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2020/07/14(火)
いだてん名セリフ集(第40回〜第42回)
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◆第40回「早えか遅えか論じるのは、15分間、俺のオリンピック噺を聞いてからにしてくれえ!」(田畑政治) この回は好きだなあ。まーちゃんの落語(?)で、戦後から東京オリンピック直前まで一気にワープする力業の回です。15分間というのは、話す相手が当時NHKの解説委員だった平沢和重だから(当時の解説番組が15分間だったらしい。『時論公論』みたいなやつか)。で、オリンピックに反対していた平沢さん、最終的には、まーちゃんの「面白いことをやらなきゃいけない」という言葉に嘉納先生を思い出し、IOC総会でのスピーチを引き受けることになります。 印象に残ったシーンは、田畑(タバタじゃなくてタハタです)を売ってまーちゃんの選挙費用を用意したのにも関わらず、落選した時の母親の表情。辛すぎる。あと、岩ちんこと岩田幸彰が凄い笑顔で駆け寄ってくるシーン、直前まで彼女と芝生でイチャイチャしていた…というシーンをカットしたせいで、バカみたいになってしまいました(笑)。
◆第41回「貴様のオリンピックではない!これは日本のオリンピックだ」(川島正次郎) ラスボス、川島正次郎登場回。このドラマ唯一と言っていい悪役です。でも、この人のおかげでラストへ向けてぐんぐん面白くなっていったと言えるよなあ。そんなわけで、選んだのはその川島のセリフ。この後のまーちゃんとのやり取りも緊張感があっていいのです。 そして徳井義実(女子バレーの大松監督役)の不祥事を受けて、出演シーンをカットしたと言いつつ、がっつり出まくっていて、一体どこをカットしたのかと本放送時に話題になった問題(?)回でもありました。 あと、なぜ選手村を代々木に作ることに拘るのか、平沢さんに問われた時のまーちゃんの答えが良かったな。
◆第42回「オリンピックが来るまでに…私は高座に上がれるかな」(古今亭志ん生) まーちゃんが時の総理大臣、池田勇人に直談判、選手村を代々木に持ってくることに成功します。しかし、オリンピックがきっかけでNHKが現在の場所にあるとは知らなかったなあ。政治に巻き込まれていくオリンピックの姿を描いているドラマだけど、NHKと政治も切り離せないんだろうなあ…と複雑な気持ちになってしまいます。 選んだセリフは、またもオリンピックではなく志ん生師匠のセリフから。弟子の五りんにおぶわれながらつぶやきます。横に墓場が広がっているという映像にドキリとしました。 死んでもなお、まーちゃんにいろいろ言い続ける嘉納先生も良かった。まーちゃんの中で生き続けているわけですね。遺志が受け継がれていくというのが、このドラマの大きなテーマかも知れない。 さて、次週(もう今週だけど)はいよいよ最終週!
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