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2017/07/05(水) 豪華観光列車に乗ってきた(終章)
 列車の旅を終えて、潟町という小駅で下車。10分ほど歩いて、日本海沿いの鵜の浜という温泉地に宿泊しました。人通りは少なく、倒産したと思われる閉鎖されたお土産屋が寂しさを漂わせる温泉街でした。宿も、風呂も夕食会場も貸し切り状態。他に宿泊客はいなかったのではないかと思います。
 夕食前に海岸を歩くと、人魚の像がありました。宿に戻ってスマホで調べると、ここは人魚伝説の地らしい。『赤い蝋燭と人魚』という童話のモデルにもなったそうです。この童話、どこかで読んだ覚えがあるなあ…と思ってさらに調べたら、いわさきちひろがこの童話の挿絵を描いていました。以前、安曇野の美術館へ行った時に見たのかも知れない。
 そして、この作品がいわさきちひろの絶筆となっています。明るい色づかいの作品が多い中で、黒く重たくはかなげな絵が、異彩を放っています。病身を押して、この日本海に足を運んで創作に取り組んだそうです。
 物語の詳細は省きますが、人間の欲深さによって、人魚は裏切られ、最後は街が滅びて無くなってしまうのです。命を削ってまで挿絵を描いた最後の作品に、なぜこの物語を選んだのだろう、そして何を伝えたかったのだろう…。

 翌日は、宿のご主人が駅まで送迎してくださいました。
 「海水浴の時期は、賑わうんでしょうね」と聞いてみると、「いやー、最近は海水浴というとせいぜい小学生までで、中学校の団体なんて来やしません。少ないお客の取り合いです」「若者がいなくなって年寄りばかりだから、隣町では今年から運動会も無くなりました」「うちも、娘は結婚するつもりも無さそうだし、せがれは遊んでばかりだし…。あと15年もしたら、宿も閉めようかと思っているんです」…
 結婚の話とか、遊んでばかりとか聞くと、全くとやかく言えないのですが…。なんだか、寂しくなってしまいました。人魚の物語のように街が滅びてしまうことは無いとは思うけど、若い人たちがもっと集まって、活性化するといいなあと、よそ者ながら願わずにはいられません。(完)

2017/07/04(火) 豪華観光列車に乗ってきた(つづき)
 前回の続きです。ちなみに、前回「差額は8,400円」と書いている部分、正しくは8,800円ですね。訂正してお詫びいたします。こんな計算もできないとは。
 お目当ての列車に乗る前に、糸魚川の街をぶらぶら。昨年の大火の傷跡は大きく、更地になっている土地が多かったです。ただでさえ人口減少が進む地方都市で、災害からの復興は厳しいものです。途中、料理屋風の居酒屋でランチを注文。700円でそこそこ満足な昼食。やっぱり食事に8,800円はかけられない。

 さて、列車の発車時刻が近づいてきたので、糸魚川駅に。改札内の受付で、「わざわざ神奈川県から、ありがとうございます」と挨拶されます。そうです、わざわざ神奈川県から、この車両に乗るためにやって来たのだ!(←心の叫び)
 ホームに降りると、真っ赤な車体に大きな窓が印象的な車両。他社の観光列車が在来車両の改造であることが多いのに対して、この車両は完全新造。気合いが感じられます。
 この日は、乗客はあまり多くなく、2両編成のうち、同じ1号車に乗っていた乗客は他に1人だけでした(食事なしプランは私だけの模様)。その代わり、CSの子ども番組の撮影クルー(3人組で、小さなぬいぐるみを動かして撮影していました)と、女性誌の記者兼カメラマンが乗車し、鉄道の社員が見どころなどを説明していました。いっぱい取材してもらって、PRしないとならないですもんね。
 発車するとすぐに、アテンダントさんがウェルカムドリンクの注文を受けてくれます。せっかくだから…と、アルコールに弱いのに、スパークリングワインを注文。あっという間に酔いが回ってきた。
 続いて、おつまみセットの注文を聞かれたので、調子に乗って頼んでしまった。中身はほとんど枝豆で、1,200円。うーん、どうなんだろう…まあスーパーで売っている安物の枝豆とは違うのでしょう。枝豆だけもそもそ食べてても寂しいので、さらに調子に乗って生ビールを注文。さらにくらくら回ってきた。いつも電車の中で酒を飲むななどとうだうだ書いておきながら、この体たらく、すみません。枝豆だけじゃ寂しいので、途中駅で立ち売りの弁当も購入。腹が苦しくなってきた。しかし、せっかく豪華列車に乗ってるのに、結局貧乏くさい旅をしてるなあ。
 この列車には、名調子で観光案内をしてくれる専属車掌さんが乗務しています。その車掌さんに、「いろんな路線の列車に乗ってるんですか」と声をかけられました。「いや、金が無いのであんまり…」と私(せっかく車掌さんがしゃべり上手でも、こっちはしゃべり下手なのでこんな返ししかできません)。「平日は他の列車に乗務してるんですか?」と聞くと、「いや、普段は営業とか、電話を受けたりとか、ダイヤも私が作ってます」とのことでした。びっくり。小さい組織は、少数精鋭で、いろんな業務をこなさないとならないんだなあ、と感じ入りました。
 この日は曇天だったのですが、車窓の妙高山はくっきり。列車に乗るだけの約3時間が、あっという間に過ぎました。(つづく)

※追記・・・この記事を書くために改めて鉄道会社のホームページを見てみたら、食事なしプランは原則廃止になったとのこと。自分が乗ったせいで廃止になったわけじゃないよね!?(←被害妄想)


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