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2005/08/15(月)
星砂がくる海U /坂本冬馬
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ついに、ついに「星砂がくる海U」の熊本公演まで一週間をきりましたよ。 はじめてカンカラ三線を手にとったあの日が懐かしく思い出されます。 あれは、まだ僕が「愛の乞食」の影響で金髪だった頃でした。 あの時は、人口皮の三線を買うか、カンカラ三線を買うか本当に迷いました。 音は絶対に人工皮の三線の方が、おっきい音が出ますしカンカラ三線よりかは良い音が出ます。 しかし、人工皮の三線は、カンカラ三線と比べると3,4倍の値段がします。 ですが、カンカラ三線の歴史を知った時、迷える心はどこかへ吹き飛びました。 カンカラ三線の歴史は、第二次世界大戦中にさかのぼります。 その当時、どの家庭にも一家に一棹は三線がおいてありました。 そして、地上戦が始まり、三線の棹と馬だけとって他の荷物と共に逃げ出したのです。 捕虜となって捕まった人々は、希望もなく暗い日々を過ごしていました。 そんな時、どこからともなく三線の音が・・・。こんなところに三線なんてないはず・・・。 家から持ち出してきた棹と馬を使って、食料を入れてあった缶カンと、パラシュートの紐をつかって、カンカラ三線を作った人がいたのです。 どんなに過酷な状況でも島民の真っ直ぐに音楽を愛する心。すばらしいですね。 カンカラ楽団は、そんな戦争中の島民の亡霊を肩にしょって生きています。 観に来てください。
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