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2018/01/12(金)
取り乱してしまいました
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NHKスペシャル取材班による『縮小ニッポンの衝撃』という本を読んでいます。ざっくり言うと、「このまま人口が減り続けると日本は大変なことになるぞ」という内容です。豊島区、夕張市などが取材され、最終章はなんとひまひま管理人居住中の横須賀市! で、読んでいて、豊島区の章の締めの文章にすごく引っかかってしまった。単身者を多く自社の寮で受け入れている警備会社で、警備員の多くが高齢化し、病気になったり死んでしまったり、という内容なのですが…
結婚することも、家庭を持つこともできず、ただ年をとっていく「単身高齢者」の予備軍とも言える若者たち。それは、ひたすら人をかき集めてきた東京の負の遺産として、この先私たちに重くのしかかってくるのかもしれない。
ただ年をとっていく? 負の遺産?? 何様だ!! 自分はNHKで高給をもらって幸せな家庭を築いて(←想像)、そりゃー独身の貧乏人なんてお荷物だろうよ。大きなお世話だ、ほっといてくれ。
…自分のことを言われているような気がして、取り乱してしまいました。すみません。 このまま単身の高齢者が増加していけば、国や自治体の財政が火の車になっていくのは、目を逸らしてはいけない現実でしょう。 でも…ドキュメンタリーの取材者は、取材対象に愛情…は無くてもいいけど、せめて共感は持ってほしいなあと思います。それが無ければ、ドキュメンタリーという手法でなくて、統計資料などで説明してくれるだけで十分だと思うから。 何より、取材を受けた人がテレビや本を見て、ああ、こんな取材受けなければ良かった…と後悔するようなことにはしないでもらいたいなあ、と思うのです。 特にオチは無いですけど(いつも無いけど)、今日はこのへんで。
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