|
2005/05/10(火)
知覧特攻隊
|
|
|
遺書
「俺が死んだら、何人泣くべ。」(北海道・前田ーー)
「地獄の閻魔王よ、帳面を拡げて待っておれ。」(岐阜県・大橋ーー)
「神国日本万歳 大日本帝国万歳 皇軍戦闘隊万歳 見敵必殺 体当たり撃沈」(三重県・後藤ーー)
「あんまり緑が美しい。 今日これから死にに行く事すら忘れてしまいそうだ。 真青な空。ぽかんと浮かぶ白い雲。 六月の知覧は、もうセミの声がして夏を思わせる。 作戦命令を待っている間に、小鳥の声がたのしそう。 『俺もこんどは小鳥になるよ』 日のあたる草の上にねころんで、杉本がこんなことを言っている。 笑わせるな。 本日13時35分。 いよいよ知ランを離陸する。 なつかしの祖国よ、さらば。 使いなれた万年筆を“かたみ”に送ります。」(富山県・枝幹ニ)
「知覧特別攻撃隊」村永薫(編)ジャプランブックス
薩摩半島の知覧にオキナワに向けて飛ぶ特攻基地があった。 戦争末期には、もう完全な飛行機をつくる力はなかった。木製でジュラルミン張りの機は、まるで「紙ヒコーキ」ではないか。 死を覚悟した青年たちは何も恐れるものはなかったのでしょうか。 今、「星砂がくる海」演劇公演に取り掛かっています。 アンチ・リアリズムがオキナワの神様を蘇らせ、現実にあった沖縄地上戦を内乱の劇へと虚構化します。 演劇の力は時を越え、空間までも越えていきます。 スーパー戦争劇とは!涙がとまらない! ・・・山南
|
|
|
|