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2009/11/19(木)
ただそれだけの番組
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この秋から始まった番組で、気になる番組を2本。
まずはテレビ東京『空から日本を見てみよう』。その名の通り、1時間ひたすら空撮映像を流す番組。司会者やゲストなども一切無く、くもじい(伊武雅刀)・くもみ(柳原可奈子)というキャラクターの掛け合いナレーションのみで進行します。時折、「下に見えるあれはなんじゃ」(くもじい)などと言いつつ、地上に降りた映像を流したりして。またこの2人(2匹?)のキャラクターも別に動くわけでもなく、ただの静止画像イラストであるところもチープでたまらない。 たぶんテレビ朝日あたりがこの番組を作ったら(別にテレビ朝日でなくてもいいのですが)、スタジオにずらっと芸人を並べて、VTR中は画面左上あたりに常に芸人の表情が映されるんだろうなあ。そして芸人が「ええーっ?」と驚いたところでCM、とか。最近元気の無いテレビ東京ですが、久々に予算の無さを逆手にとった(?)面白い番組だと思います。
もう一つ、NHKの『ブラタモリ』。これも名前通り、タモリとNHKの女性アナウンサーが、一つの街をぶらぶらするだけの番組。特にひねりのある番組でも何でもないのですが、タモリがマニアックな視点で楽しみながら歩いているのを見ると、見ている方もなぜか楽しくなってくるから不思議。 印象に残っているのが、タモリの「教養があるというのは偉いことでも何でもないの、ただ遊べるネタが増えるだけ」といったような発言。知識をひけらかしたり他人を見下したりする人が多い中、この人は本当の教養人なんだろうなあと感じました。 同行するアナウンサーはNHKにしては知識が無いなあといった感じの人なのですが(狙ったキャスティングだと思いますが)、タモリはイラつくこともバカにすることもなく、飄々と接している雰囲気なのです。余裕のある大人といった感じ。だから笑っていいともみたいな番組を何十年も続けられるのかも知れないなあ。 そんなわけで、今期おすすめ番組をお伝えしました。どうもただ「地味な番組が好き」ってだけな気もしますが。
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