ!懐かしい!」と思ってしまいます。

まだまだ荒っぽいですが、熊本公演よりどんどん面白くなってます。
もっともっと磨きをかけて大阪に行きます。
伊藤さんと悠夢のやりとりが楽しいです。すっごい楽しいです。

2005/02/05(土) 時にはくしゃみギャルのように/咲希
今日、今年初めてワタシの鼻が雄しべを感知し始めました。
O・SHI・BE!憎き杉花粉の源です。
同仁堂の『花粉コーナー』で得た知識ですが、4月には5種類もの杉花粉が舞い散る踊るそうです。
バレンタインで結ばれた男子女子には美しい春ですが、
花粉症患者にとっては地獄絵図の春です。こんな体で一生懸命生きてます。

今日はまっちゃんがさっそうと高校の制服で稽古場に登場しました。
瞬時に紳士淑女の目を奪いました。
思わず、ハァ…とため息をついてしまいます。

稽古では、山南氏のイマジネーションが爆発してます。
みんな爆発してます。演劇も爆発だ。

2005/02/04(金) 時には幼児のように/咲希
満州です!万寿シャゲです!アジアの恋人です!金歯をシックに盗みます!
オードリーヘップバーンが永遠の妖精なら、万寿シャゲは豆満江の妖精です!

オープニングでは昭和歌謡のリズムに合わせて踊ります。
今日だけ西岡さんの隣で踊りました。西岡さんの存在感に圧倒されます。
西岡さんは『おやじダンサーズ』なんて言いながら笑っていましたが、
パパイヤ鈴木もたじろぐ踊りっぷりです。
剃刀のようなキレの良さと、落ち着いた眼差しを兼ね備えています。
山南氏も大絶賛です。

昨日に引き続き、伊藤さんが悠夢と座長に立ち回りの稽古をつけてくれています。
伊藤さんの身が軽いです。『ひょんひょん』って効果音が聞こえます。
踊りの身のこなし方も又然り。

2005/02/03(木) 時には主婦のように/咲希
ワタシの通う学園大は数日前から春休みに入りました。
のんびり金魚を見てます。金魚って、ワタシの想像以上に頭が良いのです。ワタシが餌袋に手をのばすと、金魚は水面で待っています。愛着がわきます。
でも金魚の口元が気持ち悪くて、あんまり見ていられません。

午後は『仁義なき戦い』のビデオを見ました。おじき・あにき・ねえさん・義理・人情・菅原文太。菅原文太!急激にシナプスが働いた感じでした。シナプスと言っても、ガンダムのシナプス艦長じゃありません。

唐フェスまで後26日ですよ。2月は日にちが少ないので、ピャッと過ぎていきますね。ピャッと。
稽古場が寒いです。
悠夢と座長は、彼らの格闘シーンを伊藤さんにつけてもらっていました。村上先生を筆頭に恋のフーガの振付を確認しました。
そうすると、稽古場が暖かくなります。

写真は左が悠夢、右が村上先生です。

2005/02/02(水) 照明プランニング/山南
 近畿大学より音響・照明機材の貸し出しリストがFAXで送られて来た。
 それを眺めながら、過去の県外公演の修羅場を思い出していた。
 大体、私共は劇場ホールでは公演しない。従って、劇場側に備わっている機材など地元以外では使った経験がない。
 照明機材といっても缶詰の空き缶に100W球を埋め込み、天井に吊るしたり床に置いたり、何とも原始的な方法で「手作り」を楽しんできた。
 それは「常識」への抵抗であると同時に公共ホールの運営のあり方に対する疑問から、このような「手作り」の形が定着してきたとも言える。
 光量や機材の数が圧倒的に少なく、それ故に「影」が舞台に現れてくる。プロの照明マンに言わせるとお粗末なシューティングなのである。
 しかし、私にしてみればそのお粗末さが意図的なのである。
 100年の昔、ドイツ表現主義による劇映画が「影」を取り入れていったように、私は「影」も演出の一部だと考えている。
 
 一度、山口県宇部市で公演をした際も舞台は影だらけであった。
 タイトルは「カリガリ博士復活」。まさにドイツ表現主義を意識していた。
 唐十郎さんも初期の頃、自転車を漕いで発電を行なっていた話は有名である。
 この精神だけは忘れたくない。
 
 さて、貸し出し表を眺めながら、私は今、ある企みに燃えてきたところだ。
 会場は「アート館」と名付けられ基本的にはフりースペースである。
 可能であれば照明機材を天井に吊るさず、2階手すりに集中的に固定して一方向のみからシュートすると、影が一定方向ばかり出てくるのではないだろうか。
 伸びる影の先が「愛の乞食」たちの夢の国なのである。
 ふふふ、まだ計画中である。

2005/02/01(火) 目先を追う!/山南
 大雪警報にも拘らず、熊本市では雪は積もらなかった。
 只、寒いだけである。底冷えのする寒さである。こんな寒い日はサウナに限る。肉体を燃やしてどっと汗を流したいものだ。
 今日は松尾温泉に座長と行った。
 大広間で大衆演劇ならぬ演芸(コントなど)の契約をするつもりであったが、昨年の暮れでマネージャーが辞めてしまったらしい。
 持ち掛けられた企画をどう対処すればよかとね。
 まっ、棚からボタ餅にカビが生えていたと思えばどうということはない。
 
 いよいよ2月に入った。
 大阪公演の準備が大詰めになってきた。平行して「劇作家大会」の雑務にも追われるであろう。
 まずは大阪公演「愛の乞食」の仕事をリストアップしておこう。

@交通予約。第一便〜三便までのフェリー/飛行機/レンタカー。
A大道具製作/運び易いようにパーツを作成する。
B照明図/持ち込みについては配線図を含む。
C近畿大学よりレンタルするものをチェック。
 (ピアノ・和太鼓・ドラ/イントレなど)
D音響・照明の進行表。
E小道具・衣装

 2月5日(土)までには完了の予定で進める!


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