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2013/09/03(火)
風立ちぬを観てきた
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宮崎駿監督の『風立ちぬ』を観てきました。混んでるだろうなと思って夏休み期間を避けていたのですが、そうこうしているうちに電撃引退発表。なんか引退が決まってから観に行くのは、廃線が決まってから乗りに行く鉄道マニアみたいで気が引けますが(比較がおかしい??)、前々から決めていたのでしょうがない。 港南台のショッピングセンターにある映画館の割引券を持っていたので、横須賀から京急に乗って、杉田から新杉田まで歩いて(けっこう遠いのだ)、根岸線に乗って港南台まで。電車賃を考えると横須賀で観た方が全然安いのではという気もするが、まあいいや。 で、そのショッピングセンターに着くと…なんと本日休館の張り紙が。えええ〜。片道450円かけてはるばる来たのに(やっぱり、明らかに損しています)。でもでも、映画館のホームページには休みなんて書いてなかったはず、とにせスマホを駆使して(?)調べると、映画館はショッピングセンター内ではなく、隣のビルの中にあるみたい。 向かってみると、なんだかごく普通の小ぶりなビルが。どこにも映画館なんて書かれていない。若干の不安を覚えつつエレベーターで3階に上がると、ありました、ほんとに小さな映画館が。受付で整理券を受け取り、係の人の誘導に従って館内に入ると、客席もこじんまりしています。席は自由席。でも空いているのでゆったりしています。お客の大半は中高年でした。 経営が相鉄系列のせいか(ショッピングセンター自体がそうらしい)、どことなくムービルを小さくしたようなのんびりした雰囲気。お買い物のついでにちょっと映画を…といった施設で、最近のシネコンとは似て非なるものなのでしょう。
前振りばかり長くなりましたが、肝心の映画について。引退を聞いてから観たので、いろいろそれを思わせるようなセリフがありました。何も聞かずに観ていれば、また印象も違ったかも知れません。主役の声は、最初はなんじゃこりゃと思いますが、観ているうちに慣れました。 「今までは子どもに向けて作ってきたが、今回はそうではない」というような情報を事前に得ていましたが(監督自身がテレビで言っていたっけ?)、実際観てみると、子どもが観てもきっと楽しめるだろうなと思います。難しいことを言うおじいさんだけど(←失礼です)、やっぱり根っから児童作家なんだろうと思います。いい意味で。 戦争を題材にすると、「戦争を美化して、けしからん」とか、はたまた「戦争を否定して、非国民め」とか、論争かまびすしくなってしまいますけど、監督ぐらいの世代の人にとっては、そんな単純に割り切れない、複雑なものなんだろうなと感じました。なんとなく。
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