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2018/07/13(金)
おばさんの本音が詰まってた
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またまたテレビネタです。すみません。 このひまひま日記で、時々発作的に「ひまひま朝ドラ日記」なるものを書いていますが(誰も望んでいませんが)、そのための参考文献(そんなもの要るのか)になるかと思い、買った本が『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』。朝ドラの主要視聴者層は、言うまでもなく女性であり、女性を敵に回す朝ドラはまず成功しません。
さて、ページを開くと…最初に取り上げる作品は『ちりとてちん』。私も好きな作品です。 しかし、最初の一文が「返す返すも残念だ」…。暗雲が漂う。 「本当によいドラマだった。まさか、最終回の前日に、あんなことが起こるなんて思いもしなかった。」「なんか最後の頃、展開がゆるくなって、おもしろくなくなったね。なーんてことは、ドラマを見ていたらよくある。(中略)が、そんな程度ではなかったの。台無しだったの。」「はー。ため息しか出なかった。」
この本の著者は、落語家になった主人公が、最後の最後に落語家を辞めるという選択をしたのが許せないらしいのだ。 でも、「お母ちゃんみたいになりたくない!」と家を飛び出した主人公が、最後に「お母ちゃんになる」という選択をするのがこの話のキモで、これを否定したらこのドラマほぼ全否定だと思うのだけど…(こういう感想を持ってしまうのは、私が男性だからなのか?)。 実際、著者と同じ不満を抱いた視聴者は多く、NHKに苦情が殺到したらしい。それについても著者は「抗議してくれたみなさん、ブラボー、ありがとー」と書いている。自分の価値観に沿わないだけで抗議する、こういう視聴者が多いから、朝ドラが最大公約数向けの、つまらないものになるんだろうな…。 そしてこの人、四草というキャラを演じた加藤虎ノ介さんという役者に「んもー、かっこいいんですよ、この人が」と熱を上げ、しまいには「そこでNHKに提案なのだが、『妊娠→退職』というとんでもない最後の所行をなかったことにしてあげるので、加藤さんをドラマにばんばん出してくれないだろうか」などと書いている。アホ丸出しの上に、何様なのだ。
この本は、働く女子の視点で書かれた本などではなかった。ただのおばちゃん視点全開の本だった。そもそも、題名からして怪しい本だと気づくべきだった。自分で「働く女子」代表みたいなタイトルをつけてしまう時点で、立派なおばさんだ。いや、男女問わず、自分の価値観がみんなの代表だと思ってしまうのが、おばさんやおっさんではないだろうか。 なんか、パラパラめくるとこの先もこんな調子みたいなので、先を読むのが気が重い。でもせっかく買ったので読むか…。がまん大会みたいだ。
さて、現在放送中の『半分、青い。』、今までここで全く触れてきませんでしたが、嫌いではありません。朝ドラっぽくない独特の空気感で、主人公も脚本家も、唯我独尊という感じで面白い(いい意味で)。 朝ドラは3ヶ月ぐらい経って、舞台が変わってからぐずぐずと崩れ出すのが常だから心配だけど、頑張ってほしい。苦情が殺到してもめげないでね!
…というわけで。人の文章を批判しておいて、こんなどうでもいいことを書き散らして申し訳ありません。今週はこのへんで。
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