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2022/05/15(日)
ひまひま昔の朝ドラ日記(芋たこなんきん編)
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『マー姉ちゃん』の後を継いで始まった、BSの朝ドラ再放送枠『芋たこなんきん』。作家の田辺聖子の自伝的ドラマです。題字も田辺さん本人が担当。前作の長谷川町子に続き、この枠は「題字は原作者ご本人枠」になったのか。ということは、次は『毛利元就』あたりでしょうか(違う)。 マー姉ちゃんに比べればだいぶ近年のドラマですので(と言っても、もう16年も前か…)、放送当時も時々見ていた記憶はあるのですが、今回久しぶりに見てみました。すると、けっこう面白いのです、このドラマ。当時はそれほどハマらなかったのに。マー姉ちゃんでセリフ劇の耐性(?)がついたのか、あるいは感覚が老化してきたのか(いや、まだ老いてなどいない!…と思いたい)。 とにかく、笑いも涙も、過剰ではなく抑え目なのがいいんですよね。最近の朝ドラ(に限らずかも知れませんが)は、どうだどうだとばかり、これ見よがしな演出が多いので(それが面白い時もあるので、否定するつもりはありませんが)。出演者の演技力があればこそ、抑えた作りにできるのだと思います。放送当時、「藤山直美の良さを全く生かしていない」と酷評していた記事もありましたが、全くそうは思いません。
しかし、藤山直美がヒロインで、相手役が國村隼…当時は朝ドラ低迷期で試行錯誤していた感じだったから、こういうキャスティングができたんだろうな。最近の、若者に見てもらいたくて必死なNHKでは、もう無理かも知れません。でも、たまにはこういう若者無視(?)の朝ドラがあってもいいと思うのですが。 ちなみに、國村隼演じるカモカのおっちゃんのおっちゃんの母親役は、マー姉ちゃんで麻布の伯母さま役を演じていた岩本多代さん。その間、27年も経っているのか! 朝ドラや大河は、同じ役者さんが様々な役を演じているのも面白いのです。
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