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2007/08/02(木)
ことばお兄さん
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はあーあついあついあつい。…ってこの前もこの出だしで書きましたね。ワンパターンですみません。
気を取りなおして。最近、ファーストフード店などで、「ご注文は以上でよろしかったでしょうかー?」と聞かれることがよくあります。 もうすっかり慣れてしまいましたが、最初にこの表現を聞いた時、確か5年ぐらい前、近鉄の難波駅構内のコーヒーショップだったかと思うのですが…、すごく違和感があったのを覚えています。なぜそこで過去形!? 当時は関西独自の表現なのかなと思っていたのですが、それからあっという間に関東を席巻、今では当たり前に聞く表現となっています。本当に関西から広まったのかどうかはわかりませんが、どうなのでしょう。
もう一つ、最近気になっているのが、若い人中心に使われる語尾に「ね?」を付けて同意を求める表現。「凄くね?」とか「ヤバくね?」とか。 これって、最初聞いた時、東北弁か!?と思ったのですが。田中義剛あたりが言っても違和感無さそうじゃないですか。「この牛、凄くね?」って。言わないか。
私の分析では(的外れだと思うけど)おそらく、地方出身者が東京で、こうした表現を広めているのではないかと思うのです。かつては、上京してきた学生などは都会の者にバカにされないように、方言を必死に隠して標準語をしゃべっていたものです(だと思う)。しかし、もはや東京に東京出身者などいないと言われる時代。東京で様々な地方表現が交じり合い、それが「東京で流行っている表現」として地方に逆輸入(?)される。かくして、標準語だか方言だかわからない言葉が日本中に蔓延していくわけです。 方言自体は、それぞれの土地に根付いたいいものだと思うし、残すべきだと思うのですが、なんかそれがごった煮状態になっていくのは、うーん…どうなのかなあという思いがします。
思えば、横浜方言だという「じゃん」もいまや全国区です。ちなみに横浜出身の私の母、60過ぎてもじゃんじゃん言っています。しかし、全国区となった「じゃん」と、昔ながらの方言「じゃん」では、微妙にニュアンスが違うような気がするのです。なんか前者が相手に同意を求めるのに対し(前述の「ね?」に近い感じ)、後者はもっと断定的(「〜じゃないか」といった感じ)と言うか。うまく説明できませんが。 そう言えば、「〜だべ」もすっかり一般的になっています(中居くんの果たした役割は大きい??)。同世代の人に聞くと、二俣川では当たり前のように「だべ」が使われていたけれども、横浜の中心部の人たちは使っていなかったようだし、ましてや東京の人に聞くと、それこそ「東北か」と笑われてしまうのでした。いまや、あちこちでだべだべ言ってるもんなあ。
ところでふと思ったのですが、「だべる」の「だべ」の語源って…? 「〜だべ」から来ているんだろうか?? 田舎で農作業やってる人たちが、休憩時間にだべだべ言いながら道端でだべっている…。
なんだか、それこそ一人でだべっているようなグダグダな内容になってしまった。現代の日本語表現を分析しようと思ったのですが、私の脳では無理でした。 そんなわけで、今月もこんな調子でよろしくお願いします。
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