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2016/04/24(日)
トンネル脱出大作戦
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例によってひまひま鉄分(鉄道)欠乏症が発症し、北陸新幹線に乗って福井へ行ってきました。 数日前に熊本の地震が発生した直後で、何となく落ち着かず、そわそわした気持ちです。これから旅先で何があるか分からないし、逆にこうして旅に出ている間に、地元に何があるかだって分からない。 …そんなことを思いつつ車窓を眺めていたら、トンネルに入った所で電車は急停車。この先強風が吹いているということで、運転を見合わせるということです。架線に飛来物が付着したそうで、車内は一時停電。非常灯の薄暗い灯りだけとなり、不安が募ります。 停電はしばらくして解消したものの、列車は全く動く気配がありません。車掌さんの放送する運転再開時刻は、ずるずると延長されていきます。トンネル内は携帯圏外で、当然メールなども使えない。「せめてトンネルだけでも脱出できるよう交渉しましたが、トンネル内が一番安全と言われまして…」と、なんとも板挟みの苦しいお詫び放送が流れていました(ちなみにこの車掌さん、「風速35キロ」と連呼していて、慌て具合が伝わってきました)。 車内に公衆電話があることが口コミで伝わったのか、当面運転再開できないとわかってから、電話待ちの行列ができていました。90年代ぐらいに逆戻りした光景です。車内の電話機はいまや絶滅危惧種のテレホンカード専用。「持ち歩いていないわ、家にいっぱいあるのに」「どうせ使わないからあげますよ」などと、乗客同士のやり取りも生まれていました。 結局、トンネル内に2時間以上足止め、金沢到着は5時間弱の遅れという事態になってしまいました(特急料金は2時間以上の遅れのため返金。金沢駅は行列のためあきらめ、帰りの小田原駅で返金してもらいました。駅員さん、取り扱いに四苦八苦させてしまいごめんなさい)。
トンネル閉じ込めは参ってしまったし、だいぶ予定も狂ってしまったけど、まあそれでもいつものように多くの電車に乗って満足しました。 翌日、帰りの小さな乗り換え駅で、女性が叫んでいました。「目が見えないよ〜!足が痛いよ〜!誰も助けてくれないよ〜!!」 これは捕まると大変そうだなあ…と思い目をそらしていましたが、関西弁の優しそうな若い男性が、「大丈夫ですよ」と手を引いてあげていました。女性はその後も「痛いよ〜」と言い続けていました。あの後、女性は無事帰れたのかな。男性は無事別れることができたのかな。ちょっと気になったまま帰途についたのです。
★おまけ。福井駅前の恐竜です。↓ http://video.fc2.com/content/20160418TQMWHUSN/&tk=TVRrek5qQTFNVEU9
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