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2019/11/02(土)
私の鉄道マニア人生
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『私の鉄道人生“半世紀”』という本を買いました。著者の須田寛さんは、長年国鉄に勤め、民営化後はJR東海の社長や会長を歴任、現在は鉄道友の会会長…という、まさに鉄道界のレジェンドというお方です(1931年生まれ、御年88歳!)。先日は相鉄20000系の鉄道友の会ローレル賞授与式で、かしわ台にも来られたようです。 この本、「鉄道への就職を目指す若い人や鉄道に関心の深い人たちに、経験から学んだ教訓を伝えてほしい」という出版社からの依頼に応えて書かれたそうです。ふつう、これだけの経歴の方だとどこか自慢のような、上から目線の内容になりがちですけど、この本は全くそんなことはありません。 本の中では、鉄道ファンとしての自身の立場から、好きだという理由だけで仕事を選ばないほうがいい、組織の中で働くことにやりがいを見出せないのであれば、趣味に留めておいたほうがいい…ということが繰り返し述べられています(著者は国鉄最末期の中心にいたわけで、並大抵の苦労ではなかったはず)。決して最近のどこかのJRのトップみたいに「鉄道マニアは嫌いだ」と見下すのではなく、あくまで読者に向き合うように、自身の経験をもとに平易な言葉で丁寧に書かれているのです。本当に偉い人は謙虚で誠実なんだなあ…と思います。 自分は鉄道会社に就職せずに、趣味にしておいて良かったかも知れない。そもそも試験に受からないだろというツッコミは無しで。
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