稽古場日記
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2005/03/14(月) 頭がスースースー/山南
 今日は朝から台本に取り掛かる。
 古い台本「1945漂流記」を引っ張り出し、新たに書き換える作業ではあるが、既に2000年から10回ほど公演しており進化し続けているものである。
 初演から5年経過すると、題名も原作である「星砂がくる海」に戻ってしまった。もともと下嶋哲郎氏の絵本から取り上げた題材ではある。 戦争劇のリアリズムを幻想的なものへ変えていく意味は、演劇は只の伝達や情報表現ではなく、もっと独自な世界であると直感しているからである。
 役者の肉体を通して時間を行ったり来たりすることは、台本を組み立てていく上で発見の連続である。
 これはリーディング(読みもの)ではない。
 非戦・反戦・平和への願いを語る劇ではないのだ。
 
 戦争は残酷である。
 舞台では、その残酷さを表現するために<虚構を生み出す>新たな装置が要求される。
 今度は「砂」「骨」そして「血」を映し出す装置を発明しなければ・・・。
 暗黒のオドリも作ろう。
 
 髪の毛を切った頭がスースースー。
 風通しが良い。
 只今、脳みそに電灯の明かりが灯っている。

(写真は売名の顔、実は自分を気に入っているのである。) 


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